Costa di Giulia 2019 Michele Satta
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コスタ・ディ・ジューリア 2019 ミケーレ・サッタ
《イタリア/トスカーナ/白/ヴェルメンティーノ70%、ソーヴィニョンブラン30%/辛口》
ボルゲリの老舗、ミケーレ・サッタ氏が醸すヴェルメンティーノ主体のワインがこのコスタ・ディ・ジューリア。ボルゲリ地区となると国際品種を使ったスーパータスカンばかりが注目されますが、実は隠れた白の名産地。ボルゲリの個性もありますが、それは地中海の個性の一部かもしれません。
ヴェルメンティーノ種となれば、サルディーニャ島やリグーリアを思い浮かべますね。そう地中海の品種なんです。そしてこのコスタ・ディ・ジューリアの場合、元々はヴェルメンティーノ100%で醸されていましたが、1995年に実験的に植樹したソーヴィニョンブランの出来が良く、1997年から混醸となっています。海を連想するヴェルメンティーノと丘を連祖させるソーヴィニョンブランの混醸の妙がとても楽しいワインとなります。最近はもう少しカジュアルなラインでヴェルメンティーノ100%のワインもリリースしているようです。
DOC法のおさらい。ボルゲリDOCの白ワインの場合、今回ご紹介するボルゲリ・ビアンコDOCならヴェルメンティーノが0%から70%まで、ソーヴィニョンブランが0%から40%、トレッビアーノ・トスカーノが0%から40%となりますので基本的には混醸になりますね。単一品種名を名乗る場合はヴェルメンティーノまたはソーヴィニョンが認可されており、単一品種名が名乗れるんですが85%以上の規定となります。
ソーヴィニョン・ブランも単一表示可能な品種ですから、単一、混醸それらを想定して実験的に栽培し始めたのだと思われます。正直、最初はヴェルメンティーノとソーヴィニョンブランの混醸にピンと来なかったのですが、飲めば目からウロコがボロボロ。組み合わせの妙‥とても興味深く面白美味しいワインなんですよ。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
コルクはディアム社製の4,5cm。冷蔵庫キンキン温度、グラスはシュピゲラウのディフィニッションのユニバーサル型。見た感じはやっぱりヴェルメンティーノな色合い、少しだけ黄色味しっかりなレモンイエロー。ソーヴィニョンブランのジンジンしたスパイスや、猫のおしっこ系の香りもアロマちっくかと思いきや、結構ヴェルメンティーノ。アルコール度数は13度ですが、しっかりと密度感がある。クリアなミネラリーさもあるし、まだまだ新鮮な酸も感じているのだが、サッパリと見せかけて結構果実味があり、ボディにヌケがないのがいい。基本ヴェルメンティーノだけれども、ソーヴィニョンの風味は深い中心部にある。時間経過でもう少し顕著になるかもしれない。そもそも、ミケーレ・サッタの公式サイトにも、リリースしたてよりも、ちょっとしてから飲んでね‥みたいな記述があったんだが、それがこのタイミングなんじゃないかな。香味の開きも無理がないし、まだ新鮮ながらも、いい感じでまとまっています。まだ春野菜には早いんだけれども、白菜の瑞々しさをトロトロにするなり‥な、新鮮野菜のミネラルと合うんですよね。もちろん、春野菜の出現まで待ってみるのもあり。冷蔵庫キンキン温度でも香味萎縮することないのもいい。
これ、とってもバランスいいですね。確かに地中海的。シュリンプカクテルとか(それ地中海ちゃうんちゃうか?)、甲殻類、軟体類、貝類を含めていわゆる魚介類にぴったんこなワイン。でもカジュアル過ぎない、きっちり密度感があるので、しっかり火を通した、旨味もあるそれらとも合いそう。柑橘的には、レモン8割、グレープフルーツ2割な感じですし、魚介類にレモン搾れば‥あらヤダ、完璧。ただ、個人的には、ほどよく脂の部分噛んだ豚肉をサラっと塩胡椒で焼いてレモンをギュっとしたのにもいいかもしれない。そうか、となると牛タンを塩レモン、ネギは白い部分でもいいかもしれないね。いいよ、いいよ‥潮っぽさは控えめながらあるし、どこか水平線が見えてきたな。
厚みがそれなりにあるんだけれども、ミネラルの透明部分の厚みだけでははく、そこにしっかり柑橘主体の果実味も入ってるんですよねえ。だから、ただのサッパリ系で終わらない。うん、久々だけれども大海原系ですね。水平線の手前‥ゆったりとした柑橘主体の果実の香味の波がどーん、どーん。
二日目も冷蔵庫キンキン温度。グラスはシュピゲラウのディフィニッションのユニバーサル型。これ、おいしいですね。程よいミネラルと果実味の厚みがあり、甘味もほどよい。それなりの厚みがありますが、上質な酸味もあり好バランス。厚みがありながらもクリアでキレイですね。基本レモンを絞るお料理ならなんでも。白身魚や、たらの白子のムニエルなんかよさそうですね。最後にレモン絞るか、レモンピールがあればなおさらです。まだ寒い日が続きますが‥ちょっと初春を感じさせますね。もう市場には菜の花なんかも売ってますし、パスタにするなりおひたしにするなりもいいかもしれません。ペコリーノかじりながらもいいかもね。そう、目立たないけども奥底に塩味もありますから。
ソーヴィニョンが強すぎるとちょっと嫌かも…と思ってたんですが、ヴェルメンティーノが前でとても良いですね。あまりアロマチックだと食中酒になかなか使い難くなりますからね。温度が上がるとソーヴィニョンはもうちょっと前にきますので、レモンなどの柑橘よりもハーブ感や苦味など青い要素がもう少し欲しい時は温度を上げてみて下さい。
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