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Vigna di Gabri 2011 Donnafugata

イタリアの白ワイン

	更新履歴 2013/04/23 情報 実店舗分在庫放出 販売価格 2,480円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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ヴィーニャ・ディ・ガブリ 2011 ドンナフガータ
《イタリア／シチリア／白／アンソニカ主体、シャルドネ、ヴィオニエ、ソーヴィニョンブラン、カタラット／辛口》


オーナー夫人であるガブリエラ女史の名前を付けたというのがこのヴィーニャ・ディ・ガブリ。葡萄品種はアンソニカが主体ですが年号によって混醸される品種や比率が異なるようです。この2011年も構成比率までは記載されていませんが、他にシャルドネ、ヴィオニエ、ソーヴィニョンブラン、カタラットが混醸されています。DOCはコンテッサ・エンテッリーナとなり1993年に認可されたもの。パレルモ県のDOCで、白はアンソニカ／インソリアが50%以上の規定（なお、赤またはロゼはカラブレーゼ、シラーが50%以上の規定です）。

ヴィーニャ・ディ・ガブリの葡萄園は海抜200〜300m、収穫された葡萄は優しく搾られ温度管理されたステンレススチールのタンクでの発酵。その85%はそのままタンク内で熟成されますが、15%は１年落ちのフランス産のバリックで熟成されます。初ビンテージは1987年と歴史のあるワインで、この2011年が25周年記念なんですね。よってこの2011年は特別なラベルデザインになっていますよ。なお、正確なアルコール度数は13.8度とのこと。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


ドンナフガータと言えばそのエチケッタの愛らしさでも人気。このヴィーニャ・ディ・ガブリは白地のエチケッタでドンナフターガにしては地味に見えるかもしれませんが、挿し色の紫と同色ノキャップシール、女性のドレスと同色の赤味あるピンクがとても鮮やかで上品ですね。前述の通りこの2011年は"25 Anniversario"の文字が記載されています。コルクはまぁまぁの4.5cm、冷蔵庫キンキン、グラスはオヴァチュアです。

やや黄緑がかかりますが、しっかりとした黄色。注いでいる途中からフラワリーな香りが広がりますね。確かにシャルドネらしい柑橘香もありますが、アンソニカの白いピロピロ、石灰、ミネラルにソーヴィニョンンらしいハーブ香、ヴィオニエ‥うんうん黄色い花がヴィエニエっぽいし、どこか香りに黄色のコクがあるのもヴィオニエか、それどもシャルドネか‥思った以上にこの混醸は複雑に開く。まるで手品師がグラスの中から色んな花を次々と出すようだ。香りはスッキリもするが、ほどよい厚みを連想させる。白いラムネ、口に含みますと、うんシチリアの白らしいな。柑橘は酸味だけではなく甘味もあるのですが、塩っぽさ、塩味なミネラルがあるんですね。とてもクリアでミネラリー、でも果実はしっかり存在して厚みややわらかさもある。最後に塩味と酸が引き締めてくれますね。スキッとしていますが、決してアッサリではありません。その塩味とリンクするようにほのかに柑橘の皮由来の苦味もある。

ほど良く温度が上がってくると、白い花に包括されるコショウなどのスパイスの香味がさらにやわらかくなった柑橘系果実味から覗く。酸味が後半に苦味とともに緩ませない役割。ミネラリーは持続しておりダレないですね。うん、とても美味しい。

二日目も冷蔵庫キンキン、オヴァチュアです。うん、今日はアンシリア主体ですね。とてもシチリアらしいミネラルが冷ややかに固さを感じさせますが、果実自体はやわらかさを感じます。ステン仕立てのシャルドネっぽさやもムクっと出て来ました。やはりソーヴィニョンブランのハーブっぽさはアクセントとしてクッキリ感じますしね。ヴィオニエとシャルドネの一部は温度が上がってからかなぁ。初日ほど塩っぽくはないがキレイな酸味ですね‥清々しい花とミネラル香。

温度が上がるとほんとふくよかさが出てくる。シチリア島ですから南のワインとなりますが、とても涼し気ですね。海の近く、高い空‥ああ、いいなぁ。

で、オカンの差し入れは、ヌタと、アオヤギ（バカ貝）の酢みそ和え。最近は大阪でも江戸前の魚介が手に入るようになったかな‥コハダなんかもありますしね。それにしても立派なアオヤギ。貝類のミネラリーな白はほんと良くあいますね。酢みそもやっぱり白ワインやわ。

すんなりと二日間で飲み終えてしましました。スッキリ系ではありますが、ふむふむひとクラス上の感覚は確かにありますね。15%がバリック熟成は全く感じませんが、実はそれがほど良い厚みに作用してるのかしら？品種も色々と感じ取れてなかなか複雑さもありいいワインですね！