Barbera d'Asti Bricco dell'Uccellone 1991 Braida

ピエモンテ州の赤 > Braida

更新履歴 2016/02/27
販売価格

9,800円(税込)

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バルベーラ・ダスティ ブリッコ・ウッチェローネ 1991 ブライダ
《イタリア/ピエモンテ/赤/バルベーラ/フルボディ》


バルベーラとなるとアルバのみならずアスティも優れた産地。そんなアスティの南東、ロケッタ・タナロに居を構えるのがこのブライダ。地域の大量生産品であったバルベーラ・ダスティにクリュの概念や、バリックによる熟成を取り入れた革新派でもあります。看板となるクリュ・バルベーラ・ダスティは三種類。ブリッコ・デッラ・ビゴッタと、一卵性双生児でも言える、このブリッコ・デル・ウッチェローネ、そしてアイ・スーマとなります。

ロケッタ・タナロの丘の頂上付近に位置するブリッコ・デル・ウッチェローネの区画は約11ha。アイ・スーマはその中にある約3haのブドウが使用されています。元々は、遅詰みした熟度の違うブドウが偶然にも‥ということで1989年にアイ・スーマが生まれましたが、現在でも公式サイトには、レイト・ハーヴェストのバルベーラが使用されていることが記載されています。基本的に、ウッチェローネもアイ・スーマも同じ区画であり記載のテクニカルシートも実は同じなんですよね。

20日間の醸し発酵と15ヶ月のバリックでの熟成。アイ・スーマもなんだかんだと毎年リリースされていますが、基本的には良年のみを思うとウッチェローネに包括されているワインであり一卵性双生児となるようです。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


白地のラベルには擦れや少しの汚れはありますがキレイな状態と言えるでしょう。この時代は書体がボールド(太字)な部分が多く、ハッキリと力強いですね。木箱に入っていたのか、キャップシールの一部に腐食、ハゲがありますがシール自体の状態は良いですよ。すべてのボトルでくるくると回り、液面も揃って液漏れもないいはずでです。1992年同様に良い状態です。

液色は、1992年よりも少し深い。リンゴ飴の飴の部分のような深い赤、透明度もあります。木箱で横に寝かされていた証か、瓶側面に澱の筋が見えます。5日間ほど立てておいていますが、落ちません。ながら濁りやモヤりもありませんね。瓶底の外周にも細か目の澱がありますが、その積もりからモヤりや濁りをもたらすような澱でなく状態はとてもいいですね。

コルクは予想外の5.5cmのロングコルク(なげーよ)。というこで折りました(汗)。側面の染み上がりは約1cm程度お尻は真っ黒紫です。グラスはヴィノムのボルドー型で。なお、表記のアルコール度数は13.5度となります。

グラスからは開き切らない果実香ですが、黒糖やカラメルのような甘味ある香り‥しかし焦げじゃない。那智黒、カシスのリキュールだがクレーム・ド・カシスじゃない。ヴェルモット、紫のバラのエッセンス、軽く熟成香がありますが、アモンティリャード的かな。

口に含みますと、旨味があり、果実味が深いですね。味わいには熟成(酸化)は感じません。酸味も渋味も、まるで包丁の研ぎ汁のよう。うん、含み香に柑橘を伴う熟成香もあるんだけれども、現行比20年とは思えない熟成進度で、まっだまだイケそう。

甘味があるわあ。古酒ならではの甘味がある。輪郭はさらっとしてる甘味なんだけれども、しっかりと果実味と結びつく粘りもある。一杯目でこの状態なら二杯目はさらに旨いはず。

二杯目。旨い。

まとまる。何がまとめるかというと、ミネラルがまとめる。より大きく、より深く。様々な要素の隙間をミネラルが埋め、コーティングする。より甘味が増しますね。グラスからの香りも幾分増しましたが、含み香はすっかり開いています。

旨酸っぱさは、完熟のチェリーにも似てる。焼きイチゴにバルサミコをかけた感じ。

あかん、真っ当にフルボディなんだけれども、古酒ならではの飲みやすさがあり、ついつい三杯目を多めに注いでしまったのである(あかんやん)。

旨い旨い。

実は、この感じ‥アイ・スーマの古酒とも同じやね。ブライダらしい古酒、13.5度ですしアルコール由来というわけではない完熟感な甘味もある。ウッチェローネもやっぱり旨いね。

初日に入れ過ぎたので控えめな二日目。香りが開きました。注ぎたては少し紹興酒、シェリー香のような熟成したニュアンスを最初に感じますが、そこから追っかけるように甘味のある果実香が沸いてきます。あまりスワリングするのも‥というのはコントロールしたいですね。スワリングすることで良くもなりますが、やみくもにするとバランスを壊してしまいますし、ヌケを誘発します。

すんごい甘味のある旨味がある。でもまるで全糖の清涼飲料水のように舌にベタつく甘味が残らない。口に含むと紹興酒っぽい香りは控えめ。シェリーな味わいに近いニュアンスはあるけども。乾いた花もふんだんなんだが、果実にも花にも甘味がある。とても深く、フルボディ。この年代で二日目でこれだけ旨ければ十分だなあ。

こうなるとワイン単体か、チーズプレートにドライフルーツがいい。案外ブランデーケーキ(ドライフルーツ複数入ったヤツね)と合いそうで、一度だけ頂き物で食べたことのあるロイヤルホテル(中之島)のブランデーケーキが旨かったなあ(遠い目)。

三日目はグラスをオヴァチュアにサイズダウンしました。古酒ともなれば二日目が絶好調なら三日目までは求めませんけれどもね。そして念のためにサイズダウン。

シェリーや紹興酒に鉄分、血が混じりますが、すぐに溶け込むかヌケるでしょう。やわらかなミネラル、しなやかにようやく樽香が出て来た(笑)。真っ白なシルクのようなヴァニラ香のベール。酸味が立つわけでもないし、イガイガなんてまさかしない。二日目よりも甘味さえも折り込まれた感じだなあ。とても美味しい。含み香にシェリーや紹興酒は少ない。輪郭にある感じだな。甘く旨味がある。

旨い。

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