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Percarlo 2006 San Giusto a Rentennano

トスカーナ州の赤 > San Giusto a Rentennano

	更新履歴 2010/09/26 販売価格 5,980円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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ペルカルロ 2006 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ
《イタリア／トスカーナ／サンジョベーゼ／赤／フルボディ》



独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味



お馴染みのラベル。相変わらず年号が向って右上隅に書かれているので、毎度‥画像を新しくするが、毎度‥同じような感じ。表記の清算本数は17656本。アルコール度数は14.5度の表記となります。コルクは5.5cm‥ペルカルロのコルクも、一昔と比較すると質が落ちたような気がするのが残念。コルクのお尻はぼやけたピンク・紫な色に染まっております。グラスは、とりあえずヴィノムのボルドー型で。

色調はペルカルロそのもの‥な鳥の眼のような赤からテリのある黒へと‥底は見透かせないが、奥へ立体感がある。新樽のヴァニラ香に、コロンビアの生豆と軽いロースト香が混じる。しかしそれが全てを支配することのない果実香‥熟したブラックチェリー、ネリネリしたスミレ、ブルーベリー、カシス。香りの立ち様は、ペルカルロらしい‥とも言える「寸止め」な開き具合‥つまり、開いてないが、香りはそれなりに立ってる感じ。14.5度は、現時点では感じない‥14度的。グラス内壁を垂れる脚にアルコールと、きっとエキスの高さ。香り的には、それほど重々しい感じではなく‥そこがサンジョヴェーゼ100%のトスカーナIGTの利点でもある。甘味は樽由来もあるだろうが、あくまでも熟した果実由来と感じる。

口に含みますと、輪郭にハリ、外への押し付けがましいベクトルは感じず‥まだ口に含んだままだと、その構造が読めない‥しかし、密度のきめ細やかさを感じる。そう、膨らみではなく、凛とした固体がそこに存在する感じ。飲み込みますと、ヴァルサミコ混じりのじっとりとした酸味。まだジューシーでも、つゆだくでもない。二口目も、舌に触る輪郭のシルキーなことったら!!そこに、ほんのりと甘味感じる。微粉のチョーク、毛細血管として這う酸味の回りをコーティングするようなミネラル。もちろん毛先はＱ。含み香に、タバコ、軽くスモーキーでもある。タンニンもビッシリと詰まってるけど‥かなりキメ細かい。余韻は大人しく長い。

完成度‥高いですねぇ。

とてもバランスの良い酒質。

14.5度という高いアルコールの熱量は感じさせないのもイイ。乾燥した梅干し、グラスの中で旨味が出てくるね〜出てくるよ〜。ああああ、余韻も長くなってきた。旨味が出てくると、酸味と交わってジューシーさも出てくる。今、すでに最高に旨い。この2006年、飛び抜けた要素が云々というよりも、全体的なバランスが高い次元で完成されている。

酸味のキメも細かいんだが、刺激という意味ではなく高音のキューっとした酸味‥。バイクで例えれば、4ストロークではなく2ストロークのジェット機音で吹き上がる。

あああ、グラスの中で、ほんまに良くなる。舌の中央に旨味が残り、チュパチュパ系。二杯目を注ぐことにする。固さ‥もちろん、感じます‥輪郭にも、核から伸びる梁にも‥。しかし、そこに構成感をヒシヒシと感じるのが若さゆえの楽しみでもある。

2005年の方がエキスな濃さを感じたかもしれないし、2005年の方がそんなエキスな甘味を感じたかもしれないが、2006年の偉大さをヒシヒシと感じる。

偉大なる二杯目‥

これは完璧なペルカルロ!!

今飲むがいい!!

めさくさ旨いぞっ!!

とはいえ、グラスから立つ香りは、相変わらず寸止め。冷ややかなまろやかさ‥。現時点では、味吟醸と言わざるを得ないが、それがペルカルロでもある。それほど波の
ある銘柄ではないが、高次元なバランスと言う意味では、さすがに2006年。パッと思
い付いたのは‥1999年。よくよく考えれば2001年に近いかも。（←どないやねん）

完璧‥とも書きましたが、毎年‥毎年‥ペルカルロはペルカルロ。暑いビンテージを
感じることもあるけれども‥を、考えると2006年のバランス感覚に微塵の不安定要素
はない。

ある意味‥リリース仕立ての香り控えめを感じるのは久々かもしれぬ。

そう‥味吟醸なんだが‥

その‥味吟醸な味の広がり具合っつたら！

ガンベロロッソ誌はトレビッキエリ確実だろう。ヴェロネッリ誌は95点以上確実‥最大で97点までの可能性はあるな…（ワインアドヴォケイトで97点付いたそうです）。エキスの濃さじゃない‥スルスルっとすべらかに口内を満たす密度に寸分の狂いも隙もない。終盤なんだな‥終盤に向けて、ググ〜っと旨味が強くなってくるのが印象深くて‥忘れられない‥

それがペルカルロ。

二日目です。初日が70%とすれば、この二日目は85%的な香りの立ち方‥とはいえ100%になることはなく、これがペルカルロの全開と判断します。初日よりもコクのあるエキス的な甘味を感じますね。香りからもまとまりを感じます‥ベルベットのような肌触りながら‥ベルベットのような重さ‥重厚さを感じる。

口に含みます‥

素晴らしいっ!!

初日にも増してすべらかに‥そう‥初日はシルキー‥二日目はベルベッティーな落ち着いた重量感を感じさせながらも‥引っかかることなくスルリンと口内を這う。まったくストレス、抵抗なく厚みを感じさせるなぁ。酸味と渋味‥両方のキメが揃い‥そして細かい。

恐ろしく旨い!!

やっぱり2006年‥この二日目‥完璧なスタイル（≒バランス）ですよっ!!放たれる感じのロースト香ではなく、小豆と（コーヒー）生豆っぽさ。粉っぽさがないわけではないが、しっとりとしている。紫‥黒い液体に感動。あ、グラスはヴィノムのボルドーね。

こう‥完璧にまとめられると‥コメントも書き難いや‥。

三日目です。グラスはヴィノムのボルドー。香りは二日目よりも大人しい‥内側へ沈むような香りが、まとまりとして感じる。口に含みますと、旨味が前面に出て来ましたね。エキスではなく旨味です。粘性を感じる旨味‥旨過ぎる。ほろほろ‥としたスパイスのアクセント。余韻長いなぁ〜。

四日目です。グラスはヴィノムのボルドー。基本的には三日目同様‥旨味炸裂。ややロースト香と苦味が出て来たかな？な、程度の差。とにかく、（グラスからの香りが‥という意味ではなく）口に含んでからの、この味わいには‥絶句。やっぱりペルカルロが好きなんだわ‥という贔屓目はもちろんあるが、だって贔屓なんだもん！

高い次元でのバランス‥2006年‥感じますね。完成されたワイン。今飲んでも、この若い内のペルカルロの良さを実感いただけるでしょうし‥うん、熟成させてみたいですね。