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Brunello di Montalcino 2006 La Fiorita

トスカーナ州の赤 > Montalcino

	更新履歴 2012/11/23 販売価格 7,580円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2006 ラ・フィオリータ
《イタリア／トスカーナ／赤／サンジョヴェーゼ／フルボディ》


ヴェネト出身のロベルト・チプレッソ氏がモンタルチーノで醸造家として活動を始めたのが1986年、1987年からはチャッチ・ピッコロミーニの醸造を任され一気に著名なエノロゴの仲間入りを果たします。そんなロベルト・チプレッソ氏が自身のアジェンダを興したのが1992年。モンタルチーノ村の中心部から南東に‥カステルヌォーヴォ・デッラバーテに向う途中の僅か0.5haの畑から始まります。初ビンテージは1993年で、当時エノテカ・ピンキオーリが独占購入したこともラ・フィオリータの名前を世に知らしめることになりました。

現在所有する畑は約7haで、標高150m、南向きで粘土質の硬いポッジョ・アル・ソーレ畑と、標高350mのカレストロ土壌の斜面のピアン・ボッソリーノ畑を持ちます。このアンナータは前者の畑から、リゼルヴァは後者の畑からの葡萄が使用されます。ポッジョ・アル・ソーレの畑は南東と南向きで標高300m‥ガレストロの土壌には樹齢約30年のサジョヴェーゼグロッソが栽培されています。

スロヴェニア産の開放型の大樽で28〜25度での15日間の醸しとアルコール発酵の後、フランス産の500Lの1〜2年の古樽で24ヶ月の熟成後、無濾過で瓶詰。瓶熟成期間は12ヶ月となります。ヴェロネッリ誌2012年度版では★★★95点（G.B.）の高評価。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味



怒り肩のしっかりとしたボトル。円形のラベルが特徴的ですね。アンナーナのブルネッロは、バックラベルと共にシルバー地となります（キャップシールもシルバーにすればいいのに‥）。そな中に描かれる花はなんだか知りませんけども。キャップシール裾に巻かれるのは新デザインのDOCGのシール、ちなみに表記のアルコール度数は14度となります。コルクはなかなかの質、弾力のある5cm、グラスはヴィノムのボルドー。

上から見下ろすとかろうじてグラス底が透けるかもしれない深い赤。うおぉぉ香りはたっぷりと開いていますね。どこか煮詰めた感じの果実ではなく、とても新鮮で軽やかにも感じるチェリーは赤と黒。さらっとしたこし餡、粒の小さなベリー類。ほんのりと、そしておおらかな樽…香りからストレスや、無理くり感はない。どこかピノっぽさを感じるのだが。口に含みますと、とてもなめらかな輪郭。ほどよい大きさで、果実味も開いていますね…酸味もしっとり、味わいにもハッキリとチェリー、ベリーの味わいがあり、緑茶的な渋味と、カテキンの風味。酸、渋味の質は極上で余韻もとても長いですね。舌先から中腹にかけて感じる旨酸っぱさ、鼻に抜ける冷ややかな鉛筆の芯はHB。ポイントは鼻に抜ける香りの複雑さか‥ほろほろとしたスパイスもある。まだまだ2006年、果実にフレッシュさを感じるが、輪郭がなめらか‥香味が開いていることもあり、飲めてしまいますね。

二日目もヴィノムのボルドー型。初日と変わらず香味は開いています。スミレとチェリーの果肉、カシスのニュアンスは決してインキーな濃さではない。墨汁のようなミネラル。口の中でフラワリーな香りが広がりますね。いやぁとても上手くまとまりを感じ、スーっと一陣の風のような酸味がとてもエレガント。渋味もきめ細やかで鳴き砂のようにキュっキュと美味しい。いいですねぇ！想像以上に伝統的なスタイル‥でもそのバランスに洗練も感じ、うーん、ラ・フィオリータ‥めっちゃイイっすね。この二日目は、まさに今味わいたい‥そんな状態です。香味が開いているだけでなく、やはりストレスがないんですよね。ただし、ストレスがないというのは固さがない‥という意味ではないんです。西野嘉高は緩いワイン‥嫌いですからね。

とてもバランスがよくエレガント‥お手本のようなブルネッロの形態。スルスルと‥三日目分、残せませんでした。今飲むなら事前抜栓で二日目の状態がいいかもしれませんね。もちろん熟成ポテンシャルも十分、ラ・フィオリータは普段はなかなかええお値段しますので、ぜひこの機会に!!