Piere Sauvignon 2018 Vie di Romans

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ヴィエ・ディ・ロマンス

更新履歴 2022/01/13
販売価格

4,680円(税込)

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ピエーレ ソーヴィニョン 2018 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/白/ソーヴィニョンブラン/辛口》

フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール。

17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。

創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。

流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。

2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。

イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。

イソンツォ川の南部は粘土質や石灰質が多い土壌で、畑での仕事量は半端ない。グリーンハーヴェストは二度行い、一本の樹から収穫されるブドウは600g、一本のワインを造るに1000gのブドウが必要と言われているので、そのためには二本の樹から収穫したブドウを使うことになりますね。

また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです。

 2018年のビンテージ情報

 ここ20年で特に暑かったビンテージ。冬は長く、雨がちで低い気温と日が続
 きましたが、極端な気温の降下は見られませんでした。寒い冬の影響で発芽
 は過去2年と比較すると10日ほど遅れましたが、穏やかな気候の時に発芽を
 迎えることとなり、すべての品種の発芽がほぼ同時期となりました。また、
 冬の間の降雨で土壌は十分な量の水分を蓄えることができました。4月、5月
 と気温は上昇し、7月、8月では一週間続いて高い気温を記録することがあり、
 35度を超える日もありました。総合的にみると発芽は過去2年より遅れて始ま
 りましたが、その後の温暖な気候により開花、成熟を早期に迎えることがで
 きました。結果、果実は実が詰まっており、安定した収量を確保することが
 できました。2008年のように熟成ポテンシャルを持つ、パワフルかつバラン
 スの良いワインに仕上がっています。

 ヴィエ・ディ・ロマンスの熟成樽に関しての追加情報

 西野嘉高もテクニカル情報を書きながら気になっていたのが熟成樽の容量の
 情報なんですね。225Lと228L‥その3Lの違いに何があるのか?輸入元さんか
 ら回答が来ましたので追加情報として記載しておきます。

 樽の製造メーカーによってブルゴーニュタイプである228L容量の樽と、ボル
 ドータイプである225Lの樽のが異なるそうです。元々ヴィエ・ディ・ロマン
 スではブルゴーニュタイプの228Lの樽を使用したいたそうですが、樽メーカ
 ー(ダルジュ、バロン)がブルゴーニュタイプ(228L)の樽の製造を止めて
 しまい、以降はその樽メーカーからボルドータイプ(225L)の樽を購入する
 ことになったので、熟成に使用する樽の容量が複数あるようです。

 なお、現在ヴィエ・ディ・ロマンスのワインの熟成に使用されている樽のメ
 ーカーとタイプは下記の通り。なお、3Lの差はワインに及ぼす影響はないと
 のことです。

 ・タランソ  :ブルゴーニュタイプ
 ・セゲンモロー:ブルゴーニュタイプ
 ・ダルジュ  :ボルドータイプ
 ・バロン   :ボルドータイプ

1981年、1984年、1997年、2002年にhaあたり6000本の株密度で植樹されるピエーレ畑は12,5haの表記となっており、2016年の11.45haよりも畑が少し増えた模様。それに伴い平均樹齢も16年となっています。

ソーヴィニョン・ブランのステンレス仕上げがこのピエーレとなりますが樽熟成されるヴィエリスとの違いは醸造方法のみならず、畑の土壌の違い=ソーヴィニョン・ブランのクローンの違いとなります。ピエーレとなるソーヴィニョンブランは、イタリアのクローンで粒が大きく房が小さい"R3"と呼ばれるタイプ。粒が大きいので果汁に富み、香り豊かで酸もしっかりしたもの。ヴィエリスで栽培されているのはフランスのクローンで粒も房も小さいタイプ。粒が小さいということは、果汁に対する皮の比率が大きくなり皮からの香味成分が豊富でパワフルでボリュームがありそれを熟成させるワインに仕上げるには樽が必要とのこと。

「ピエーレ」は「石」という意味で、砂利や小石を含む、赤味がかった肥沃な泥粘土質土壌で海抜33mに位置します。2018年は8月22日、23日、28日、29日に手摘みでの収穫。ステンレスタンクで約8度でのコールドマセラシオンの後、16度から19度に温度管理されたステンレスタンクで16日から20日間のアルコール発酵。マロラクティック発酵は行われません。澱と接触させたまま約9ヶ月間ステンレスタンクにて熟成され、2020年の6月24日、25日、26日に瓶詰め。9ヶ月以上の瓶熟成を経てリリースされます。

アルコール度数は、2007年は15.06度、2008年は14.8度、2009年は14.84%、2010年は13.82度、2011年は15.24度、2012年は15.27度、2013年は14.91度、2014年は13.08度、2015年は13.90度、2016年は14,76度、2017年は14.5度、2018年は15度となります。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

長らく2017年を販売しておりました。現行2019年、今年2020年がリリースとなりますので、この2018年は立派な(?)バックビンテージとなります。冷蔵庫キンキン温度からのスタート。グラスはグラスはシュピゲラウのユニバーサル型です。ちなみに表記のアルコール度数は14.5度となりますが、公式サイトのテクニカル情報は15度となります。温度は7,6度。微かに黄緑が挿す、しっかりとしたレモンイエローですね。柑橘香が主体かつ、それに少しの甘味をボリュームを感じる香り。いわゆる猫のおしっこは控えめですが、ソーヴィニョンらしいハーブ香があり、紛うことなきソーヴィニョン。ミネラルの風味もありますが、塩気は香りからは感じない。レモンバームのようなズキュンズキュンする要素もやや控えめかな。密度感があり、色温度が高めの柑橘果汁。温度は低いですが、萎縮感はありません。

口に含みますと、14,5度から15度あたりのボリューム感がうまいことボディを形成していますね。豊かで、ソーヴィニョンとしての密度はこれぐらいがいい。まだ新鮮さもありますが、尖った酸味ではありません(丸くもないけど)。度数はやや高めですが、飲み口のミネラルや、そんな酸味もありとても飲みやすい。アルコール感を邪魔に感じさせませんね。ボリュームもそれなりにあり、サッパリ系ではないスタイルですので、ワイン単体でも楽しめますね。アロマチック品種ですが、芳香すぎることがないのは、あたしの好み。

二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはシュピゲラウのユニバーサル型です。ハーブ系の香りが上がってきましたね(元々閉じ感なく開いてましたが)。果実味にそれなりにボリュームがあり、ミネラルの厚みもある。酸味mと終盤の苦味が、甘味を過ぎさせないのもいい。新鮮さは落ち着いていますが、ケバケバしくないのもいいですね。とてもおいしいですよ。余韻も二日目の方が長く感じますね。イイです。

三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはシュピゲラウのユニバーサル型です。三日目も美味しいですね。妙に酸味がトゲトゲしくなるわけでも、ヌケるわけでもなく。初日からのバランスのまま、まとまる感じ。まとまると、いい意味で小さく感じるんだけれども、それは、集中と感じて下さいね。ワイン単体でもいいですが、ルッコラや、イタパセと柑橘を使って、白身魚とか、鶏肉とか、豚肉もありですね。使い勝手もいいですね。2018年も美味しいですよ。

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