Piere Sauvignon 2016 Vie di Romans
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2026年3月13日10時半更新:輸入元さんに土下座して(してません)追加で30本割当いただきました。もうすっからかんとのことです。
ピエーレ ソーヴィニョン 2016 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/白/ソーヴィニョンブラン/辛口》
フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール。
17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。
創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。
彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。
流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。
2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。
イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。
イソンツォ川の南部は粘土質や石灰質が多い土壌で、畑での仕事量は半端ない。グリーンハーヴェストは二度行い、一本の樹から収穫されるブドウは600g、一本のワインを造るに1000gのブドウが必要と言われているので、そのためには二本の樹から収穫したブドウを使うことになりますね。
また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです。
2016年のビンテージ情報
年明けから平均年よりも暖かくなり、結果的に発芽が少し早まりました。
春の後半からは雨が降り出し、5月下旬から6月中旬にかけて20日間続けて
降雨がありました。その後、気候が回復し、日中の気温は30度を越え始め
収穫期まで安定した気候が続きます。温暖なビンテージとなりましたが、
昼夜の寒暖差もしっかりあり香りの熟成、タンニンの熟成も良く、完熟し
たブドウを収穫できました。ワイン全体の出来は素晴らしく、味わいも豊
かで香りには太陽の温かみがかなり感じられます。オーナーのジャンフラ
ンコ氏もワインの出来には非常に満足しており、自身が作った年の中でも
素晴らしい年のひとつと語っています(ほんまかいな)。
ソーヴィニョン・ブランのステンレス仕上げがこのピエーレとなりますが樽熟成されるヴィエリスとの違いは醸造方法のみならず、畑の土壌の違い=ソーヴィニョン・ブランのクローンの違いとなります。ピエーレとなるソーヴィニョンブランは、イタリアのクローンで粒が大きく房が小さい"R3"と呼ばれるタイプ。粒が大きいので果汁に富み、香り豊かで酸もしっかりしたもの。ヴィエリスで栽培されているのはフランスのクローンで粒も房も小さいタイプ。粒が小さいということは、果汁に対する皮の比率が大きくなり皮からの香味成分が豊富でパワフルでボリュームがありそれを熟成させるワインに仕上げるには樽が必要とのこと。
1981年、1984年、1997年、2002年にhaあたり6000本の株密度で植樹されるピエーレ畑は当時11.45haの記載で、平均樹齢は16年。「ピエーレ」は「石」という意味で、砂利や小石を含む、赤味がかった肥沃な泥粘土質土壌で海抜33mに位置します。2016年は9月の5日から8日に手摘みでの収穫、ステンレスタンクで約8度でのコールドマセラシオンの後、16度から19度に温度管理されたステンレスタンクで16日間のアルコール発酵。マロラクティック発酵は行われません。澱と接触させたまま約8ヶ月間ステンレスタンクにて熟成され2017年の6月8日と9日、12日にボトリングされました。10ヶ月以上の瓶熟成を経てリリースされます。ちなみにこの2016年は14,76度となります。
飲んでみました。
ブリリアントな色調で黄色味は強くなってきていますね。ソーヴィニョンらしいハーブ香と柑橘香に厚みがあるんです。香りからも角が取れ、重厚さを感じます。苦かも?と思わせるグレープフルーツの柑橘果汁も角取れ感。旨みもあるが、まだ新鮮さすらある。まとまりと馴染みという時の重ねを感じるも熟成のネガティブさは皆無。非常に美味しいです。ミネラルや酸味とのバランスもよく、ほんと、時の重ねでの馴染み、おだやかな旨みと甘味があります。現行2023年(弊社完売)、梅雨頃には2024年がリリースかと思いますが、2023年でも弊社価格で6,000円を超えるとなると、この6,980円税込はおそろしいコスパ。いやああ、まだ若さも兼ね備えてるよ。輸入元倉庫出し古酒‥さすがです。
二日目は、溶け込んだ柑橘が前。もちろんソーヴィニョンらしいハーブも溶け込んでいます。舌先にミネラルと甘味、繊細な酸味を感じ、舌の上でほんのりとした苦味も広がります。落ち着いてるねえ。大人のバランスでとてもおいしい。いい意味で熟成によるヴィエ・ディ・ロマンスとしては線が細くなってきてるのもちょうどい。その線の細さの先に長い余韻がツーっと。まだ温度が低い状態でもこのおいしさ。奥底にヴィエ・ディ・ロマンスらしいプリン香、温度は少し上げた方がいい。柑橘に旨みがあってとてもジューシー。イヤな所が一切ない。甘味までキレイ。これは久々に唸る白、ソーヴィニョンブラン。飲んだあとしばし‥ツバを飲み込むと余韻がまだあるのに気づく(線は細い)。ソーヴィニョンブランなのでアロマチックな品種なんだけど、若いうちの押し迫る脅迫感がないのがとてもいい。取り調べで例えると、そっとカツ丼を出してくれるベテラン刑事のようだ(おい!)。
まだ先はありますが、まずはこのピークな状態で1本お召し上がり頂きたい。やっぱり超優良年の状態の良い古酒は買っておいて間違いありませんよ!
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