Chianti Classico Villa Antinori 1970 Antinori【第一回販売分】

トスカーナ州の赤 > Antinori

更新履歴 2017/12/09
販売価格

8,980円(税込)

在庫数 SOLD OUT

キャンティ・クラッシコ・ヴィッラ・アンティノリ 1970 アンティノリ
《イタリア/トスカーナ/サンジョヴェーゼ主体/ミディアム》


非常に歴史あるトスカーナを語る上で外せない生産者のひとつですね。アンティノリ家の起源まで遡るのはあまりにも‥ですね。大規模の生産者となりますので、トスカーナ内でも、ボルゲリやモンタルチーノにも、ウンブリアでもワイン生産を行っていますが、最も歴史のある銘柄のひとつがこの「ヴィッラ・アンティノリ」なんですね。その初ビンテージは1928年!1999年を最後にキャンティ・クラッシコ(・リゼルヴァ)DOCGを名乗るのを辞め、トスカーナIGTとなりますが、2010年から2013年まで一時的にCCRとして復活するなど、アンティノリのライナップの中でも歴史のあるキャンティ・クラッシコとなります。

このワインはかの「ティニャネッロ」と密接に関係があり、そもそも「ティニャネッロ」は、同じく1970年の「キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ・ヴィッラ・アンティノリ」のクリュ名として登場します。その1970年のCCRのセパージュ比率は、サンジョヴェーゼ75%に、カナイオーロ20%、当時は義務づけられていた白ブドウであるトレッビアーノとマルヴァジアが5%という混醸比率。このリゼルヴァのつかないキャンティ・クラッシコも同様の比率と思われます。1970年のティニャネッロのクリュを名乗るCCRは、バリックでも熟成され、ティニャネッロの起源とも言われています。法規制外、白ブドウを混醸することなく自由な発想で‥VdRとして1971年に「ティニャネッロ」としてリリースされることになるわけですね。

さて‥状態は、まさに「Villa」な庭園、お屋敷が描かれたラベルはお馴染みかと思います。確かに少しの縒れや、擦れなどがないわけではありませんが、ラベルの状態は当時のものとは思えません。確認もできませんので話半分でお願いしたいと思いますが、最近とまでは言いませんが、近年に蔵出古酒として再リリースされたロットか、相当丁寧に保管されていたものかと思います。同意でもありますが、アンティノリのセラーで熟成され、出荷前にラベルが初めて貼られた‥と考えてもおかしくないラベルの状態だと思います。

また、ワイン名でググりますとラベルデザインが違うボトルおHITします。ビンテージ表記部分や書体、色などね。リリース時期やロット違い、出荷先によってラベルが違う可能性がありますからね。

脱線しますが、ピエモンテだとボトル違い(ブル型と、ボルドー型が存在したりとかね)、キャップシール違いなんてのも決して珍しくはありません。すわ偽造ボトルか‥なんて思わないで下さいね。その昔は、ボトルが安定供給ではなかったかもしれないし、キャップシールの素材が色目が途中から変わろうが気にもしてなかっただろうし、アンティノリぐらいの大規模な生産者になるとラベル印刷業者も複数抱えてて、それぞれに発注をしたら(もちろん、それなりの規模のワインを生産してるわけだし)、印刷会社によって、ちょっとラベルデザインや色目が違うこともあるのかも‥と想像しています。

それにしても真新しいと感じるラベルの紙質と印刷です。デザイン自体は保存されていて、それを近年になって今の技術で出力したものではないかと思われます。せっかくなので、注意深くラベルを読みます。

生産者名が泣かせますね。「ファットリア・マルケージ・ドロヴィコ&ピエロ・アンティノリ」とあります。そう、後にオルネライアを興し、失脚するあのロドヴィコの名前が刻まれています。

瓶詰め表記に関しては、サン・カッシャーノ・イン・ヴァル・ディ・ペサのアンティノリの表記がありますね。そう、現在の「テヌータ・ティニャネッロ」のブドウ園、醸造所のある場所と同じです。ちなみに、サン・カッシャーノ・イン・ヴァル・ディ・ペサの境界少し南にバディア・ア・パッシャーノがあります。

ラベルにも記載がありますが、1970年ですから、容量は720mlの表記となりますし、ボトルも当時の720ml規格、緑瓶、合わせ目クッキリなオールドボトルとなります。ただし、これぐらいの古酒になると、もっと瓶が汚れていたりするものですが、とてもキレイな状態。やっぱり、ラベルを貼らずにアンティノリで熟成されたいたものを出荷時にボトルを拭き上げ、新しく印刷したラベルを貼ったのでは?と想像します。

寸足らずなキャップシールもその状態がとてもいい。でも寸足らずだし、マットなボルドー色でこれは当時のものなのでは?と思いますが、シール頭のモールドに少しの擦れはありますが、ホコリがこびりついた感じでもないしなあ。当時のまま‥である
と確信ができるのは、キャンティ・クラッシコ協会のガッロ・ネロのシールとなります。キャップシールと瓶を跨ぐように貼られており、このシールは当時のもののはずで、逆にこれが新しいと怪しいですね。その収穫年に生産されたボトルでキャンティ・クラッシコ協会に本数などを申請して、その本数と同じ枚数の(まあ、少しは余分に貰えると思うけど)シールを購入するはずですからね。DOCGの帯封なども同じですね。このガッロ・ネロのシールが貼ってある部分周辺を見た感じでは、キャップシールも当時のものかな‥と思います。

なお、キャップシールはそんなガッロ・ネロのシールも跨ぎ貼りですのでくるくるとは回しませんが、これが蔵出古酒かも?と思わせるもうひとつの点が、液面が揃って十分な位置をキープしているということですね。瓶詰め後、時間経過によってボトルバリエーションが発生します。もちろん液面もそうですね。でも、これがかなり揃っているのです。キャップシールが寸足らずですので、コルクお尻も見えていますが、染みもなさそうですし、液漏れはないはずです。

では、瓶底の凹みを確認します。古いボトルですからそう凹んでいるわけではありません。澱に関してはボトルバリエーションがありますね。1970年を思うとかなり少ないボトルもありますし、大きな澱が幾つか固まっているボトルもある。ただし、経年を越えるような澱のボトルはありませんが、見事に沈澱し、全体を濁らせたり、モヤらせる澱ではありません。最後になりましたが、色がすんごく発色が艶やかなんです。実際の液体はもう少しオレンジがかり、古酒らしさを感じるはずですが、まだ深さもある素晴らしいルビー色、もちろん透明度もあり。この状態の良さも蔵出古酒ではないか?と思わせるわけですね。

では、リコルクの可能性はどうだろうか?液色も1970年とは思えないほど美しく深さもあるし、液面、液量も揃っている。ただし、足すならもっと高めの液面かもしれませんけどね。ということで、あたしの毒味用のキャップシールを剥がしてみます。コルク頭には"Fattoria Antinori"の刻印。側面にも同様の文字と、イタリア産のロゴ、アンティノリの紋章が刻印されています。コルク頭もしっかりと弾力がありますね。側面を計ってみたところ、まだ抜いてませんが5cm弱もある。720ml規格の1970年のキャンティ・クラッシコとしては長めなんじゃないかな。抜くとさらに長くなるんだったか。コルクのお尻が確認できませんが、側面にはビンテージの刻印はなさそうです。コルクも正直、当時のものかどうかは疑問。ただ、液面を調節するために一度抜栓、液量を足して新しいコルクを‥ふーむ。イタリアでリコルクなんてのはどうだろうか。

キャップシールを再度確認。きっと錫(すず)素材なんでしょうね。金属感があって少し厚みがあり、重たい。ガッロ・ネロのシールが貼られている部分はハゲてますので、やはり当時瓶詰めされたままのコルクで、その上からキャップシール、ガッロネロのシールが貼られており、リコルクではないのでしょうね。

まあ、つべこべ言わずに開けてみましょう(最初からそうしろよ!)。コルクにソムリエナイフのスクリューを‥お、おっと、これは!とてもやわらかい感覚、これは無理、ということでデュランドで開けました。やはりコルクは5cmと当時としては相当な長さですね。染みてないと思ってましたが半分ほどまでは染みてます。もちろん、液漏れはありませんが。最初の一杯(50mlほど)は、コルクカスもあるので捨ててしまいます。二杯目からね。もちろん、オレンジがかってはいますが、色はまだまだ深さがある。熟成した(≒酸化した)香りはありますが、木質な気質に、フルーツもまだちゃんとある。ミネラル、なめらかで、酸味も渋味もしっかりと馴染んでますね。旨味もあるし、まだ若々しさすらある。とても良い状態の古酒ですね。グラスの中で酸化や、金属的な熟成したニュアンスは抜けてゆき、ますますフルーツが前にきます。うーん、旨い。めっちゃ状態いい。

二杯目。ちょっとこれ堪んないやん!いい意味で1970年の古酒らしくない古酒。めっちゃ健全。しっとりとフルーツあり‥。この価格はあまりにも安過ぎます!ちなみに1970年‥


俺の誕生年や!

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