Barolo Bussia 2004 Parusso

ピエモンテ州の赤 > Parusso

更新履歴 2014/02/22
販売価格

12,800円(税込)

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バローロ・ブッシア 2004 パルッソ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》


現当主であるマルコ・パルッソで四代目。父アルマンド・パルッソが活躍した1970年代はモンフォルテ・ダルバ側に僅か5haの畑を所有するブドウ栽培農家でしたが1985年にマルコがアルバ醸造学校を卒業したのを機に自社瓶詰を始めました。現在はマルコと姉であるティツィアーナによって運営されています。

1985年以降、1990年代にはバローロ・ボーイズの主要メンバーのひとりでもありました(過去形)。1995年にはロータリーファーメンターの導入、新樽100%でシュール・リー熟成など、最新の手法によるボーイズらしい‥バローロを醸していた時代を経ます。

バローロ・ボーイズを率いるマルク・デ・グラツィアセレクションから脱退し、ヤンズ・シュミットが率いるモンテカステッリ・セレクションに加盟後、来阪されてのワイン会では、なぜボーイズを辞めたのか?の問いには「味が画一されてしまうから‥」という返答でした。生産者は誰しもそのテロワールを表現しようと努力します。マルコ・パルッソにとって、あまりにも近代的な醸造方法は"地味"が表現できない‥と考えたのかもしれません。

そのきっかけは‥2000年にマルコ・パルッソが体調を壊したことだそう。近代的な醸造方法からより自然な味わい(行き過ぎないという意味だと思うで)を持ったワイン造りに方向転換したようです。現在ではモンテカステッリ・セレクションにも名前はなくなり、日本にも度々来日されるランガ・インというグループの一員として海外市場へのプロモーションを行っており、それが功を奏して日本市場に久々に復活しましましたが、そこでもまた続かず‥昨年に新しい輸入元に引き継がれましたがどうなることやら。

では、それまでと‥これから‥何が変わったのか?これまでのモダンなスタイルから方向を転換したマルコは「酸化を恐れないワイン造り」に取り組みました。酸化を恐れないという事は一言で例えると酸素と友達になる‥という事。マルコがアルバ醸造大学で習った教えは、近代的還元醸造である酸素を避け、酸化や腐敗を防ぐというものでしたが、酸素に慣れさせなければ、逆に酸化に弱くなり、ひ弱なワインになってしまうという事に気付いたそうです。

ワインを酸素から過剰に保護するのではなく、酸素に十分に馴染ませる事によって成熟を安定させ、酸化し難い酒質となります。若い内から成熟していて‥しかも、熟成のポテンシャルも期待できるワインを目指します。来阪された際のマルコ・パルッソの言葉をよく覚えています。それは飲み頃に関する質問の答えだったと記憶します。「今飲んで美味しいワインは、熟成後も美味しい。今飲んで美味しくないと感じるワインは熟成しても美味しくならない‥」と。

細分化したブロックごとの剪定、葡萄樹を一本ずつ確認しながらの微調整が行われます。畑に化学肥料、除草剤も使わず、収穫は7人のスタッフで徹底した選果が行われ、12haの収穫に10日もかかるそうです。

マット・クレイマー著の「イタリアワインがわかる」では、バローロの近代化に関する流れが、よくわかるように解説されていますので、ぜひご一読頂きたいと思いますが、注目の生産者の紹介では「現代派」「中間派」「伝統堅持」に分けられており、パルッソは現代派として紹介されています。ちょっと引用‥


パルッソがどの位置にくるのか、ちょっと判然としない。2000年代前半までは伝統派とわずかにオークが香り程度の改革派のあいだを縫うように歩んでいた。ところが後半になると、ワインは改革派のタッチを色濃くたたえる方向へと大きく転換し、新樽で二年も熟成されるようになった。2000年に新醸造所が完成したことと関係があるかもしれないし、味覚の進化によるものかもしれない。そのほうが売上げがいいーあるいはその全部かもしれない。これらを念頭に置くと、パルッソのバローロの味わいには、あざやかな輪郭があらわされていることがわかる。単一畑になるバローロは五種で、そのなかでも Vigna Fiurin と、とりわけブッシア Bussia が優れている。


2006年に出版された本で、2000年代前半まで‥の話はわかるが、2000年代後半に言及するのはどうなんだろう‥と、思いつつも、これまでも‥パルッソはカベルネソーヴィニョンからの作品もあったが、2001年を最後にネッビオーロに改植した経緯もあります。1999年にはブッシアの、2000年にはマリオンディーノのリゼルヴァをリリースしたり‥。単一クリュの流れにも乗るが、それまではブッシアの中でもロッケ、フィウリンとムニエに分けていたものを、ブッシアに統一したり‥と、進化とも言えるし、流動的とも言えるのも現状。1999年のみ金色のラベルのリゼルヴァ(ブッシア)が…(ヴェロネッリ誌には2001年のリゼルヴァも記載されています)1999年、2000年は銀色ラベルのリゼルヴァ(カスティリオーネ・ファレットのマリオンディーノのはず)、2005年の銀色のラベルのリゼルヴァはブッシアらしい‥をリリース。その2005年には35周年記念のバローロも…。やはり迷走しているのか?と、思わせる部分もありますが、ほんと彼‥気取らないイイヒトなんですよね。

さて、このブッシアは2001年が初ビンテージ。それまでは、ブッシア地区の畑をさらに細分化した、ロッケ、ムニエ、フィウリンの三種類のクリュ・バローロとしてリリースしていましたが、2001年よりその樹齢10年〜60年、標高250m〜330mとバラエティーに富むクリュからのブドウを混醸し、単一品種ながらも複雑味を出すスタイルとなりました(フィウリンではなくソッターナという情報もある)。それまでの短期間の発酵ではなく、長い発酵期間を設けつつも新樽バリックでの24ヶ月の樽熟成を経てブラック・ラベルが奢られる新たなフラッグシップバローロになったんですね。

さて、この2004年はヴェロネッリ誌2009年度版で95点(G.B)のみならず、ソーレにも選ばれていますね。2006年は92点(G.B)でしたから、ブッシアの2004年は相当良かったに違いありません。

さて‥状態は、真っ黒なラベルですので、少しの擦れや端の白地が少しでもあると目立ちますが全体的にはキレイな状態。キャップシールも状態が良いですが、一部キャップシール頭にちょい禿なボトルもありますが気にしない、気にしない。DOCGのピンクの帯封も真新しく、キャップシールに縦貼りですのでくるくるとは回しませんが、いい感じでキャップシール頭部分が歪みます。液面は揃っていますね。もともとボトルの関係で液量がネック部分まで入っていない生産者ですから高さも低めに見えますが経年相応、液漏れはないはずです。液色はパルッソらしい艶やかで透明度ある深いガーネット。底の凹みを確認しますと澱はほとんど出てないようですね。問題のない状態ですよ。

ボーイズを辞めたからと言って古典になったわけではありません。バリックの風味もあるはずですし、現代的な造りには変わりありませんが、パルッソ特有のあのお紅茶の風味‥楽しみですねー!

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