Etna Rosso 2022 Benanti
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エトナ・ロッソ2022 ベナンティ
《イタリア/シチリア/赤/ネレッロマスカレーゼ80%から85%、ネレッロカプッチョ15%から20%/ミディアム》
1800年代末、ジュゼッペ・ベナンティがカターニャのヴィアグランデでワイン造りを開始しますが、相続時の財産分与を繰り返した結果畑は細分化されます。1988年、初代ジュゼッペの孫にあたる現当主ジュゼッペ・ベナンティが畑を買い戻し、エトナのワイン造りの復興に動きだします。
当時エトナのワインは単にシチリアのワインのひとつでしかありませんでした。しかし、類を見ないエトナ特有の条件、標高の高さ、樹齢の高さ、火山性土壌を活かしたエトナ特有のワインを表現することで現在の「エトナワイン」と呼ばれるようになったのです。現在ではシチリアで産出されるワインの6%を占めるまでになります。
ベナンティはエトナの全てを知り尽くしています。最も良いとされる北斜面はもちろんのこと、東、南、西、すべての斜面に畑を所有しています。
「標高は一番低い畑でも500m。最も高い畑はブドウ栽培の限界を超えている
と言われる1,200mでカリカンテを栽培してる。」
近年注目の産地となったエトナ。マルク・デ・グラツィア(テッレ・ネレ)や、アンドレア・フランケッティ(パッソピッシャーロ)の進出で一気に知名度も揚げ商業的にも成功した産地と言えます。もちろん、地元シチリアの大手生産者や、若い造り手も増えました。ベナンティはそんな状況にも寛容ですが、
「飲み心地が良くタンニンも少なめでブルゴーニュのような新しいエトナ
も素晴らしい。でもベナンティは古典であって変わってはいけない。」
近年はネレッロ・カプッチョを軽視する動きには否定的。マスカレーゼとカプッチョの混醸こそがエトナのワインという思想。
「カプッチョは酸度、タンニンともに少ない。確かにマスカレーゼの方が
優れている。しかし、混植することで互いの欠点を補い合う。」
硬いミネラルにやわらかさを与えるのがカプッチョの役割でそれがエトナの個性。ベナンティはエトナの古典であり、開拓者でもあるんですね。
そんばベナンティは今回ご紹介するスタンダードなエトナ・ロッソ以外にクリュを名乗るエトナ・ロッソも醸していますが、新しい生産者達とは違うクリュなのも注目です。また、あえてネレッロマスカレーゼとネレッロカプッチョを混醸せずに品種名でリリースするなど、エトナの土着品種の個性を多様に表現しています。
このスタンダードなエトナ・ロッソの品種はネレッロ・ママスカレーゼが80%から85%、ネレッロ・カプッチョが15%から20%ビンテージによって異なる模様。海抜は450mから900m、北側斜面、南東、南西の斜面のブドウが混醸されています。2013年までは北側斜面カスティリオーネ・ディ・シチリアのヴェルツェッラ区画のブドウのみが使用され「ロツソ・ディ・ヴェルツェッラ」を名乗っていましたが2014年からは混醸の利点を醸し出しているようですね。
haあたりの株密度は6,000本から8,000本で、その樹齢は10年の若樹から60年に至る古樹までが混醸で平均樹齢は40年。手摘みで収穫されたブドウは除梗され25度に温度管理されたステンレスタンクでの20日から21日の長期の醸し発酵。発酵後のワインは70%はステンレスタンクで熟成されますが、残りの30%はフランス産の古樽(バリック)で8ヶ月から10ヶ月の熟成を経てブレンドされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味┃
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なで肩瓶。コルクはディアムではありませんが、そんな感じの4,5cm。度数は13,5度、グラスはザルトのボルドー型(ブルゴーニュ使い)。色調なネレッロマスカレーゼらしい淡くピノっぽい。香りのイチゴもピノっぽいけれども、火山性土壌由来の黒いミネラルの風味があり、ここはエトナと感じさせる。ただし、香りにも味わいにも、そんなエトナらしいミネラルが支配するわけではんく、イチゴのみならず、赤いチェリーや、ベリー系の果実味にも甘味がありとても親しみやすい。すでに香りは開いていますし、甘旨味がありとてもおいしい。まろやかさの内側にスパイスが包括されていて輪郭はなめらか。余韻も十分あり、エトナ・ロッソはスタンダードクラスはレベルが高く、ほんと、高いクリュに手を出す必要ないと思ったり、思わなかったり(どっちだよ)。酸味もしっかりとあり、お料理が欲しくなる。イワシのベッカフィーコとか書くとおもしろくないですが、少し唐辛子の効いたサルサソースで、薄切り(焼き)肉とか、鱧に炙りなんかもいいかも。(にしの家定番の)タコのガリシア風(スペイン料理やんけ)、タコや、イカ、エビ系とトマトが融合すれば、なんとかなる(自信)。ただし、おいしいオリーブオイルや、新鮮なハーブもあるといいですね。ミネラルの要素なんですが、潮風、塩味もあるんですよね。これがあるとまたおいしいし、食事を欲する。そういう意味では、イチゴ他のフルーツは十分感じられるんだけど派手じゃないのもいい。なんだろうね、山(エトナ)のワインなんだけど、シチリアの島を感じさせるヨードっぽさもあるんだな。これもおいしい。
二日目もザルトのボルドー型(ブルゴーニュ使い)。イチゴ餡、どこか爽快な風味があるんだけど、ミントじゃない。香りはよく開いているし、飲み口も旨味が増しましたね。ミディアムの範囲内の密度感、飲みやすい。(火)山のミネラルもあるんだけど、高い標高から望む、海の風味もあるのが島のワイン。初日と基本、同じ印象だけど、まとまりとか、なめらかさ、旨味は二日目が増す感じがありますね。肉類なら、脂身のおいしい豚肉。とんかつでもいい。オリーブオイルと塩、レモンで。脂身が赤ワインに合うし、付け合わせにおいしいトマトを添えれば完璧。
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