Rosso dei Notri 2016 Tua Rita

トスカーナ州の赤 > Tua Rita

更新履歴 2018/03/01
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ロッソ・ディ・ノートリ 2016 トゥア・リタ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ50%、カベルネソーヴィニョン20%、メルロ20%、シラー10%/フルボディ》


ヴィルジリオとリータ夫妻がトスカーナ州のスヴェレートの地に畑を購入したのは1984年のこと。1988年に植樹し、1992年に初めて瓶詰めしたワインから僅か6ビンテージ目の1997年のレディガッフィがワインスペクテイター誌で100点を獲得します(後にワイン・アドヴォケイト誌で2000年のレディガッフィが100点を獲得します)。

ヴィルジリオ・ビスティ氏は世界的な評価に驕ることなく、元々は趣味で始めたブドウ栽培を世界レベルのワイン醸造に高めます。1984年、彼が42歳、ヴェルジリオの故郷からほど近いスヴェレートのその地には、少しのブドウとオリーブ、麦が栽培されていた土地でした。ティレニア海沿岸に近く、痩せた土壌は赤い色をしていました。当時は、ワインを醸造する生産者はおろか、野菜農家も手を出さなかったような土地だったようですね。しかし畑には鉄分やマグネシウム、微量必須元素が含まれていることも後々判ることとなり、特別なワインを生む土地となります。

元々はゲーム機器の販売を行っていたヴェルジリオは、その仕事の傍ら週末はスヴェレートでブドウ栽培を始めます。最初に着手したブドウ品種はやはりサンジョヴェーゼとトレッビアーノだったとか。思った以上の成果を実感したヴェルジリオはワインの勉強のためにボルドーを幾度となく訪問、1988年に1,5haの畑にカベルネソーヴィニョンとメルロを植えます。

1989年には当時28歳という若さながらメキメキと頭角を現し始めたルカ・ダッドーマをエノロゴに迎え入れます(1997年まで)。1992年にはトゥア・リタ初めてのワインとなるジュスト・ディ・ノートリ1992年をリリースします。その後、一部出来の良かったメルロを実験的にバリック二つ分のみ単一品種で詰め始めたのがレディガッフィ。1994年ビンテージが実験的に造られました。1998年からはルカ・ダッドーマからステファノ・キオッチョリにエノロゴが変更になりますが、2016年度版からヴェロネッリに掲載されているトゥア・リタの情報では、エノロゴはルカ・ダッドーマとなっています。またルカ・ダッドーマに戻った理由は大人の事情で触れてはイケナイコトのようです。

スヴェレートという新天地で国際品種をモダンな製法(語弊あり)で成功したトゥア・リタですが、実はその秘訣は機械の手を介さずに行われる畑の手入れ。植樹率はhaあたり8,000本から9,000本た高い密植率の畑を、ひとりあたり約2haを徹底的に管理しています(畑の管理は15名から18名で行っているそうです。

また、ティレニア海沿岸部に近いスヴェレートの特異稀なミクロクリマも、トゥア・リタの個性を生みます。ボルゲリよりもさらに南、緯度的にはそのまま内陸(東)に向かえばモンタルチーノあたりでしょうか。マレンマ地区の中では北部となります。

現在は妻、リータ・トゥアが(名義的には)当主となるようですが、娘婿のステファノ・フラスコッラ氏が実質的な当主でエノロゴを兼任しワインを造り続けています。


2000年が初ビンテージとなるトゥア・リタの最もスタンダードな混醸の赤がこのロッソ・ディ・ノートリ。ペルラート・デル・ボスコ・ロッソは2001年までと、2011年からはサンジョヴェーゼ100%で醸されており、途中の9年間は国際品種が混醸されていました。このロッソ・ディ・ノートリは「レディガッフィ」のメルロ「シラー」のシラー、「ジュスト・ディ・ノートリ」のカベルネソーヴニョン、「ペルラート・デル・ボスコ・ロッソ」のサンジョヴェーゼ、それぞれのセカンド・キュベをブレンドして醸される共通セカンドとなります。よって、品種構成はビンテージによって若干の変更があるようですね。

醸造は、ステンレスタンクでのアルコール発酵後、マロラクティック発酵が施され、一部樫樽で6ヶ月熟成させたものと、ステンレスタンクで熟成させたものをブレンドしています。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


"TUA RITA"のロゴや"ROSSO dei NOTRI"の商品名や年号、エチケッタの枠などがメタリック・レッドに変更になっていますが、白地のラベルや、マットな朱色のキャップシールなど、ロッソ・デイ・ノートリと一目でわかりますね。2015年はオヴァチュアでスタートしましたが、この2016年はヴィノムのボルドー型で始めます。コルクはまあ、こんなものか‥な4.5cm、表記のアルコール度数は2015年と同じく14度となります。

サンジョヴェーゼも半分入っているはずですが、国際品種連合の濃厚な色合いには勝てませんね。そう、コルクのお尻もトゥア・リタらしい紫に染まっています。トゥア・リタらしい、ほっくりと茹でた小豆の紫の豆感ある香り、2015年よりも樽のスモーキ
ーさは控えめで濃厚な果実香のピュアさが際立つ。メルロの鉄分、金属的な香りが少し、カベルネのカシスは十分に濃密ですね。2015年を久々に飲んでそのしっかりと国際品種らしい濃さを評価しましたが、この2016年も香りは十分。この手の国際品種の凝縮した濃さを感じるタイプの満足感もたまにはいいものです。

口に含みますと、十分な密度、硬さとやわらかさを兼ね備えた塊感があり十分なフルボディ。これをオヴァチュアあたりで飲めばもっと濃く感じるでしょうね。カシスやブラックベリー、プラムの果実味、含み香にようやく樽を感じるロースト香もあるがそれほど強いわけではない。やわらかに濃い果実味で、とても満足度が高い。

そのやわらかさ、まろやかさとリンクする甘味もあるが、決して残糖や、補糖、を感じるものではないし、トリノーロの黒糖系とはまた違いますね。どちらかというと上白糖。サンジョヴェーゼ由来の酸味も行き届き、フルボディ、14度という高いアルコールながら飽きずに飲み進める。渋味も構成部分でキチンと存在するが、濡れ濡れでしっとりとしていますね。あまり乾きを感じるタンニンではありません。

うん、ちゅぱちゅぱする果実味と酸味、意図的な濃さがないのが嬉しい。これで「おしろい」のような白い香りの香料でも使ってりゃあ俺には一発でわかるんだが、それはない。強い(濃い)樽香や、花、果実香を付けて濃さを演出するようなワインではないのだ。

ドロドロな「こってり」系ではない。密度が高く、ヌケてない。国際品種ならでは‥の密度感に濃さを感じる。辞めてったスーパータスカンの生産者も山ほど居るが、ココはホンモノです。

二杯目はよりまろやか。果実の香味にも硬さが幾分ほぐれたように思います。この手のワイン(こう書くと陳腐?)は、やはり抜栓直後からちゃんと香味が開いていて、それなりのやわらかさがあってすぐに飲めておいしい‥というのは必須要素ですが、もちろん「そう」。

キレイに濃いですね。

ちょくちょく「キレイ」って書きますけど、それは「ピュアさ」「純度の高さ」ですね。「複雑さ」は評価されるポイントですが、雑味や濁りは必要ないんですよね。

二日目もヴィノムのボルドー型にします。若いメルロの青さ(未熟さではない)、シラーの黒胡椒、変わらずカシスなど紫と黒の果実主体ですが、サンジョヴェーゼのチェリーや、スミレも少し前に来たようです。ドギツくない樽、十分にしなやかな密度が濃さを演出しますが、実は、心地よいタンニンと、行き渡る酸があって、重過ぎはしない。化粧臭くないのがいいですね。あたし、百貨店の化粧売場が苦手なの。

二日目もほっくりした小豆を感じますが、スパイスも楽しいですね。エキスぃとまでアルコールを感じるわけではありませんが、しっかり十分な余韻も嬉しい。こういうのが2,000円税込斬るとなんと使いやすいことか。決して甘過ぎることはないが、すき焼きとかどうだろう。コロッケにトンカツソースもいいかもしれない。そうか、揚げ物に串カツソースや、ウスターソースではなく甘味あるトンカツソースが似合うはず。そう、俺はソースソムリエ(おい)。

三日目は半杯(と言っても70mlはある)はオヴァチュアで。確かにオヴァチュアの方が塊感がでますね。よりタニックにも感じます。ここらへんは好みの問題、しっかり渋めだと脂との相性も良いかもしれませんしね。春になるとBBQにもいいのではないでしょうか?うん、問題ないですね。この価格ですし大きめのグラスでも対応可能ということになるでしょうか。

ヴィノムのボルドー型だとおだやかな旨味が渋味を控えめに感じさせてくれる。三日目らしいまとまりも。2016年も2,000円斬りなら迷うことはないですね♪

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