Brunello di Montalcino 2015 Ciacci Piccolomini D'Aragona

トスカーナ州の赤 > Montalcino

更新履歴 2020/11/18
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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2015 チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》

モンタルチーノ村の南端、カステルヌォーヴォ村に位置するのが、このチャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴーナ。17世紀の銘家「ヴェスコヴォ家」を起源とします。カステルンォーヴォ・デッラ・バーテの司教で教会を運営し、街周辺からオルチャ川までの荘園を全て所有していたそうです。19世紀に「フランチェスコ・チャッチ」がこの荘園を全て購入、その後「ピッコロミニ・ダラゴナ」家との結婚により「チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ」が誕生します。しかし、1976年に伯爵が、1985年に伯爵夫人が亡くなり、遺言により前当主であるジュゼッペ・ビアンキーニが相続しました。しかし、ジュゼッペは相続税などの関係で荘園のほとんどを手放すことになりますが、ブドウ畑だけは残すことを決意しワイン造りを始めました。2004年、ジュゼッペは亡くなり現在は息子のパオロと、娘のルチアがその志を継いでいます。

本拠地はモンタルチーノ最南端のカステルヌォーヴォ・デッラ・バーテ」。オルチャ川の対岸地域はサンタンティモとなります。17世紀からブドウ栽培に適していたとされる区画のみをブドウ畑にし、その以外は森を残し、オリーブなども栽培しています。海抜は240mから360m、南から南西を向いた岡の一面をブドウ畑とし、赤い年度に丸い小石が多く含まれる表土で粘土の比率は高め。赤土は鉄分やマグナシウムが多く含まれ、小石は石灰が多い。この土壌バランスがチャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴナの個性を作る。

オルチャ川の影響で日中は温暖で夜間は冷されるのも特徴。現在は有機栽培を実践しており除草剤も一切使用していないとのこと。森に囲まれているのでイノシシやシカにブドウを食べられるので石鹸を吊るしたり、鉄線を張るも毎年20%ほどは食べられてしまうとのこと。ただ逆に、動物達も食べにくるほど、薬剤まみれのブドウでないことの証明でもあるようです。設立当初のエノロゴは現在ラ・フィオリータを率いるロベルト・チプレッソでしたが、現在はモンタルチーノのエキスパートのひとり、パオロ・ヴァガッジーニとなります。

8haのマール土壌の畑で表土は赤い粘土質に覆われている典型的な南モンタルチーノの土壌。標高は240mから360mとなる。30度を超えないように温度管理された発酵はステンレスタンクと内側をガラスコーティングしたセメントタンクに分けられておこなわれ、20hlから75hlのスラヴォニア産の大樽で24ヶ月の樽熟成の後、樽同士をアッサンブラージュし、セメントタンクで休ませてから瓶詰め。瓶詰め後は8ヶ月の便熟成後リリースされます。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

チャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴナのブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、このアンナータと、「ピアンロッソ」を名乗るクリュ、「ヴィーニャ・ピアンロッソ・リゼルヴァ・サンタ・カテリーナ・ドーロ」を名乗るクリュ・リゼルヴァの三種類となります。90年代はリゼルヴァ赤ラベルだったんですけどね。チャッチといえば、このドム顔ですね。八角系のラベルにはドムのモノアイっぽく黒い十字の太いラインがあります。ネック部分のホログラムシールはいつ頃だったかな。偽造されるかどうかは別として、偽造防止のひと手間となっております。コルクはまあまあの質の5cm、グラスはヴィノムのブルネッロ型一択です。他の2015年のブルネッロ同様に、思ったよりも色の深さは強くないんですよね。注ぐのを上から見てる分にはピノっぽい色合いにも見えます。いや、エトナ・ロッソっぽいかなあ。艶やかな赤で、向こうが見透かせる感じ。でも、薄いとは感じませんけどね。

香りもいいですねえ。少しワイルドなチェリーやベリー系の果実香があり、軽くプラム、タンニンや酸味を思わせる香りもあります。果実本来の甘味ある香りになかなか重厚さを感じますが樽が強いとは感じさせません。口に含みますと、やわらかな輪郭に赤く染まるミネラル、樽の香ばしさを、少しの苦味をタンニンに近い部分に感じます。色は決して濃い目でもありませんし、飲み口も「濃さ」を表現したものではまったくありませんが、あ、ちなみにアルコール度数は14,5度ですね。15度が続いてますので、14,5度だとそれだけでも、どこかアルコール由来のボリュームを控えめに感じてしまいます。

うん、果実味もしっかりしてるんだけれども、苦渋さが特徴ですね。もちろん酸味もありますが、まだ薄っすらとしてる旨味と調和している状態。スモーキーというほどではありませんが、燻製とか炭火焼とか、やっぱり牛肉焼きたい気持ちですね。塩とオリーブオイルでもいいですが、コントラストという意味で甘過ぎない(が、甘い)焼肉のタレの辛口(醤油強め系)とかならワンチャンあるような気がしますね。もちろん、まだ若さはそんな渋味や酸味に感じますよ。まだまだ熟れ、馴染みます。

うん、時間経過とともに、大きくなってきましたね。口の中を満たす感覚、深くなる感覚が。旨味も上がってくると、まだ若い(未熟な)渋味や酸味のササクレを覆ってくれる感覚があります。丸みがあって、まろやかさもあって、でもこの苦渋味がいいアクセントになっています。ああ、やっぱり肉汁や、肉脂を流したいですね、このワインで。

二日目もヴィノムのブルネッロ型。初日よりも華やかさがでてきましたね。樽由来のスモーキーさは少し大人しくなり、艶やかにパっと開いた果実の香味が広がります。グンと旨味も増してきましたね。二日目はそんな果実味にミネラルも感じられます。いいまとまりがありますね。さすが二日目。口先から口内を満たす液体の輪郭はふわっとしていますが、じんわりと中心部に向かって馴染んでいきます。2015年らしいバランスをこのチャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナにも感じますね。何かが突出しているわけではないし、何かに不足感を感じるわけではない。でも、バランス、バランスと書きますが、造り手によって個々のベストなバランスがあります。旨味に甘味だけではなく酸味が乗ってますね。香ばしさもあるんですよ。14,5度も適度だしとてもおいしい。

三日目もヴィノムのブルネッロ型。より馴染み、旨味と甘味と香ばしさがシンクロしてきますね。渋味は十分感じますが、酸味とともにまろやかになってきています。後味もしっかりと続き、余韻も長いですね。うまい、うまい。まだまだポテンシャルを感じる部分もありますが、現時点でもしっかりと空気を含ませて、グラスの中でもゆっくりと飲んでいただければと思います。これを思うと、若いワインにバキュバンなどはほんと必要ないですからね。酸化を阻止、遅らせる必要なんてない。

まろやかさは時間を追うごとに増しますが、渋味と酸味はもちろんとして、ミネラル感あるんですよね。カチっとした硬さではありませんが、構成感に寄与しています。一周回って(三日ですが)樽の香ばしさがポイントですね。

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