Langhe Rosso 2018 G.D. Vajra

ピエモンテ州の赤 > G.D.Vajra

更新履歴 2022/02/08
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ランゲ・ロッソ 2018 G.D.ヴァイラ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ、ドルチェット、バルベーラ、アルバロッサ、フレイザ、ピノ・ネロ/ミディアム》 

当主はアルド・ヴァイラ氏で、婦人のミレーナ、息子のジュゼッペとの家族経営。元々アルドの父親はワイン造りやブドウ栽培に従事していなかったものの、祖父が所有していた0.3haの畑と、樽の枠を相続しワイン造りを開始したそうです。転機は1986年、バローロ地区が雹害の影響でほぼ壊滅状態になった年、ただでさえ不況の真っ只中で多くの生産者が廃業する中、諦めずに借金をして畑を買い増したのが功を奏したそうです。

伝統的なスタイルでその理念も明白。

 「美味しいのは当然。"安全"で"清潔"。そして"美しい"ものでなければならない。
  そしてリンゴジュースを飲んだらリンゴの味しかしてはいけないのと同じように、
  バローロを飲めばネッビオーロの味がすべき。
  樽由来の甘味やタンニン、香も必要ない」

一部大樽を使用しますが、発酵は基本的にステンレスタンク。自然酵母でゆっくりと発酵を進めます。タンクのあらゆるところで糖分が二酸化炭素を作り、果帽を押し上げることが重要で1日に2回、櫂入れを行います。ネッビオーロはカベルネやメルロと違い、果汁にアントシアニンや色々な要素(香味成分も果皮に多い)を含まないのでこの櫂入れ(フォラトゥーラ)の作業を重要視しているそう。特に樹齢の高いネッビオーロは、収量が落ちるだけれはなく、果実そのものが小さくなる。小さい果実は、果汁に対する果皮の比率が若樹からのブドウよりも高くなる。よって一層櫂入れを行い、果皮からの香味成分などを引き出す作業が重要になる。

 「果皮比率の高い高樹齢のネッビオーロは多くの要素をワインに与える。
  高樹齢であれば角の抽出も必要なく、適度な櫂入れを施せばバローロ
  は偉大さを備える」

そんなヴァイラのランゲ・ロッソが実に興味深い。元々は自家消費用として造られた‥だそうだが、品種構成はネッビオーロ、ドルチェット、バルベーラが主体となりますが、アルバロッサ、フレイザ、ピノ・ノワールなども少量ブレンドされているようです。

基本的に、ヴァイラが所有する各畑の若樹を醸造したワインの寄せ集めとなるようで、8日から10日間の発酵とステンレスタンクでの14から16ヶ月の熟成が施されますが、一部は樽熟成させたものも含まれるそうです。若樹からのブドウは端からこのランゲ・ロッソとなるかもしれませんが、樹齢などをふまえた区画ごとの醸造段階でネガティブにセレクトされたロットが最終的にブレンドされる可能性があるのでしょうね。

このスペックを思うとヴァイラの最終的寄せ集めな廉価版という烙印が押されることになりますが、これがなかなかどうして‥多品種混醸のメリットである複雑さもありますし若い樹ならではのフルーティーな香味、とてもエレガントでスムース。バランスのよいワインに仕上がっており、試飲してすぐに気に入りましたね。

もうひとつお気に入りの点は、ランゲ・ロッソDOCには国際品種のブレンドも認められておりますのでついカベルネ系品種をブレンドしてモダンなスタイルに仕上げる生産者が多いなか、あくまでもランゲの、ヴァイラのワインの(廉価版ながら)集大成的なのがいいんですよね。ただ、ヴァイラの場合、ピノ・ノワール単一のワインも醸造していますので、ピノ・ノワールは混醸されますが、カベルネ系のように、土着品種を覆い尽くしてしまうわけではないのがいいんです。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

伝統のALBEISAの共通瓶。ヴァイラらしいクラシカルなロゴや紋章、繊細なフォント使いに、このランゲ・ロッソやモスカート・ダスティは、ペン画に鮮やかながらやんわりとした水彩で色づけられた花や葉、果実の絵が飾られとても愛らしいエチケッタになっていますね。キャップシールの紫色もなかなかよろしい。ヴィエッティ同様に、GDヴァイラのラベルはとてもカワイイですね。コルクはまあまあの質の4,5cmです。グラスはシュピゲラウのユニバーサル型。表記のアルコール度数は2011年が13度、2012年、2013年、2015年、2016年にに引き続き13.5度となります。

明らかにネッビオーロやバルベーラ単体ではない色合い。暗さやエッジの赤がちょっと違う感じですね。決してフレッシュ系ではありませんが、とてもフルーティ。シナモンのような甘味を感じるスパイス香や、ブドウの果皮、イチゴなどのベリー系の果実香主体ですが、チェリーなどもありますね。混醸の利点、なかなか多層な香りが楽しい。大っぴらな開きではありませんが、キチンと香りは開いています。

口に含みますと、すでに旨味があり、果実味とそれに溶け込んだ酸味でなかなか唾液誘発系のチュパり系。タンニンの質もよく、穏やかに全体がまとまっていますが、明るく、開放的な果実味がとても楽しいしチャーミング。飲み口は軽やかさも感じますが、混醸らしくやはり層な密度感がありミディアム。非常に飲みやすいですね。思ったほど青い若さは感じさせないし、この手のワイン(価格的にも)だと、雑さ、雑味ともとれる要素がありそうなものですが、それもないのもいい。(温度が低めなのもあるんだけど)冷涼なミネラルも硬すぎない。うん、おいしい、おいしい、合格、合格。2,000円ちょいでこの品質はとてもいい。余韻も複雑さがあり十分にある。

抜栓後一時間半ほど経過した二杯目(もちろんバキュバンとかしてませんからね)。グラスからの香りもほぼ変わらず。飲み口はたった一時間半でもまとまりが出るものですね。よい空気との馴染みの成果です。まだ、凛とした構成感を感じますが、やわらかでスムーズになってきました。これね、ワイン単体でもいいんだけども、やっぱり食中酒ですよね。この価格からしてもそう。気兼ねなく何にでもこれで合わせて欲しい。そのための混醸とも言える。

カリっと焼いたバゲットにおいしいコンビーフに黒胡椒、オリーブオイルでもいいしマヨネーズでもいい。そういう感じのアテ(肴)など気軽な感じでいい。大阪人的には、どて焼きでもいいし、きっと関東人的にいえば煮込みになるのかな。モツを醤油と出汁で煮込んであるの、あれでもいい。牛肉のオムレツとか(もちろんケチャップ≒トマト必須)もいいと思いますね。基本、許容範囲広そうなのは、やっぱり混醸だからかもしれません。

二日目もシュピゲラウのユニバーサル型。ちょっとワイルドなベリーやチェリーの盛り合わせは、ドルチェットやバルベーラかな。アルバロッサもそんな感じよね。無理のないボディ感、酸味もとてもイキイキと効いててより飲みやすい。軽やかながら複雑な香味を持つミディアムはほんと飲みやすい。混醸なので、色んな料理と合わせやすいんですよね。どこかが、どこかを‥そんな感じ。甘すぎることはないが、チャーミングさは若いピノっぽさにも通じる。生ブドウの風味もあるし、これは北イタリアらしいヴィーノ・ロッソに仕上がってますね。

三日目もシュピゲラウのユニバーサル型。うん、いいな。質素という意味ではなく素朴、洗練はされているが地酒。こういうのを日常的に、何気に飲んでるイタリア人が目に浮かぶ。チャーミングかつスパイスの効いた赤い果実達の集い。こういうワインは楽しいよね。ついつい、このワインはああ‥なんて考えながら飲みがちですが、気軽でいい。味わいも軽めのミディアムだけれども、混醸なのでやっぱり複雑さがあり、余韻だってあるんだから優秀だ。グラスの中で時間経過とともに馴染み、まろやかにもない。うん、これも美味しい。

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