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Brunello di Montalcino Riserva 1997 Caprili

トスカーナ州の赤 > Montalcino

	更新履歴 2015/04/12 販売価格 15,800円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ 1997 カプリーリ
《イタリア／トスカーナ／赤／サンジョヴェーゼ／フルボディ》


元々はブドウ栽培の小作人だったバルトロンメイ家。いくつかのブドウ園を転々としたようですが1952年にピエーヴェ・サンタ・レスティトゥータが所有するカプリーリのブドウ園に辿り着きます。当時のピエーヴェ・サンタ・レスティトゥータ（現在はGAJAが所有）の当主であるマルティノッツィ家から畑を買い取ったのが1965年‥自らのワイン造りを始めます。同年にマードレと呼ばれる新しい苗樹に植え替え、初めて瓶詰めされるブルネッロ・ディ・モンンタルチーノは1978年モノで1983年に初めてリリースされたのでありました。

現在はアルフォ・バルトロンメイ氏の三人の息子達も手伝い、アグリツーリズモも営んでいます。モスカデッロや、サンタンティモ用の白ブドウも少量栽培していますが、DOCまたはDOCGエリアのサンジョヴェーゼは合計約16haの畑を所有しています。

4区画に分けての収穫と醸造を行っているそうですが、基本的にロッソ・ディ・モンタルチーノはテストゥキアイアと呼ばれる（きっと比較的）若樹の区画のブドウを中心に使用されるようです。またリゼルヴァはマードレ（母親）と呼ばれる1965年に植樹した古樹からのブドウが使用されるようです。

現在はジャコモ、パオロ、パオラの三兄弟が跡を継いでいますが、変わることなく伝統的な大樽での熟成をさせるブルネッロを作り続けています。


リゼルヴァです。1990年代なら1990年、1997年、1999年、1995年（個人的に1998年）いやあ迷いますねえ。どれもこれもいいビンテージですが、中でも1990年と1997年はやっぱり欲しいビンテージですね。

海抜約335m付近の自社畑の中でも1965年の設立時に植樹された古樹からのブドウが使用されます。天然酵母を用い温度管理されたステンレスタンクで約三週間の醸しと発酵。スラヴォニア産の大樽で48ヶ月熟成させた後瓶詰め。

さて‥状態は、"Ｃ"のマーク部分が盛り上がる変形ラベル。エンジ色のキャップシールは状態良く、DOCGのピンクの帯封もキレイな状態。シール裾に横巻きとなりますのでくるくるとは回しませんが特筆すべきは液面の高さ。揃ってとても高い位置をキープしています。そして、あたくしめ少し前に毒味させて頂いておりますが、コルク尻からの染み上がりも少ないものでとても状態のいいボトルです。

明るさと深さを両立する透明度ある赤色。瓶底にはインスタントコーヒー状の澱が右往左往しますが基本沈む澱で舞いや濁りはありません。

飲んでみました。（2015年4月）

ようやく熟成が始まったな‥という熟成香としてはまだ若い香りを伴いますが、スミレや果実の香りがたっぷり。すぐに旨味が感じられ溶け込んだ酸がジューシーで渋味に甘味も感じるます。

この地区のブルネッロはどれも果実味がやさしいですね。やわらかでもあります。もちろん他の地区のブルネッロにもやさしさややわらかさ‥あるはずですから、この地区特有ではありませんが、甘味の出方にも共通項があるような気がします。もちろん、それこそ横で飲めば違う個性もハッキリすると思いますけどね。

単一品種にして複雑な香味。落ち着き、しっとりとした旨味は古酒ならでわの楽しみのひとつでもあります。沁みるような酸味がつゆだくながら、乾いた要素とのコントラストがまた複雑に感じさせる。

まだまだ‥もうひと山、ふた山が期待できるポテンシャルもヒシヒシですが、今すでにおいしい状態。しんみりとどうぞ。