Fontalloro 1995 Felsina
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フォンタローロ 1995 フェルジナ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ/フルボディ》
ドメニコ・ポッジャーリ氏がカステルヌォーヴォ・ベラルデンガのワイン荘園を購入したのは1966年のこと。友人であった故ルイジ・ヴェロネッリ氏の紹介で、フランコ・ベルナベイ氏をエノロゴに雇い入れ、1983年にリリースしたのがフォンタッローロと、キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ・ランチャ。このふたつのワインで一気にフェルシナの名声が高まることになります。ポッジアッリ家の所有となりますが、現当主は、娘婿であり1982年までは哲学博士として高校で教鞭をとっていたというジュゼッペ・マッツォコーリン氏。
フェルシナが位置するのはシエナの北、キャンティ・クラッシコ認定地域最南端のカステルヌォーヴォ・ベラルデンガ地区で、一部はキャンティ・コッリ・セネージ地域となり、境界を跨いで畑を所有しています。ランチャはキャンティ・クラッシコ地区内の単一畑、フォンタッローロはキャンティ・コッリ・セネージ地区のブドウも混醸されてますので、キャンティ・クラッシコを名乗ることはできないんですね。
カステルヌォーヴォ・ベラルデンガ地域は土壌は石灰を含む岩と薄板状のマール土壌が主体で、僅かに砂質とシストが混じり込みます。この複雑な土壌は感想しがちでブドウ樹は地中深くの粘土層まで根を生やさないと十分な水分を得られません。現在ではビオロジックを採用してブドウ栽培を行っていますが、ブドウのみならず様々種の植物をブドウ畑に隣接させることでミツバチや、動植物との共存を進めているそうです。
「有機的な栽培だけでは十分とは言えない。サンジョヴェーゼはマッサル
セレクションによって色々なクローンの最良の樹を増やしてきた。
更に森や動植物との共存を進め、次世代に僕達の伝統を残していきたい。」
また、同時に、
「自然な栽培環境とワインの美味しさは関係ない。」
とも言い切るところに共感を覚えます(まったくその通りだよ!)。
現在リリースしているキャンティ・クラッシコは四種類。CCベラルデンガ、CCRベラルデンガ、CCRランチャ、CCGSコローニア(高過ぎです)。サンジョヴェーゼ100%からなるIGTのフォンタッローロにカベルネソーヴニョンのマエストロ・ラロ、シャルドネのイ・シストリ、ヴィンサント。近年はスプマンテにも挑戦しています。
フォンタッローロは実は単一畑(クリュ)ではないんですね。そう、キャンティ・クラッシコDOCG認定の南端の畑と、キャンティ・コッリ・セネージDOCGに股がる区画になります(つまりキャンティ・クラッシコは名乗れないんですね)。もちろん、認定されているか否かは土壌他モロモロに違いであり、個性の違うふたつの区画のサンジョヴェーゼの混醸‥こういう解釈でお願いします。
haあたり5,400本の株密度、厳選され収穫したブドウは除梗され圧搾されます。28度から30度に温度管理されたステンレスタンクで醸し発酵は16日から20日間。期間中は毎日パンチダウンとポンプオーバーが施され香味を抽出します。新樽と、一年落ちバリックの併用で18ヶ月から22ヶ月の熟成後させます。瓶詰め後は8ヶ月から12ヶ月の樽熟成後リリースされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味(2011年秋)
1995年のフォンタローロ‥表記のアルコール度数は13度、コルクは5.5cm、ここはあえてヴィノムのキャンティ型で飲んでみることにする。エッジにほんのりとオレンジが射し、とても深いルビー色ですが、上から覗き込めばかろうじて底が見える。ほのかな熟成香、柑橘系酸味を彷彿する香り、ムンとした熟女系の果実香がなかなかエロい。ヴァルサミコ、スパイスがベリー系果実と絡み合う。口に含みますと、冷ややかに硬質な部分を感じさせる輪郭、豊富な酸味はもっと熟れるはずで6合目〜7合目付近。渋味に甘味があり、しっかりとした骨格、構成感を感じますね。まだまだ先が楽しみで、古酒として単体で楽しむにはまだ早い‥と、思っていたら、オカンの差し入れは、鮑(と、モヤシとエリンギ)のバターソテー。ほぉ、重めで樽の効いたシャルドネが似合いそうな肴であるが、フォンタローロとの相性は悪くないどころか旨い。鮑の肝の苦味と濃い味、磯っぽさが合わないかも‥と心配するも、予想以上に良い相性。鮑って、真ん中の肉厚部分はそりゃ美味であるが、端っこのちょっと歯ごたえのある部位もたまりませんね。エリンギはその食感が鮑の量増しといいつつも、見事に同化し、そのエリンギの先っちょこそ、キノコ系の香りがサンジョヴェーゼの古酒とバッチシな同化‥。そしてその旨味をすべて吸収し、バターソテーなソースをまとうモヤシこそ至高である。実は、もはやその食感だけ…いや食感を楽しむための鮑よりも、そのモヤシでも絡みきれなかったバターソテーされた後の汁‥いや、ソースにバゲットでも絡ませれば、それこそ最高のワインの肴ではないか‥と想像するも、バゲットはない。まて‥ワインの感想だった‥orz
もちろん二日目もまだまだ美味しい状態を保ちながら、初日とさほど変わらない印象は結局、三日目も同じ。しんみりと旨味と酸味が広がり、ワイン単体でも楽しめるが、やはりお料理が欲しくなるし、その相乗効果こそイタリアワイン。フォンタローロは安定していますね。元々リリース時も派手な甘味があるわけではありませんが、きっちりとドライで、甘さや濃さに逃げない酒質のが嬉しい。うん、旨い。
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