Kerner 2015 Abbazia di Novacella

イタリアの白ワイン

更新履歴 2016/05/10
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2,580円(税込)

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ケルナー 2015 アッバツィア・ディ・ノヴァチェッラ
《イタリア/アルト・アディジェ/白/ケルナー/辛口》


ボルツァーノの市街から北北東へ35km、ヴァルナに位置するアッバツィア・ディ・ノヴァチェッラ。1142年よりブドウ栽培を行っている由緒正しき修道院が起源となります。ノヴァチェッラはラテン語の「Nova=新しい」「Cella =住まい」に由来し、古くはローマやヴェネツィアに向かう巡礼者の休憩所として利用され(ドラクエか!)、この修道院で造られるワインは巡礼者の癒しだったとか。

白ワインに使用されるブドウは、修道院のあるヴァルナや近郊のブレッサーノ地区の畑が主で600mから900mという高い標高にあります。一万年前は氷河が広がっていた土地であり、浸食により砂や石英などが入り交じる複雑な土壌を持ちます。

現在所有する畑は約75ha。エノロゴにはチェレスティスティーノ・ルチーンが常駐しています。

樹齢は古いものでも20年であるのは、冷涼な土地では樹齢が高過ぎると北風により樹が枯れてしまうために定期的な植え替えを行う必要があるからだそうです。標高や斜面の向きの違いにより小区画でのミクロクリマの違いに合わせて適した品種を栽培しています。

例えば、ミュラートゥルガウは酸味が非常に重要なために冷涼な海抜750mから900mの高地で栽培され、晩熟なリースリングは700mまでの石の多い土壌で栽培することで夜間も石に蓄積された熱がブドウの成熟を促します。

白ワインのほとんどは品種特性を表現するためにステンレスタンクでの熟成が施されますが、一部は大樽も使用されます(2009年からバリックの使用を止めたそうです)。品種やクラスに応じて細やかな醸造を行っているそうです。

スタンダードなクラッシックラインと、上級ラインのプラエポジタスの二種類のシリーズを展開しており、それぞれに白、赤と多品種または混醸のワインを多種醸造しています。

ブレッサーノ、ヴァルナ、ナツシャーヴェスの各地区の畑は標高600mから750m。20度に温度管理されたステンレスタンクでの発酵と約6ヶ月の熟成。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


この地方(南チロル)のワインらしいスラりとしたロングボトル。ラベルもいい雰囲気ですね。修道院であろう建物の背後には山頂に雪。ちなみにアルト・アディジェ・ヴァッレ・イサルコDOCとなります。コルクがディアム社製の圧縮コルクなのは高評価材料。冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ・クラッシコ型、ちなみに表記のアルコール度数は2014年と同じ14度となります。

若さゆえの黄緑が射すレモンイエロー。レモンピールのシロップ漬けに、キンモクセイの華やかな香りが混じります。シャリっとした氷菓仕立ての洋梨、カチっとしたミネラルよりも、果実の厚み、ボリューム感もそれなりのあるのは2014年同様。線の細いハーブ香もいいですね。

口に含みますと、香り同様にそれなりの厚みある果実味、ミネラルがありますが、しっかりと旨味を伴う酸っぱさ、酸味があるのがいいですね。ぜんぜんダレません。フレッシュさも手伝って14度という高いアルコールも爽快に流します。2014年と同じ印象‥緑の皮を持つ柑橘の風味と酸、舌に残る酸っぱさがまたいい。でも、しっかりとしなやかな洋梨、青リンゴの果実味もある。少しフラボノイド的な爽快な含み香は若さからか。それにしても酸味と果実味にメリハリ。

二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型です。キンモクセイの香りは一歩後退して洋梨、ミネラル、白い花、ラムネの粉。初日同様にメリハリのある酸味もありますが、果実味のまろやかさも出てきましたね。馴染みつつあります。

心地よくメリハリのある酸味。香り、味わいともにしっかりとしているのでワイン単体でも楽しめそうですが、この酸があれば食事が欲しくなりますね。

三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型です。よりミネラルが前で、果実味にも溶け込んでいます。張りがありながらもしなやかな透明感。終盤に少しだけ苦みがありますね。三日目は酸味も溶け込んだ感じ。とても飲みやすく、肴を呼ぶ酒質。

2014年よりも黄色と白の花の香りが華やか。ミネラルが酸味のメリハリは同様な印象。アルト・アディジェらしさ、北イタリアを感じる酒質。もう少し洋梨系、白い果肉の果実味のやわらかさがあるタイプもいいけれども、これからの時期は、この引き締まり、豊富な酸味が似合う。

このアッバツィア・ディ・ノヴァチェッラも多用な単一品種をリリースしていますが、北イタリア、アルト・アディジェのドイツやオーストリア系の品種はほんとにイイですね。というか、アルト・アディジェでしか表現できないなあ‥とも思います。中でもケルナーはやっぱりお気に入りを再確認です。

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