イタリアワイン通販[にしのよしたか]大阪のイタリア専門ワイン販売2024-03-19T23:05:30+09:00Chianti CLassico Riserva Villa Antinori 1982 Antinori - 3,000mlhttps://www.nishino-yoshitaka.com/?pid=1800224722024-03-17T11:26:05+09:002024-03-17T23:24:59Z2024-03-17T02:26:05Z※他の商品との同梱はできません(すまん)。
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キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ・ヴィッラ・アンティノリ 1982 アンティノリ
《イ...イタリアワイン通販[にしのよしたか]大阪のイタリア専門ワイン販売※他の商品との同梱はできません(すまん)。
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キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ・ヴィッラ・アンティノリ 1982 アンティノリ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ主体/フルボディ/3,000ml(ダブルマグナムボトル)》
アンティノリともなるとキャンティ・クラッシコ地区内だけでもいくつもの醸造所を構えておりますが、こちらは「ヴィッラ・アンティノリ」が誇るキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァとなりますね。商品カテゴリー的には「マグナムボトル(1,500ml)」となっていますが、こちらは「ダブルマグナムボトル(3,000ml)」となります。マグナムよりも大きな容量のワインはめったと売ることもないので、カテゴリー作ってませんでした。ダブルマグナムになりますのでフルボトルが4本分ですね。オリジナルの木箱に入っており木箱も雰囲気十分です。
さて…状態は、こちらも入荷後10数年経過しております。1982年生まれの女性がいつか結婚されたらその際にその彼氏に高額で売りつけてやろうと思ってたのですが…(どんな思い入れやねん)。それにしてもこのワインも非常に状態がいいんですよ。だから、売りたくなかったんでしょうね。ダブルマグナムともなれば、置いておいて損はなしですしね。ラベルの状態もとてもいい。そのヴィッラが描かれてるんですが、細密画っていうんですかね。黄色がかったラベルの色ですが、これはラフィットとか、そういう感じ。擦れや汚れはないはず、見逃してたらゴメンレベルです。キャップシールもそういえばボルドーレッド。側面はシュリンク跡がありますし、この時代ってDOCGのシールとかなかったんでしたっけ?帯封は最初からありません。キャップシールはくるくると回りますし、液面も十二分で液漏れはないはずです。ダブルマグナムがゆえかもしれませんが、色調はしっかり深く暗い赤。もちろんクリアですよ。瓶底も厚みがあるので状態が確認しずらいですが、瓶底から見える液体は確かに少しオレンジがかって見えますので、熟成感はあるはずです。そして何よりも澱が少ない。お茶殻系の澱が右往左往してますが、まさか1982年とは思えない澱の少なさです。1982年、80年代を代表する超優良年のひとつですね。20人ほど集まるなら‥いつでも開けて下さい。ちなみに表記のアルコール度数は12,5度となります。
]]>Cepparello 1985 Isole e Olena - 1,500mlhttps://www.nishino-yoshitaka.com/?pid=1800224592024-03-17T11:23:58+09:002024-03-18T04:39:15Z2024-03-17T02:23:58Z※他の商品との同梱はできません(すまん)。
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チェッパレッロ 1985 イゾレ・エ・オレーナ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェ...イタリアワイン通販[にしのよしたか]大阪のイタリア専門ワイン販売※他の商品との同梱はできません(すまん)。
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チェッパレッロ 1985 イゾレ・エ・オレーナ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ/1,500ml(マグナムボトル)》
案外、みんな忘れてるサンジョヴェーゼ100%のスーパートスカーナですね。1978年から試作が始まり、1980年が初ビンテージとなります。イゾレ・エ・オレーナはコレツィオーネ・デ・マルキ(現在、コレツィオーネ・プリヴァータ)のサンジョヴェーゼ100%のワインもあるはずですが、なんだかんだとチェッパレッロは、スーパータスカンブームの一役を担った重要な銘柄、実はあたしも大好きなワインなんですが、なかなか扱う機会がないのが残念です。
さて‥状態は、かれこれ10年以上は私物として君臨しております。マグナムなのでなおさら棚卸しでもなければ確認することもないですね。本当は入荷時に売るつもりで購入したのですが、あまりの状態の良さに一旦保留してから10数年の時が流れております。ラベルに小傷、擦れ、汚れがありますが、汚れすら雰囲気があります。VdT格付けになりますね。キャップシールの状態も非常に良いですし、液面も十分で液漏れはないはずです。液色がとてもいいサンジョヴェーゼの赤で色気のあるクリア。瓶底の凹みには結晶連鎖系の澱がありますが、極少量です。相変わらず状態はめちゃくちゃいい。10数年時が止まってるようです。ビンテージは超優良年の中でもトップクラスに大好きな1985年です。「マグナムはおいしい」は都市伝説にしておかないとフルボトルが可哀想だと思ってるタイプですが、マグナムがゆえに飲み頃、開け時が難しい‥‥いやいや、もういつ開けてもいいですから。ちなみに表記のアルコール度数は13,5度となります。
]]>Passopisciaro 2003 Passopisciaro - 1,500mlhttps://www.nishino-yoshitaka.com/?pid=1800224262024-03-17T11:19:19+09:002024-03-17T23:24:05Z2024-03-17T02:19:19Z※他の商品との同梱はできません(すまん)。
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パッソピッシャーロ 2003 パッソピッシャーロ
《イタリア/シチリア/赤/ネレッロマス...イタリアワイン通販[にしのよしたか]大阪のイタリア専門ワイン販売※他の商品との同梱はできません(すまん)。
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パッソピッシャーロ 2003 パッソピッシャーロ
《イタリア/シチリア/赤/ネレッロマスカレーゼ/フルボディ/1,500ml(マグナムボトル)》
初ビンテージは2001年です。現行は2021年ですから、もう20年の歴史なんですね。しかし公式サイトには2005年までしか遡れません。にしの組のお客様ならご存知かと思いますが、2003年と2004年以降ではまったく違うワインだとお考え下さい。そのレ・クーポレも(勝手に)世代分けが可能ですが、パッソピッシャーロの場合、2004年が境になりますね。以降2013年からパッソピッシャーロではなくパッソロッソに改名となりますが、これはたぶんDOC法的なものなんじゃないかなと思われます。特定地域を商品名にするのは問題があったのでしょう。ながら、2004年以降(公式が2005年からなら、2005年からかもしれませんが)、現在までは、「エトナのワイン」を意識した「ネレッロマスカレーゼ」の個性を重視したワインになっています。
では、初ビンテージである2001年からこの2003年まではなんなんだ?答えは「アンドレア・フランケッティのワイン」であり「ネレッロマスカレーゼをトリノーロと同じノリで醸しました」そんなワインになっています。エトナのネレッロマスカレーゼといえば、まるでピノ・ノワールのような淡い色合いに、イチゴ系の香りが特徴的ですが、2003年まではトリノーロのような深い色合い、確かにイチゴ系の香りはありますが、フランケッティらしいライチなどの南国のフルーツや、黒糖の香りがあります。実はですが、チンチナートもそうなんじゃないかと思うんですよね。どうなんだ‥って話ですが、チンチナートはチェザネーゼ・ダフィーレからなるわけですが、チェザネーゼ・ダフィーレは元々ラツィオ州の土着品種。ローマ出身のアンドレア・フランケッティ氏にとっては馴染みもあったのかもしれませんし、自分で造ってみた‥がチンチナートなわけです。チンチナート亡き後、「チェザネーゼ・ダフィーレを探す旅シリーズ」なんてのもやってた時代はありました。なんとなく品種の個性的に似たワインはありましたが、要はチンチナートも突き詰めると「アンドレア・フランケッティ(味)のワイン」なんですね。
さて‥状態は、弊社の在庫になって何年かなあ、まだ10年は経過してないと思いますが、マグナムボトルでも撫で肩で、キャップシールの赤色や、ワイン名こそ変わりましたが、全体的なラベルデザインは同じです。年号の「2」の部分を中心に擦れがあります。キャップシールの状態はとても良く、液面も十分高い位置をキープしており液漏れはないはずです。液色は艶やかなガーネット色、クリアですが深く暗い。やはり現在のパッソロッソとはスタイルが違うのは色からしても明白です。ただし、マグナムボトルで液量が多いのでそういう意味で透過しにくいのかもしれませんけどね。瓶底の凹み外周には結晶連鎖系の澱がありますが、経年を思うと少ないですね。まったくモヤる要素もなく状態は非常に良いです。まだまだ果実味もたっぷり元気なはずですが、いつ飲んでもいいです。この世代はフランケッティの(濃い)味を楽しむべきなんだと思います。ちなみに表記のアルコール度数は14,5度となります。
]]>Barolo Bussia 2018 Giacomo Fenocchiohttps://www.nishino-yoshitaka.com/?pid=1800221412024-03-17T10:58:23+09:002024-03-18T12:47:09Z2024-03-17T01:58:23Zバローロ・ブッシア 2018 ジャコモ・フェノッキオ
《イタリア/ピエモテン/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
モンフォルテ・ダルバはブッシアに本拠地を置くジャコモ・フェノッキオ。創業は1864年では世代に渡りワイン造りを続けている歴史ある造り手です。現当主はク...イタリアワイン通販[にしのよしたか]大阪のイタリア専門ワイン販売バローロ・ブッシア 2018 ジャコモ・フェノッキオ
《イタリア/ピエモテン/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
モンフォルテ・ダルバはブッシアに本拠地を置くジャコモ・フェノッキオ。創業は1864年では世代に渡りワイン造りを続けている歴史ある造り手です。現当主はクラウディオ・フェノッキオ。時間をかけた発酵と大樽での熟成という伝統的な手法を守り続けています。所有する畑は合計14haと規模は大きくはありませんが、カンヌビや、ヴィレッロという超銘畑も所有しクリュ・バローロをリリースしていますが、ジャコモ・フェノッキオのご自慢は、ブッシア畑、ブッシアからはバローロ・リゼルヴァもリリースしています。
海抜300m付近、南から西向きの5haの畑。エレヴヴィッツィアーノ(赤茶色泥炭土)と呼ばれる鉄分が豊富に含まれる粘土質と、石灰質の堆積物が混醸土壌。栽培されるネッビオーロのクローンは、ミケ、ランピア、ロゼの三種類で平均樹齢は35年。収穫したブドウはステンレスタンクでの醸しとアルコール発酵は40日間。醸し中は果帽で蓋をさせる伝統的な製法。これにより果皮に含まれるタンニンがゆっくりと抽出されます。発酵後はステンレスタンクで6ヶ月の熟成後、50hlのスラヴォニア産の大樽で30ヶ月、瓶詰め後約12ヶ月の瓶熟成期間を経てリリースとなります。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ALBEISAの共通瓶。ラベルはクラッシック(語弊あり)なデザインですね。基本モノトーンですが、ファスチャロッサ的な差し色もいい。グラスはシュピゲラウ、ディフィニッションのボルドー型(ブルゴーニュ使い)。表記のアルコール度数は14,5度となります。色調は伝統的な(語弊あり)造り手らしく淡い色調ですね。確かにエッジにあるオレンジがネッビオーロですが、ピノノワールやネレッロマスカレーゼっぽいと書けばご理解いただけるかと思います。深いイチゴ。フレッシュさは微かにありますが、過熟感のない熟したイチゴ。黒と白、両方の微粉のコショウも少し入るスパイスのアクセント。イチゴにバラのアクセントのあるティー。口に含みますと、暗い土壌の風味に、スパイスを伴う果実味がしっかりと感じられます。非常にピュアでクリアな酒質、全体的にミネラルも感じますが、厚みのある‥ではなく、密度のある(厚みがないわけではない)果実味にさらに内包されるタンニン、酸味は伸びやかに各要素を引率します。まだ抜栓直後の一杯目ですが、サラっとしたタンニンが滑らせるように旨味を運んでくれますね。決して厳しいタンニンや酸味に支配させることなく、あくまでもネッビオーロらしい果実味が主体ですので、今すでにおいしい。瑞々しさがあり、14,5度とは思えない飲みやすさがある。少し温度が低めですが、余韻も十分ですね。時間経過で、旨甘味が増しますね。でも、モダンな感じではないんですよ。未熟さのないブドウで仕込まれた‥そんな感じがとてもおいしい。甘味も増しますが、渋みも増すなあ‥全体的に香味が開いてきたという解釈でいいですね(最初に閉じ感はありませんよ)。この手の濃厚さや樽の風味で食べさせるタイプではない現代的な(モダンでも古典でもない‥素の良さ)単体でもおいしいですが、食事が欲しいですね。でも、案外思いつかないのがネッビオーロなんですね。そこはバランス良好だからこそかもしれません。
二日目もグラスはシュピゲラウ、ディフィニッションのボルドー型(ブルゴーニュ使い)。イチゴの香りクリア。ローズピップティーな茶葉の香りがふんわり。迫り来る感じではなくエレガントに開いてますね。飲み口に旨味が湧き出てますが、酸味も手伝って伸びる旨味がとてもいい。渋旨酸っぱい‥。ブッシアはモンフォルテの中でも結構果実味豊かなんでしょうね。華やかさもありますが、果実の香味が豊か、たっぷりある。パルッソのブッシアなんかは、もう少しモダンに感じるんだけれど、ジャコモ・フィノッキオはやっぱり伝統的(語弊あり)。色も淡いしね。王道の(語弊あり)バローロらしいネッビオーロ。初日よりも断然まとまりもありますね、初日はもう少し硬さを感じてたんでしょうね、二日目はしなやかに感じます。まだ若いビンテージですが十分に楽しめますよ。
三日目もグラスはシュピゲラウ、ディフィニッションのボルドー型(ブルゴーニュ使い)。二日目よりもさらに香り開いてますよ。甘味を感じる果実香がしっかりなんだけども、やっぱりタンニンと繋がる紅茶葉の風味がありますね。緑茶ではないので青さはありません。飲み口はよりまろやかで奥深い。香ばしさと軽くスモーキーな風味もあり、薫香をまとう食材なんかが欲しくなりますね(スモークの香りは強くはありません)。三日目ともなると、すっかり馴染んでくるのでなおさら旨味を感じやすくなりますが、奥底にミネラルの張りはありますよ。やっぱりネッビオーロって華やかさがあるんですよね。やっぱ鰹出汁系だなあと思います。そんな鰹出汁と同じで、香りの膨らみがあるんですね。もちろん、深い旨味もあるんだけれども、内側と外側、相互にボディを感じさせる味わいや香りがあるんです。いいネッビオーロ、十分に今おいしい。
]]>Chianti Classico 2019 Valdellecortihttps://www.nishino-yoshitaka.com/?pid=1800121412024-03-16T11:12:31+09:002024-03-16T12:22:11Z2024-03-16T02:12:31Zキャンティ・クラッシコ 2019 ヴァルデッレコルディ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ95%、カナイオーロ5%/フルボディ》
キャンティ・クラッシコ地区の中でも個人的に大好きなのがラッダ・イン・キャンティ地区。パンツァーノとガイオーレに挟まれた標...イタリアワイン通販[にしのよしたか]大阪のイタリア専門ワイン販売キャンティ・クラッシコ 2019 ヴァルデッレコルディ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ95%、カナイオーロ5%/フルボディ》
キャンティ・クラッシコ地区の中でも個人的に大好きなのがラッダ・イン・キャンティ地区。パンツァーノとガイオーレに挟まれた標高の高い地域で、その標高差も200mから800mと激しく比較的涼しい地域でもあります。その標高の高さと差からエレガントな酸を持つ極上のサンジョヴェーゼが生まれるわけです。特にソットゾーンで選ぶことはありませんが、蓋を開けてみれば‥西野嘉高が選ぶキャンティ・クラッシコはラッダから生まれるものが少なくありません。
初代のジョルジョ・ビアンコがラッダに移り住んだのは、モンテヴェルティーネのマルティーノ・マネッティの勧めがあったからだそう。1974年創業のヴァルデッレコルティの当時の畑は4haでしたが、二代目のロベルト・ビアンキになってからは、6haに増えました。畑は全て東向きの斜面で、海抜はラッダらしく450mと高い。昼夜の寒暖差もお大きく醸造過程ではピエモンテジーナと呼ばれる一部のブドウ果皮とモストを120日間もの間、一緒にマセラシオンする手法。
標高の高さだけが利点ではありませんが、地球温暖化などの影響もあり、過熟傾向。標高の高さは冷涼な酸やミネラルをもたらし、よりエレガントなワインとなります。ラッダの注目すべき造り手‥ヴァルデッレコルティ‥やはり好きな造り手のひとつです。
南東向きの畑は風通しの良い砂地と、小石を含む泥灰土、石灰質の土壌で標高は430mから560m。平均樹齢は20年で、古い樹で30年以上になるサンジョヴェーゼは樹齢別に収穫されます。収穫されたブドウは除梗され、丁寧に搾られて蓋付きのステンレスタンクでのアルコール発酵後、70%のモストは約三週間のマセラシオンの後、古樽で熟成されます。モストの30%はブドウの果皮とともにマセラシオンを行い(ピエモンテジーナ製法)、120日間もの長期期間じっくりと果皮からのタンニンやフェノール類を抽出します。熟成は3年以上使用した古樽のバリックと500lのトノー樽。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みのラベルデザイン。もう少し垢抜けて欲しいですね。今や(インスタ)栄えの時代ですから。コルクはまあまあの質の4,5cm。グラスはシュピゲラウ、ディフィニッションのユニバーサル型。ちなみに表記のアルコール度数は13,5度となります。色調は標準的な(←逸脱していないという意味でとても大事)色合いですね。ワイルドなチェリーの果実ミックスに少しまったりと伸びやかなスミレの風味。注ぎたてから、スワリングと時間経過でより果実味はピュアになりますね。奥底からまだ湧き上がらないんだけど存在を確認できる甘味。口に含みますと輪郭に洗練、つるん、ぷるん、ではないんですが、とてもサラっとした輪郭にカゲレはありません。果実味はとてもピュアで無理がない。13,5度もなるほどですね。繊細な余韻はながく、やはり酸味の伸びがいい。
渋味の周りにザラっとしたスパイスがありそこが心地よい。でもそれらを包む、中和するようなミネラルのやわらかさも感じますね。全体像としてはとても真面目な酒質、非常に忠実で媚びない、でもきっとナルシストという名の頑固者。
二日目もグラスはシュピゲラウ、ディフィニッションのユニバーサル型。香りに密度がありしなやか。香りからも丸みを感じますね。飲み口は初日同様にピュアが第一印象。果実の香味にケガれがなく非常にバランスが取れてます。タンニンとミネラルの構成感もいいし、余韻に繋がる酸味もとても伸びやか。旨味も出てきたようですが、旨味推しというわけではない。お馴染みの造り手の比較をするとレンテンナーノよりも硬派というかシリアスな感じ。フェルシナよりもやわらかい(フェルシナは特有の鉱物的ミネラルではない)。この手のワインは試飲レベルでは良さがわからない。お家でしんみりと向き合うか、逆に仲間のシェアしても苦手と思う方がいないワインとも言える。ネガティブな特徴がないというなかなか成し得ないバランスがあるんですよね。必要以上に甘くないのも心地よいバランスとも言えます(甘味はあるんですよ)。初日よりも余韻も長くなりました。
三日目もグラスはシュピゲラウ、ディフィニッションのユニバーサル型。香りは二日目とそう変わりませんね。飲み口はさらにまとまり飲みやすい。旨味推しでもなく、引っかからない酸味の伸び、擦れないのがいいですね。果実味はほんとにピュア、純度の高いクリアな甘旨味、サラっとしたタンニンもとてもおいしい。お料理を引き立ててくれる感じかな‥自分が前へ前へではないんだけれども、よくよく意識するとなんてバランス良く質が高いんだ‥と気付かされる。
]]>Brunello di Montalcino Ugolaia 2004 Lisinihttps://www.nishino-yoshitaka.com/?pid=1799766912024-03-14T12:41:14+09:002024-03-15T09:53:32Z2024-03-14T03:41:14Zブルネッロ・ディ・モンタルチーノ ウーゴライア 2004 リジーニ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ・グロッソ/フルボディ》
モンタルチーノの南、サンタンジェロ・イン・コッレの街のすぐ東にアジェンダを構えるのがこのリジーニ。畑の面積は17.5ha程度で...イタリアワイン通販[にしのよしたか]大阪のイタリア専門ワイン販売ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ ウーゴライア 2004 リジーニ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ・グロッソ/フルボディ》
モンタルチーノの南、サンタンジェロ・イン・コッレの街のすぐ東にアジェンダを構えるのがこのリジーニ。畑の面積は17.5ha程度ですが、モンタルチーノ地区でも古い歴史を持つ家系です。古文書に残る最も古い記述は16世紀で、それ以前からモンタルチーノに定住していた歴史があるようです。
リジーニと言えば、もちろんブルネッロ‥数年前には、プレフィッロセッロという、いわゆる‥プロフィロキセロな、平均樹齢100年以上の古樹のサンジョベーゼ・グロッソからなるワインをリリースしたことでも話題になりました。それもこれも長らくエノロゴを勤めたフランコ・ベルナベイ氏の助言は大きく影響しているかもしれませんし、マッサル・セレクションでその地に適したブルネッロが栽培し続けられています。
現在もオーナーはもちろんリジーニ家ではございますのが、かつては、かのフランコ・ベルナベイが、その後フィリッポ・パオレッティが‥、久々にヴェロネッリ(2024年度版)を確認したところアグロノモもエノロゴも「Carlo Arturo Lisini Baldi」との記載(よくわかりません)。なにわともあれ、リジーニのフラッグシップはこのウーゴライアですね。
海抜300mから350m‥南西向きの1.5haのウーゴライア畑の土壌は始新世の凝灰岩質で、haあたり3,300本から5,400本の株密度。樹齢約30年のサンジョベーゼが栽培されています。収穫量はhaあたり約30hlで、28度から30度に温度管理されたステンレスタンクで約28日間の発酵とマロラクティック発酵を経て、10HLから20HLのスロヴェニア産の樫樽で42ヶ月の熟成後、20HLから25HLの栗樽で6ヶ月熟成されるのが面白いですね。しかも栗樽は20hLから25HLの大樽で20年以上も使う続けてきた古樽になります。瓶詰後約8ヶ月熟成されます。ラベルには名乗ってこそいませんが‥いわゆるリゼルヴァ仕様となります。
]]>Brunello di Montalcino 1988 Il Poggionehttps://www.nishino-yoshitaka.com/?pid=1799458512024-03-12T14:01:30+09:002024-03-13T09:37:31Z2024-03-12T05:01:30Zブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 1988 イル・ポッジョーネ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼグロッソ/フルボディ》
さて…状態は、現在のラベルと比較すれば違うんでしょうが、一目でわかる黒と赤と金はイル・ポッジオーネ。黒字の部分が少し白味がか...イタリアワイン通販[にしのよしたか]大阪のイタリア専門ワイン販売ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 1988 イル・ポッジョーネ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼグロッソ/フルボディ》
さて…状態は、現在のラベルと比較すれば違うんでしょうが、一目でわかる黒と赤と金はイル・ポッジオーネ。黒字の部分が少し白味がかった感じですが、全体的にキレイなラベルは裏も同じ。真っ赤なキャップシールもとても状態がいいし、ピンクの帯封の発色もとてもいい。帯封はキャップシール頭から裾を跨ぐように縦貼りとなりますのでキャップシールをくるくると回しませんが、いい感じで頭部分が歪みますので、回るみたいですね。液面も経年を思うと十二分な液量で液漏れはないはずです。液色は艶やかでクリアな赤、まだ暗さもありますね。瓶底には相応の澱があり、右往左往しますので、少し舞うような澱もありそうですが、一晩立て置きでクリアになってますし、検品で動かしても舞うこともないので、扱いは楽だと思われます。1988年はモンタルチーノ協会公式も★★★★★と文句なしの超優良ビンテージ、ながら、そりゃあいつ飲んでもOKなはずですよ。ちなみに表記のアルコール度数は13,5度となります。]]>Barolo Cannubi 1998 Marchesi di Barolohttps://www.nishino-yoshitaka.com/?pid=1799032982024-03-09T10:44:06+09:002024-03-12T08:20:47Z2024-03-09T01:44:06Zバローロ・カンヌビ 1998 マルケージ・ディ・バローロ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
さて‥状態は、マルケージ・ディ・バローロはクラッシックな(語弊あり)バローロは撫で肩瓶なのですが、クリュが付くとスラリとしたロングボルドー型瓶...イタリアワイン通販[にしのよしたか]大阪のイタリア専門ワイン販売バローロ・カンヌビ 1998 マルケージ・ディ・バローロ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
さて‥状態は、マルケージ・ディ・バローロはクラッシックな(語弊あり)バローロは撫で肩瓶なのですが、クリュが付くとスラリとしたロングボルドー型瓶になっちゃうんですよね。熟成に関して何か意図があるのかどうかはわかりません。正面は菱形のラベルと、下部にお馴染みの両側にカラーでお家(醸造所かな)が描かれたラベルがあります。いずれお白地部分に擦れや汚れは少々。バックラベルも同様ですね。結構情報量多いので読んでみて下さい。キャップシールはララア専用モビルアーマーのような色がメタリックでとてもキレイな状態。ピンクの帯封も発色良くていい状態です。帯封はシール裾を跨ぐように縦貼りですのでくるくるとは回しませんが、回るようです。液面は非常に高く液漏れはないはずです。液色は思ったよりも暗め、瓶底の澱が右往左往しており、やや細かい澱が舞うようですが、沈澱は一日もあればクリアになります。澱を落とす注意点はありますが、状態は問題ないですね。1998年はだーいすきな年号、落ち着いたら飲んでもいいと思います。ちなみに表記のアルコール度数は14,5度。]]>Vie di Romans Pinot Nero 2016 Vie di Romans【第三回販売分】https://www.nishino-yoshitaka.com/?pid=1799029502024-03-09T09:00:58+09:002024-03-12T08:31:52Z2024-03-09T00:00:58Zヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロ 2016 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/赤/ピノ・ネロ/フルボディ》
フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の...イタリアワイン通販[にしのよしたか]大阪のイタリア専門ワイン販売ヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロ 2016 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/赤/ピノ・ネロ/フルボディ》
フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール。
17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。
創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。
彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。
流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。
2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。
イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。
イソンツォ川の南部は粘土質や石灰質が多い土壌で、畑での仕事量は半端ない。グリーンハーヴェストは二度行い、一本の樹から収穫されるブドウは600g、一本のワインを造るに1000gのブドウが必要と言われているので、そのためには二本の樹から収穫したブドウを使うことになりますね。
また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです
ヴィエ・ディ・ロマンスとしての初のピノ・ノワールはこの「ヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロ2016」となります。「ロンゴルチス・ピノ・ネロ」は、2018年が初ビンテージながら、日本を含め三カ国でしかリリースされておらず(最近頂いた情報ではイタリアと日本のみとのこと)これまで公式サイトにも未掲載でしたが、2000年ビンテージから掲載されています。
初ビンテージの2016年以降は、2020年ビンテージがリリースされたのみの「ヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロ」は、シャルドネと同じ畑名としての「ヴィエ・ディ・ロマンス」の区画で栽培されるピノ・ネロで、カンティーナの近くに位置します。対して「ロンゴルチス・ピノ・ネロ」は、ピエーレの畑の近くで、マリアーノの街に近い区画となり、ブドウの畑が異なります。昔から、その区画名がロンゴルチスと呼ばれており(由来は不明)、商品名にもなったようです。現在も、ヴィエ・ディ・ロマンスの畑でもピノ・ネロが栽培され続けておりましたが、2018年、2019年はヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロとしては納得がいかず、ロンゴルチスにブドウが回されました。2020年はヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロがリリースとなりましたので、ロンゴルチスに回るブドウが少なくなり、ロンゴルチスの生産量は減ったそうで、日本割当は1/3となったとのことです。
同じ品種で基本クリュ違いとなりますので、その差は優劣ではありませんが、一応、ヴィエ・ディ・ロマンス的にピノ・ネロのファーストラベルはこちらとなるようです。
海抜31mから32m、ヴィエ・ディ・ロマンス畑の中1,15haでピノ・ネロが栽培されており、樹齢は4年。収穫は2016年の9月2日。14日間のスキンコンタクト。18度から30度に温度管理されたステンレスタンクで7日間のアルコール発酵の後、バリックでマロラクティック発酵が施されます。バリック(228L)で12ヶ月の樽熟成後、ステンレスタンクに移され澱が自然に沈澱するまで約8ヶ月の熟成。2017年の12月21日に瓶詰めされ、瓶詰め後15ヶ月以上の瓶熟成を経てリリース。正確なアルコール度数は14,50度。]]>Vie di Romans Pinot Nero 2016 Vie di Romans【第二回販売分】https://www.nishino-yoshitaka.com/?pid=1799029492024-03-09T09:00:41+09:002024-03-10T02:08:01Z2024-03-09T00:00:41Zヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロ 2016 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/赤/ピノ・ネロ/フルボディ》
フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の...イタリアワイン通販[にしのよしたか]大阪のイタリア専門ワイン販売ヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロ 2016 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/赤/ピノ・ネロ/フルボディ》
フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール。
17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。
創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。
彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。
流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。
2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。
イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。
イソンツォ川の南部は粘土質や石灰質が多い土壌で、畑での仕事量は半端ない。グリーンハーヴェストは二度行い、一本の樹から収穫されるブドウは600g、一本のワインを造るに1000gのブドウが必要と言われているので、そのためには二本の樹から収穫したブドウを使うことになりますね。
また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです
ヴィエ・ディ・ロマンスとしての初のピノ・ノワールはこの「ヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロ2016」となります。「ロンゴルチス・ピノ・ネロ」は、2018年が初ビンテージながら、日本を含め三カ国でしかリリースされておらず(最近頂いた情報ではイタリアと日本のみとのこと)これまで公式サイトにも未掲載でしたが、2000年ビンテージから掲載されています。
初ビンテージの2016年以降は、2020年ビンテージがリリースされたのみの「ヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロ」は、シャルドネと同じ畑名としての「ヴィエ・ディ・ロマンス」の区画で栽培されるピノ・ネロで、カンティーナの近くに位置します。対して「ロンゴルチス・ピノ・ネロ」は、ピエーレの畑の近くで、マリアーノの街に近い区画となり、ブドウの畑が異なります。昔から、その区画名がロンゴルチスと呼ばれており(由来は不明)、商品名にもなったようです。現在も、ヴィエ・ディ・ロマンスの畑でもピノ・ネロが栽培され続けておりましたが、2018年、2019年はヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロとしては納得がいかず、ロンゴルチスにブドウが回されました。2020年はヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロがリリースとなりましたので、ロンゴルチスに回るブドウが少なくなり、ロンゴルチスの生産量は減ったそうで、日本割当は1/3となったとのことです。
同じ品種で基本クリュ違いとなりますので、その差は優劣ではありませんが、一応、ヴィエ・ディ・ロマンス的にピノ・ネロのファーストラベルはこちらとなるようです。
海抜31mから32m、ヴィエ・ディ・ロマンス畑の中1,15haでピノ・ネロが栽培されており、樹齢は4年。収穫は2016年の9月2日。14日間のスキンコンタクト。18度から30度に温度管理されたステンレスタンクで7日間のアルコール発酵の後、バリックでマロラクティック発酵が施されます。バリック(228L)で12ヶ月の樽熟成後、ステンレスタンクに移され澱が自然に沈澱するまで約8ヶ月の熟成。2017年の12月21日に瓶詰めされ、瓶詰め後15ヶ月以上の瓶熟成を経てリリース。正確なアルコール度数は14,50度。]]>Vie di Romans Pinot Nero 2016 Vie di Romans【第一回販売分】https://www.nishino-yoshitaka.com/?pid=1799029482024-03-09T09:00:16+09:002024-03-10T02:07:48Z2024-03-09T00:00:16Zヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロ 2016 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/赤/ピノ・ネロ/フルボディ》
フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の...イタリアワイン通販[にしのよしたか]大阪のイタリア専門ワイン販売ヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロ 2016 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/赤/ピノ・ネロ/フルボディ》
フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール。
17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。
創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。
彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。
流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。
2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。
イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。
イソンツォ川の南部は粘土質や石灰質が多い土壌で、畑での仕事量は半端ない。グリーンハーヴェストは二度行い、一本の樹から収穫されるブドウは600g、一本のワインを造るに1000gのブドウが必要と言われているので、そのためには二本の樹から収穫したブドウを使うことになりますね。
また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです
ヴィエ・ディ・ロマンスとしての初のピノ・ノワールはこの「ヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロ2016」となります。「ロンゴルチス・ピノ・ネロ」は、2018年が初ビンテージながら、日本を含め三カ国でしかリリースされておらず(最近頂いた情報ではイタリアと日本のみとのこと)これまで公式サイトにも未掲載でしたが、2000年ビンテージから掲載されています。
初ビンテージの2016年以降は、2020年ビンテージがリリースされたのみの「ヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロ」は、シャルドネと同じ畑名としての「ヴィエ・ディ・ロマンス」の区画で栽培されるピノ・ネロで、カンティーナの近くに位置します。対して「ロンゴルチス・ピノ・ネロ」は、ピエーレの畑の近くで、マリアーノの街に近い区画となり、ブドウの畑が異なります。昔から、その区画名がロンゴルチスと呼ばれており(由来は不明)、商品名にもなったようです。現在も、ヴィエ・ディ・ロマンスの畑でもピノ・ネロが栽培され続けておりましたが、2018年、2019年はヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロとしては納得がいかず、ロンゴルチスにブドウが回されました。2020年はヴィエ・ディ・ロマンス・ピノ・ネロがリリースとなりましたので、ロンゴルチスに回るブドウが少なくなり、ロンゴルチスの生産量は減ったそうで、日本割当は1/3となったとのことです。
同じ品種で基本クリュ違いとなりますので、その差は優劣ではありませんが、一応、ヴィエ・ディ・ロマンス的にピノ・ネロのファーストラベルはこちらとなるようです。
海抜31mから32m、ヴィエ・ディ・ロマンス畑の中1,15haでピノ・ネロが栽培されており、樹齢は4年。収穫は2016年の9月2日。14日間のスキンコンタクト。18度から30度に温度管理されたステンレスタンクで7日間のアルコール発酵の後、バリックでマロラクティック発酵が施されます。バリック(228L)で12ヶ月の樽熟成後、ステンレスタンクに移され澱が自然に沈澱するまで約8ヶ月の熟成。2017年の12月21日に瓶詰めされ、瓶詰め後15ヶ月以上の瓶熟成を経てリリース。正確なアルコール度数は14,50度。]]>Barolo Vigneto Villero Castiglione Falletto 1985 Cerettohttps://www.nishino-yoshitaka.com/?pid=1798722562024-03-07T14:09:25+09:002024-03-12T08:22:11Z2024-03-07T05:09:25Zバローロ・ヴィネート・ヴィレッロ・カスティリオーネ・ファレット 1985 チェレット
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/ミディアム》
造り手は安定、安心のチェレットです。チェレットの古酒も久々の扱いになりますね。しかもビンテージは1985年と超優良ビン...イタリアワイン通販[にしのよしたか]大阪のイタリア専門ワイン販売バローロ・ヴィネート・ヴィレッロ・カスティリオーネ・ファレット 1985 チェレット
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/ミディアム》
造り手は安定、安心のチェレットです。チェレットの古酒も久々の扱いになりますね。しかもビンテージは1985年と超優良ビンテージ。そして畑は‥?まさかのヴィレッロ。ヴィレッロのクリュ・バローロは初めて見ました。ワインさっちゃんで検索してみると1974年、1976年、1978年、そしてこの1985年が掲載されているのみ。掲載されていないから生産していないとは限りませんが、とっくにヴィレッロのクリュ・バローロはやめてるんだと思われます。ところがどっこい‥ラベルが異様にキレイな状態です。検索した感じ、他のボトルとの違和感はありませんが、非常にキレイ、そして当時のものとは思えない。この紙質にせよ印刷にせよ‥なんですね。とはいえ、シルバーのキャップシールはどこか古びた感じもあるし、貼られている帯封は赤色の昔のバローロ組合の帯封で、それなりに古びた感じがある。なお、帯封はキャップシール裾を跨ぐように縦貼りですが、回そうとした際に一部が切れており、でもこれ以上行くと全部切れそうなので寸止めしている状態。キャップシールはくるくると回るようです。で、ボルドー型の瓶もなんだか新しく見える。肩部分に凸モールドがあるのも不思議ではないですが、でも、黄色のような緑色のような瓶なので新しくはないのかな?でもこのラベルを見る限り、蔵出し古酒疑惑はありますね(ここらへんに偽物はないはずです)。そこらへんの事情がわかんないんだな。しかも表記の生産本数はたったの2,484本、アルコール度数は13,5度。たぶん、このヴィレッロに関しては自社畑ではなく、買いブドウで醸したものだと思うんですよね。それにしてもラベルは真新しい。とはいえ、液色はしっかり古酒‥オレンジがかったネッビオーロらしい色調で明るく、熟成を感じる赤抜けた感じがある。また澱の量は経年を思うと少なく、一部わかめ系澱もありますが、全体的に舞う澱なんですね。丸一日で沈み、液体はクリアになりますが、やっぱり動かすと舞ますので、信頼できるソムリエに任せるか、お家でもパニエは必須。なんなら(パニエに寝かせたまま)抜栓後、少し安置するぐらいの配慮は必要になるかもしれません。古酒初心者にはちょっと無理、古酒エキスパートの方なら‥そもそも濁ってても飲んじゃいそうですけどね。こんな感じの古酒になっております。]]>Barbera d'Alba Vigna Pugnane 2020 Mario Marengohttps://www.nishino-yoshitaka.com/?pid=1797637122024-03-03T11:26:20+09:002024-03-15T03:30:14Z2024-03-03T02:26:20Z希望小売価格 4,180円税込→ 通常特価 3,380円税込→ 特別納価 2,580円税込
バルベーラ・ダルバ・ヴィーニャ・プニャーネ 2020 マリオ・マレンゴ
《イタリア/ピエモンテ/赤/バルベーラ/フルボディ》
1899年からブドウ栽培農家を営んできたマレンゴ家。合計6ha所...イタリアワイン通販[にしのよしたか]大阪のイタリア専門ワイン販売希望小売価格 4,180円税込→ 通常特価 3,380円税込→ 特別納価 2,580円税込
バルベーラ・ダルバ・ヴィーニャ・プニャーネ 2020 マリオ・マレンゴ
《イタリア/ピエモンテ/赤/バルベーラ/フルボディ》
1899年からブドウ栽培農家を営んできたマレンゴ家。合計6ha所有する畑のほぼ全てがバローロ地区。内1,2haはラ・モッラ最上の畑、ブルナテ。他にも優良な畑を所有していますが、注目されるようになったのは、エリオ・アルターレがマレンゴ所有のブルナテのブドウを購入してたからかもしれません(現在は契約終了とのこと)。伝統的な混醸バローロも醸していますが、ブルナテを筆頭に、ブリッコ・デッレ・ヴィオーレのクリュバローロも。
このプウニャーネの畑は、カスティリオーネ・ファレットにある0,38haの畑。粘土石灰質土壌で1998年に植樹。ステンレスタンクでの発酵、醸しは5日から6日。発酵後は新樽比率15%のバリックに移され、セラーで温度を上げてマロラクティック発酵を促します。その後10ヶ月の樽熟成を経て瓶詰め。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
]]>Chianti Classico 2022 Poggio Scalettehttps://www.nishino-yoshitaka.com/?pid=1797540802024-03-02T12:59:44+09:002024-03-07T02:44:28Z2024-03-02T03:59:44Zキャンティ・クラッシコ 2022 ポッジオ・スカレッテ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/ミディアム》
ポッジョ・スカレッテと言えば、サンジョベーゼ・ディ・ラモーレとなりますね。もちろんこのキャンティ・クラッシコも、サンジョヴェーゼ・ディ・ラモ...イタリアワイン通販[にしのよしたか]大阪のイタリア専門ワイン販売キャンティ・クラッシコ 2022 ポッジオ・スカレッテ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/ミディアム》
ポッジョ・スカレッテと言えば、サンジョベーゼ・ディ・ラモーレとなりますね。もちろんこのキャンティ・クラッシコも、サンジョヴェーゼ・ディ・ラモーレが100%使用されています。ただし、比較的樹齢の若い区画から‥とのこと。現在、ポッジョ・スカレッテが所有するブドウ畑は22ha‥その内、サンジョヴェーゼは15haとなり、そこからイル・カルボナイオーネとキャンティ・クラッシコのブドウが収穫されますが、その樹齢が80年の区画、40年の区画、10〜20年の区画と分かれており、どの区画のブドウもイル・カルボナイオーネにもキャンティ・クラッシコにもなる可能性を持っていますが、やはりイル・カルボナイオーネになるブドウはたいていが高い樹齢からのブドウとなるそうですが、収穫後、アルコール発酵とマロラクティック発酵が終了する月から12月後半の段階で試飲をして、最終的に振り分けられているそうです。
ポッジョ・スカレッテの畑の規模であれば、年間10万本ほどのワインの生産が可能。ながらこれまではその30%にあたる3万本のみのイル・カルボナイオーネを中心に、あとは極少量のワインばかりで残りの70%はバルクで販売していたわけですが、現在は25%の規模に相当する約2万5千本ほどのキャンティ・クラッシコをリリースしています。とはいえ、残り45%に相当する4万5千本相当は変わらずバルク売りのようですね。
標高350mから550mの西南西の畑は、砂質、砂岩質(水はけに優れた石だらけ)と、少々のガレストロ、泥質の土壌に、コルドーネスペロナートとグイヨで仕立てられた樹齢30年から35年のサンジョヴェーゼは、若い畑はhaあたり7,250本の高い植樹率、古い畑はhaあたり3,000本の植樹率となります。収穫されたサンジョヴェーゼはセメントタンクにて15日から18日間の醸しとアルコール発酵の後、マロラクティック発酵が施され、セメントタンクの中で約10ヶ月の熟成後、40ミクロンという非常に軽いフィルターで濾過された後瓶詰されます。
2022年のビンテージ情報
やわらかなボディと厚みのあるビンテージ。暑く乾燥した春の後、夏には旱ばつがありましたが、意外にもブドウの房の発育に影響を与えませんでした。日中は気温が高い状態が続きましたが、夜には気温は探し、サンジョヴェーゼが十分に生育できる気温圏内でした。(畑が位置する山奥の450mから600m近い標高は、他のキャンティ・クラッシコ地区と比較しても夜に大きく気温も下がる)8月16日の降雨の後は、気温は穏やかになり、ブドウがベストなポイントまで成熟するに十分な水分や環境が確保されました。収穫されたブドウの状態は非常に良好で、病気のリスクもなく収穫を終えました。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ラベルデザインはお馴染みのもの。もはやユーリの時代かと思われますが、ヴィットリオ・フィオーレの筆記体のサインが入っているんだから、やはり偉大な方なんですね‥を実感。2011年の度数は14度でしたが、2012年から2014年は13度、2015年は13.5度、2016年は生産されず、2017年から2019年までは13度、2020年からこの2022年は13,5度となります。コルクは表面がつるん系の4,5cm。グラスはシュピゲラウのディフィニッションのユニバーサル型。ポッジオ・スカレッテのサンジョヴェーゼはラモーレとのことですが、他のラモーレを使用する造り手の作品よりも色深く暗いのが特徴的。非常にピュアながら深い密度を持つ果実香。スミレも果実もしっかりと凝縮感がありますが、例年のアメリカンチェリー系の果実は控えめ、より皮の色の赤いチェリーの風味が多いですね。
口に含みますと、少し鉄分を感じさせるミネラルの風味に塩味、ギュっとしたタンニンとキュンとした酸味もあり、甘過ぎない果実味は端正な密度感があります。バランスいいですね。余韻も長い。昨年感じたローストの風味はほぼなく、セメントタンク系のピュアなサンジョヴェーゼの風味がストレート。うん、おいしい。いい意味でニュートラルなCC。少し値上がりましたが、イマドキは、3,000円税込ポキーリ価格もなかなか大変と思うとコスパも良い。サクサクとした心地よいタンニンもいい。
二日目もシュピゲラウのディフィニッションのユニバーサル型。2022年のビンテージ評を読みましたが、確かに果実香にもやわかさがありますね。やわらかいということおは、ある程度厚みがあり、そこがしなやかな感じ。とはいえ、暑さは決して感じませんよ。最近は高めのアルコール度数でも(14度以上)でも、アルコールによるボリュームや熱量を感じさせないワインは増えましたが、物理的にアルコール度数13,5度は適切だなと思うほどバランスも良い。CCの場合は酸味が前に来るタイプが少なくありませんが、スカレッテのCCは酸味のみならず、タンニンもしっかりと主張があります。全体像としてのバランスは良く、香味もしっかりありますが飲みやすい真っ当なミディアムボディ。渋味による骨格。アセロラのような酸味に伸びがありますね。
三日目もシュピゲラウのディフィニッションのユニバーサル型。アメリカンチェリーの香りが少し出てきましたね。しっかり渋くて、しっかり酸っぱいんだけど、しっかり果実味もある。若さゆえのまだまとまりきらない部分はありますが、キャンティ・クラッシコとして裏切りのないスタイル、過剰ではない度数や、ボリュームを思うととても安心して選べます。お料理欲しいですね。とりあえず、おいしいオリーブオイルとトマト、塩でなんとかなるタイプでもあります。]]>Langhe Riesling 2020 Odderohttps://www.nishino-yoshitaka.com/?pid=1797177192024-02-29T12:45:40+09:002024-03-02T11:45:27Z2024-02-29T03:45:40Z希望小売価格 3,960円税込→ 通常特価 3,180円税込→ 特別納価 2,380円税込
ランゲ・リースリング 2020 オッデーロ
《イタリア/ピエモンテ/白/リースリング/辛口》
現存するバローロやバルバレスコの造り手として最も古い歴史を持つとされるのがこのオッデーロ。...イタリアワイン通販[にしのよしたか]大阪のイタリア専門ワイン販売希望小売価格 3,960円税込→ 通常特価 3,180円税込→ 特別納価 2,380円税込
ランゲ・リースリング 2020 オッデーロ
《イタリア/ピエモンテ/白/リースリング/辛口》
現存するバローロやバルバレスコの造り手として最も古い歴史を持つとされるのがこのオッデーロ。現在でも1700年代に建設されたというラ・モッラ地区のカンティーナでの醸造を続けています。最初の自社瓶詰めは1878年。それまではダミジャーナ(大きなガラス瓶)で販売していたそうです。
1960年代になりジャコモ・オッデーロ氏がジョヴァンニ・ガヤ(アンジェロの父)や、リナルディなどと共に後のDOCGの基礎となるバローロの法規制を作ります。第二次世界大戦後、荒廃したランゲの畑は農民から手放されて行くことになりましたが、ジャコモ・オッデーロは畑を買い足します。よって現在でも、ラ・モッラ、カスティリオーネ・ファレット、セッラルンガ、モンフォルテ、バルバレスコなどランゲ地区の幅広い地域に、最良の畑を所有しています。
オッデーロが所有する畑はブルナテ、リオンダ、ブッシア、ヴィレッロなど、各地域の最良の畑がズラリ。またバルバレスコにおいては、法律ではバルバレスコ地域で収穫されたブドウをバローロ内のカンティーナで醸造するとランゲ・ネッビオーロに格下げしなくてはなりませんが、オッデーロのみがバローロ内でバルバレスコ(しかもガッリーナ)のブドウを醸造しても、格下げせずにバルバレスコを名乗れる唯一の生産者。これは、法規制前から「そうしていた」ことで例外的に認められているそうです。
現在所有する畑は合計35ha。90歳を越える先代から1997年に栽培や醸造を引き継いだのが娘のマリアクリスティーナ。先代の時代は農薬が推奨された時代だったが1997年から徐々に有機栽培に移行、現在は全ての畑で有機栽培を実践しています。畑ではコンポスト(堆肥)と硫黄、極少量の銅のみが使用され、除草剤、防虫剤は一切しようしません。害虫(ティニョーラ)にはホルモン剤を使用。ホルモンを麻痺させることで交尾できなくなり自ずと害虫の数が減るとのこと。
とはいえ、畑は各地に点在し、畑のひとつひとつは小さな区画となりますので、隣の畑の影響も受けやすい。よって近隣の造り手とも協力して有機栽培を推進しているそうです。また、古くから所有すている畑は同じネッビオーロでもクローンは様々で現在は16種類ものネッビオーロのクローンが混在しています。
また、葉だけではブドウ樹の循環型自主生育。ツルをできるだけ切らずに自由に伸ばすことで葉を増やし、光合成を促進します。ツルを切ることでブドウを凝縮させる造り手が多い中、グリーンハーヴェストもほぼ行わないのは過度な凝縮を必要としないからだそうです。またグリーンハーヴェストを行う場合は、凝縮のためではなく畑の風通しを良くするためだそうです。
醸造は一時期はバリックを試したり、ステンレスタンクでの発酵も試みたようですが、現在はセメントタンクでの発酵に戻しバリックは破棄したそうです。セメントタンクで自然酵母のみでのゆっくりと、温度管理をしない発酵。マセラシオンはブドウの状態に合わせて20日から30日とこちらもたっぷりと時間をかけて行われます。
熟成はオーストリアはストッキンガー社の大樽。ストッキンガーの樽材は厚く、目が詰まっていることから酸素供給率が低い。またタンニンも少なく、樽による香り、口中での甘味がほどんど出ないんとのこと。また、DRCやパカレも使用しているフランスはグルニエの大樽も良い結果を出しており、1年目の樽はバルベーラと、2年から3年の樽はランゲ・ネッビオーロに。4年目からバローロの熟成樽として使用しているそうです。すべてバローロは醸造は同じ。クリュの違いが表現されています。
ここまでテンプレ。
ラ・モッラのサンタ・マリア・ブリッコ・サン・ピアッジョで栽培されるリースリング100%。北西向きの斜面の1haの畑となります。90年代に植樹された畑に2006年からリースリングの植樹を開始。年々リースリングの割合を増やしてゆき、2016年ビンテージからリースリング100%となったようです。収穫は9月の第一週。収穫後12時間の冷却後、除梗してプレス。アルコール発酵の後は、約6ヶ月シュールリー。収穫翌年の4月から5月に瓶詰めされ、24ヶ月の熟成を経てリリースされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ALBEISAの共通瓶ですが、スクリューキャップ仕様となります。ラベルデザインは、その土着品種達と比較すれば、ちょっとお洒落しちゃった感じですが、ぼちぼちダサい色使いなのは気にしない、気にしない。グラスはシュピゲラル、ディフィニッションのユニバーサル型、冷蔵庫キンキン温度、ちなみに表記のアルコール度数は13度となります。極軽い黄緑が射す薄めのゴールド。いや麦わら色かな。このワインのキモは24ヶ月の瓶熟成にあると考えていますが、思ったよりの色調的な酸化は感じません。香りはリースリングらしいいわゆる石油香、ペトロール香がありますね。その次に酸味を感じさせる柑橘香、ここが大事ですね。どうしてもペトロール香は重さがあるんですが、ここに柑橘の酸味を連想させる香りがあると引き締まります。柑橘の奥底に(探せば)感じる白桃などの白い果肉香。
口に含みますと、おお‥リースリングなフルーティーさがありますね。健全、スクリューキャップだからこそのクリアでピュア、決してぷちぷちはしませんし、瓶熟成が24ヶ月もあるとは思えない‥新鮮さと落ち着きの同居。果実味も白い果肉果汁だけではないし、柑橘に傾倒しているわけでもないよいバランスでおいしい。リースリングのこういう一面は初めてかもしれません。
めっさおいしい!
常々、アルコール度数の話をしますが、13度もキモですね。13,5度までは許容範囲のはずですが、それ以上のアルコールのボリュームは必要ないんですよ。澱とともに半年ほどの熟成だけでいい。24ヶ月の瓶熟成でどうなるか?と思いしたがとても素直でピュアな果実の香味。飲み口にペトロール系はそう感じないはずです。低めの温度も似合ってるのかもしれません(これから温度上げます)。いやあ、リースリングの辛口は(ここ重要)、自分もピンポイントの「ピン」が狭いので、あまり扱ってきませんでしたが、これは、ポイント、スポットに入ってますね。射抜かれた感じがあります。自分のポイントはもっと白い果実の香味のみ‥と思ってましたが、24ヶ月の瓶熟成による、強過ぎない柑橘や薄らとした熟れ感‥いや、熟れてないんですし、落ち着いた‥でもないんですが、これ絶妙においしい。
これで何食べたいかな?と考えるに‥新鮮なオリーブオイル、ブッラータなど、香味やわらかいオイル(乳製品)がいいかもしれませんね。このワインも注ぎたてはペトロール系の風味、いや、飲み口にないわけでもないんだけれども、それって、一種のオイリーで(乳)脂肪系)な感じなんですよね。そこに合わせらせるとすれば、それこそなんでもありなのかもしれません。。
あたしの評価するいわゆる「キレイに冷える」酒質ですね。
ミネラルがないわけではないが、ミネラル推しや、ミネラル硬さは前じゃないんだけれども、とってもクリア、スワロフスキー的なミネラルの角が取れてる感じ(俺、いい表現した‥)。
二日目もグラスはシュピゲラル、ディフィニッションのユニバーサル型。石油香に落ち着き。角の取れた柑橘と、ほんのり甘みのある白い果肉果汁の香。ミネラルもあるのですが、チョークを舐めるような感じではない。黄色過ぎないのがいいですね。真っ白でもありませんが。飲み口は相変わらずとてもキレイに冷えてますね。クリアで含み香がアロマチックになってきましたが、クドくなく、キュンとした酸味があり余韻とともに引き締めてくれます。
いやあ、おいしい、リースリングでおいしいと思ったの久々です。
キモは、やはりクリアな果実の香味とミネラルですね。「キレイに冷える」というのはとても大事。よくぞ樽熟成なんぞしてくれなかったと感謝したい。酸味が旨味と絡み、旨酸っぱさがとてもジューシーでおいしい。クドくない、出しゃばり過ぎない柑橘があるんだけれども、リースリングの範囲を超えてないし、リースリングの特徴的なミネラルや石油の風味もドを超えてない。
ちょうどいい。こういうのでイイんだよ‥そんなリースリング。
13度のアルコール度数もいい。度数の高い(もしくは高く感じさせる)リースリングやゲヴェルツほど飲み疲れるものはない。アロマちっく具合も派手ではないのもいい。派手だとほんと疲れますからね。単体で飲むにはいいかもしれませんが‥。
温度が上がるとオイリーさが増します。もちろん過剰ではありませんけどね。そこに石油香がぶおーっとあると、クドくなりますが、含み香の石油香はありながらも、そう迫るわけではないからちょうどい。いいバランスです。好みのバランスです。温度が上がってからは、どこかフリウラーノっぽさもあるんですよね。上げ過ぎない程度がいいかもしれません。温度が上がると少し苦味、爽快な苦味が少しでてきてこれもいいですね。
三日目もグラスはシュピゲラル、ディフィニッションのユニバーサル型。冷蔵庫キンキン温度。少し香りにも味わいにも苦味も感じますが、柑橘由来の風味で酸味とともに引き締め要素なのがいい。飲み口はやはりオイリーなやわらかさもあるんですが、やっぱりキレイに冷えてますね。だからってクリアな香り水というわけではない。まろやかさに、味わいもしっかり乗ってる。これは素晴らしい白、リースリングですよ!
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