Campania Greco Due Chicchi 2018 Benito Ferrara
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カンパーニャ・グレコ・ドゥエ・キッキ 2018 ベニート・フェッラーラ
《イタリア/カンパーニャ/白/グレコ85%、コーダ・ディ・ヴォルペ15%/辛口》
サン・パオロ・ディ・トゥーフォの街は1970年代までは天然硫黄の採掘で賑わっていたそうな。この街で四世代に渡り農業を行ってきたのが「ベニート・フェッラーラ」。1970年の後半に現当主であるガブリエル・フェッラーラの父によってブドウが植樹されワインの生産も手がけるようになります。現在はガブリエラと、その夫であるセルジオがブドウの栽培から醸造まで全てを行っています。この夫婦の代になってからの初ビンテージは1991年。友人でもあるサルヴァトーレ・モレッティエリがブドウ栽培から醸造、販売に至るまで手助けをしてくれたとのこと。その初ビンテージがエノテカ・ピンキオーリが独占したことから一躍有名になったそうな。
サン・パオロ・ディ・トゥーフォは、グレコの生産地域の中でもっとも標高の高い500mに位置する。表土は白く、切開が豊富な粘土質。硫黄採掘場は現在は閉鎖されているが、土壌にも豊富な硫黄が含まれており、ブドウはそれらから強烈なミネラルを得ている。ただでさえ標高の高いサン・パオロ・ディ・トゥーフォ地区だが、その丘は周囲をさらに高い山に囲まれており、一年中風が吹き下すためブドウは乾燥し病気から守られる。下草も生える森のような畑で、最近ではマストロベラルディーノなど、大手の生産者もこの地区の畑を買い進めているそうな。
フィアーノやアリアニコからもワインを造るが、この生産者の代表はなんと言ってもグレコだ。グレコ・ディ・トゥーフォDOCGは単一畑のヴィーニャ・チコーニャや、5ヶ所の畑の混醸となるスタンダードなグレコ・ディ・トゥーフォDOCがあるが、今回ご紹介するのは、IGTとなるカンパーニャ・グレコの「ドゥエ・キッキ」グレコ85%、コーーダ・ディ・ヴォルペ15%というこの地区の伝統的なブレンド。サン・パオロ・ディ・トゥーフォの硫黄質な土壌で栽培されるグレコは強い酸と硬質なミネラルが特徴。毎日の食事に合わせるにはやや強すぎる酒質から、グレコよりも酸度が低く、糖度も高いフルーティーさとボリュームのあるコーダ・ディ・ヴォルペを混醸して飲みやすくしたのがこのワイン。「ドゥエ・キッキ」とは「2つの粒」の意。ステンレスタンクで品種別に醸造した後アッサンブラージュ。熟成もタンクで半年ほど、新鮮さも重要。
飲んでみました。
現状、最上級のクリュかつDOCGであるヴィーニャ・チコーニャの希望小売価格は4,620円税込、複数畑混醸かつDOCGであるテッラ・ディ・ウヴァの希望小売価格は3,740円。このDOCGのつかない、コーダ・ディ・ヴォルペとの混醸であるドゥエ・キッキの希望小売価格は2,750円税込。DOCGかどうかは別として‥実は、DOCGの規定では、グレコ85%以上、コーダ・ディ・ヴォルペ15%は認められてるんですよね。なぜ名乗らないのか?畑の場所的にもOKのはずですが、これはコストを下げるためなんjyないかと。もちろん、チコーニャはすこぶるおいしいんだけれども‥しかも、樽熟成させてないのは正しいと思うし、でも、やっぱりコスパとなるとこれが一番だなあ。
このドゥエ・キッキのすばらしさはアルコール度数にもある。12,5度‥嬉しいじゃないですか。真っ白なミネラルは非常に硬質、パチンと突き刺さるような酸。非常にクリアでキッチリ冷える。これぞグレコ!しかし、果実味はある、ちゃんとある。でも、12,5度だから暑苦しくない、硬さがありながらもスーっと飲める。確かに、硬質なミネラルが強いんだけれども、グレープフルーツ果汁などの柑橘の果実味があるから、ちゃんとワインとして飲める。ワインというのはブドウが原料なのに、いろんな果実の風味、味があるからおもしろいのだ。そして、果実がなければワインではない。コーダ・ディ・ヴォルペが果実味を補うとのことだが、ボディ感にも貢献していると思う。ただし、アルコールの手助けはないし、不要だ。旨味もあるが、酸っぱさもある。微かな苦味もあり、貝類に柑橘、イカに柑橘、柑橘はレモンでもいいが、すだちがいいと思うなあ。
二日で飲み終えましたが、ミネラル感の強さはやはり初日。追っかけで果実の香味も出て来るのか二日目ですかね。どっちがどっち‥というわけでもなく、純粋にグレコとして、イタリアらしい白としてとてもおいしいし、この混醸でよかった‥とも思う。スソモノこそ、コスパは最強なんですよね。グレコらしさ全開ながら、果実味もあり、度数的にもとても飲みやすい一本に仕上がっています。これぞイタリアの食中酒!この夏ぜひ!
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