Passobianco 2016 Passopisciaro

イタリアの白ワイン

アンドレア・フランケッティ

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更新履歴 2018/11/10
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パッソビアンコ 2016 パッソピッシャーロ
《イタリア/シチリア/白/シャルドネ/辛口》

テヌータ・ディ・トリノーロを率いるアンドレア・フランケッティ氏のシチリアプロジェクトであるパッソピッシャーロ。彼が醸す唯一の白ワインはシャルドネなのです。2013年まではその区画名である「グアルディオーラ」を名乗っていましたが、2014年から「パッソ・ビアンコ」に変更となりました。赤は「パッソ・ロッソ」に2013年から変更済です。

2007年が初ビンテージで、この2016年で10年目になるんですね。アンドレア・フランケッティ氏の鬼才と呼ばれる元凶は、その実験魂かもしれません。結果、シャルドネが‥商品化されましたが、シチリアに畑を買った当初はヴィオニエなども栽培していた‥と聞いておりましたし、今でも、色んな品種を実験的に植えているはずです。

畑の面積は5haと、昨年の情報よりも1ha増えております。標高850mから1000mというエトナ火山の山肌に位置します。深さ30mの溶岩灰は非常にミネラル分が高く、元々の肥料に富む土壌。haあたり12,300本という高い株密度で、列と列の間隔、ブドウの樹同士の間隔はいずれも約90cmとなっています。ネレッロマスカレーゼは樹齢の高さからそれほどの密植ではありませんが、こちらは樹齢15年、そもそもフランケッティの計画で植樹されていますので、これだけ高い樹齢となっているようです。

地面から約60cmの地点でのグイヨ仕立てでシャルドネが栽培されています。もちろん、ネレッロ・マスカレーゼやネレッロ・カプッチョの樹齢の高いブドウ樹が栽培されているグアルディオーラの区画ですが、そんな火山性土質のミネラル豊かな土壌はシャルドネにも‥という判断かと思われます。樹齢は14年。散布されるのは、プロポリ、銅、硫酸塩となります。

収穫されたブドウは収穫後5度に冷やされた部屋に運ばれ醸造が始まります。低温で圧搾されたマストは、23度に温度管理されたステンレスタンクで20日間の発酵後、セメントタンクと大樽の併用で10ヶ月の熟成後瓶詰めされます。瓶熟成期間は6ヶ月。2012年以降は熟成は樽も併用になっていますね。2015年の生産本数は26,000本でしたが、この2016年は37,000本となります。この増産は畑が1ha増えたことや、2015年の収量がhaあたり33hlに対して、この2016年は48hlと収量が増えているのも影響しているかもしれません。公式サイトの文言では2016年は結構良かったみたいなので増産につながったのだと思います。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

お馴染みのパッソピッシャーロらしいブルゴーニュ型ボトル。口部分の分厚さも変わらず。ラベルも2015年と変更はなさそうです。格付的には"Terre Sciliane IGT"となります。冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムXLのピノのピノ型、コルクはまあまあの質の4.5cm、ちなみに表記のアルコール2014年、2015年に続く13.5度となります。

2015年は2014年よりもやや濃いめの色調み見えましたが、この2016年はもう一段深いゴールドになったように思います。そう、火山土壌由来の焼けた(ネガティブではない)栗、芋がパイナップルと同調するようなシャルドネの香り。そう、スモーキーさなんでしょうね。柑橘にも深さがあり、硬質で透明感のあるミネラリーさとは一線を画す。少し蜜な甘味があり音域は低く、香りからして重たさを感じる。

口に含みますと、クリアでキレイに冷えたミネラルも感じますが、しっかりと味の強さ(濃さとはまた違う)を感じますね。味わいにもスモーキーで焼けた果実、そう、火を入れたパイン、酢豚とか、ハワイアンなバーガーに挟まる焼きパインにも似てるし、やはり焼き栗的香ばしさもある。十分な密度のあるフルボディで、樽の風味も少なからずありますが、いわゆる樽ドネとはまた違うエトナの樽ドネ。ミネラルの部分に潮、少しタンニン、豊満なボディ感もあるが、クリアなミネラルと、這うように行き渡る酸に不足感はなくダレない。

全量を樽熟成させないことに樽ドネとしての不足感はなく、過剰な樽の風味がエトナの個性を覆い尽くすのを回避しているようにも思えますね。非常においしく、満足度も十分な樽ドネに仕上がっています。味、香りともに余韻もしっかりありますね。抜栓後すぐの一杯目から十分においしい。

でも、濃く(強く)感じるだけではない。やっぱり冷涼さがあるし、どこかミンティな風味があるのも複雑さのひとつ。

二日目も冷蔵庫キンキン温度、ヴィノムXLのピノのピノ型です。ヴィノムのブルゴーニュ型を消失してから長らく購入していませんが、そのうち買います。うん、二日目もスモーキーな焼き栗の香りがしますね。渋皮までローストしてあります。まだ若いワインですが、少しトロ味の出てきたシャルドネのような風味もありますよ。2016年は近年では一番樽を感じるスタイルで、それが主張しながらも派手さはなく、うまく溶け込んでるんですよね。ミネラル感もありますが、樽ドネらしい濃密な味わいもあり満足度は高い。現時点でキンキン温度ですが、この2016年の酒質を思うと少し温度を上げた方がいいかも?と思います。

これからの時期だと、ゆるーいホワイトソースのグラタン、上に乗せるチーズもチェダーとかじゃなくって、モッツァレッラとかでね。ペンネはちょっとオーバーボイルがいい。グラタンなんだけど、ちょっとアツアツのスープ的なのがいい。にしの家では、ちょくちょく出没するチキンのピカタもいいかもしれない。それを、サウザンアイランドドレッシングをちょこんとつけたぐらいがちょうどいい。

三日目も冷蔵庫キンキン温度、ヴィノムXLのピノのピノ型です。ちょっとグラスに入れてから温度を上げましょうかね。キンキンよりも少し温度を上げた方がこのワインのポテンシャルが引き出されます。うん、焼き栗、火山性土壌のミネラル感を感じますが、やっぱり2016年は樽ドネ的果実味や、ボディもあるんですよね。2015年はもっと上品に樽が表現されていましたが、2016年は人目を奪う感じね。でもインパクトだけではない構成感もちゃーんとあるんだけれども。いやはやおいしい!

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