Roero Rosso 2016 Matteo Correggia

ピエモンテ州の赤 > Matteo Correggia

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更新履歴 2019/10/03
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ロエロ・ロッソ 2016 マッテオ・コレッジァ
 《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/辛口》

ロエロ地方‥アルバから10kmほど北上したカナーレ地区にアジェンダを構えるマッテオ・コレッジアの設立は1935年。当初は様々な果実栽培や畜産業を営んでいました。当時のロエロ地方は、平地部分で栽培されていたこのアルネイス種からなる白ワインの生産が主でしたが、カナーレ地区最西端で、南向きの一枚畑を購入後、ネッビオーロとバルベーラを高密植で植樹し、品質の高いブドウを生産し始めました。

最初は、ロベルト・ヴォエルッツィオや、エリオ・アルターレなどに醸造前のブドウの段階で売り渡していましたが、当時若かったマッテオはロベルト・ヴォエルッツィオや、エリオ・アルターレに可愛がられており、1976年、彼らとともにブルゴーニュに視察に行ったのがきっかけに、1987年からは自社醸造、瓶詰めを始めます。。マッテオはブルゴーニュが「軽さ、エレガンス」と「複雑さ、フィネス」を兼ね備え持つことに驚き、ロエロとの共通点を感じ自信を深めたそうです。その後、エリオ・アルターレなどの助言を得ながらロエロの、マッテオ・コレッジアのスタイルを築き上げてきたのです。

しかし、2001年‥畑での作業中に不慮の事故でマッテオが帰らぬ人となりました。それ以降は婦人であるオルネッラ女史を中心に、マッテオの意思を引き継ぎ、そのスタイルを維持していますが、2012年からはアルバの醸造学校で学んだ息子ジョヴァンニが栽培や醸造に関わることになり、新しくスタートを切ったと言っても過言ではありません。

ランゲ地方とロエロ地方‥いずれの土壌も豊富な石灰分を保有しますが、ランゲは黄土の比率が高くなり、ロエロは灰色土の比率が多くなります。ロエロは東に行くほど表面の砂質が多くなる傾向にあるそうです。特に、マッテオ・コレッジアが位置するカナーレ地区の西端は、石灰岩と砂質が豊富で6層にもなる複雑な地層となり、表土の砂質には大量の貝殻が混じり5cm下には粘土層も存在する…それはマッテオ・コレッジアのワインに個性として表れます。

2012年から醸造にも携わり、父の意志を継ぎながらも自分の‥という息子であるジョヴァンニ・コレッジアの思想が徐々に具現化されており、これまでのマッテオ・コレッジアとはすでに違うスタイルになったようにも思います。ジョヴァンニも樽熟成も用いりますが、バリックから大樽に、樽熟成の期間も短めにしているようです。また最近はアンフォラにも挑戦しているようで、それも果実味を表現するために、樽の風味をあまりつけたくないという思いからかのようです。これまでを否定するのものではありませんが、最近の作品は、非常に果実味がピュアかつクリア。樽香も穏やかで、濃さ推しではない。とても親しみやすく好感の持てるワインに仕上がっています。

マッテオ・コレッジアがリリースする三種類のロエロ・ロッソの中でも一番スタンダードなものがこちら。海抜280mから330mのロエロらしい砂質主体の土壌。ステンレスタンクでの6日から8日間のマセラシオンとアルコール発酵の後、古樽で6ヶ月以上、約10ヶ月の樽熟成を経て瓶詰めされます。輸入元資料には12ヶ月の古バリックとタンクで8ヶ月の記載があります。どちらが正しいのかはわかりません(どちらも更新してないですしね)。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

ロエロ・ロッソのラベルも近年新しくなりましたね。畑から登る朝日(かな)のモチーフは健在ですが、よりマンガチックになった印象。コルクはディアム社製の5cmなのが嬉しい。グラスはヴィノムのオヴァチュアでスタート、表記のアルコール度数は14,5度となります。香りはロエロのネッビオーロらしいバラの香りと、チェリー、小さなイチゴなどのベリー系の果実味がポップですね。少しは樽がかかっていると思わせる香りがあり、香りの密度もそこそこで、きっと飲み良いミディアムボディであろう軽やかさを感じます。で、口に含むとところがどっこいしょ‥なかなか味わいに密度がある、まだ、まとまらず、少し暴れん坊な酸味や渋味も感じるが少しエキスっぽい旨味があり、軽めのミディアムではなく、王道のミディアム。14,5度というアルコール度数も少しエキスぃに感じさせる部分に寄与し、薄さなど感じさせないのがいいですね。ピエモンテにおけるトスカーナのキャンティ・クラッシコの位置づけって、こんなロエロ・ロッソがその役割を担っているように思う。いい意味でカジュアルなんだけど、ソツのないしっかりとした造りと飲み口があり「これ(で)ええやん」と思わせる説得力あるコスパ。少しまだ粉っぽさもあるのも若いCCに似てる。14,5度のアルコールも突出しているわけではなく、時間経過とともにまとまりがでてくるのが待ち遠しい。もう少しグラスを大きくしてみてもいいと思うんだけれどもではどうするか?は繊細な問題かもしれないけど。

二杯目は、グラスをザルトのユニバーサルにしてみます。オヴァチュアからヴィノムのキャンティ型ではないんだな。ボウル部分を少し大きくしたいんだけど、ブルゴーニュ型でもブルネッロ型もちょっと大きいかも。本当は、シャルドネ型系でその間を埋める感じのボウルの大きさのグラスがあるのがいいのかもしれないけども、正直、あまりグラスを揃え過ぎると迷いもでるし、ネガティブになるので、まあ、これでいい。うん、このグラスもいいと思うね。少しミネラルの香りもでてきたけれども、一杯目に暴れてた酸味や渋味がしっとりとまとまってきた。旨味もあるしジューシーさも、二杯目からこれだけ旨くなるんだからやっぱり使い勝手がいい。余韻も十分、密度も十分、全体的にほどよく、果実味主体でとても飲みやすく満足感がある。

二日目はザルトのユニバーサルで。バラの香りに、ローズヒップティーなど紅茶葉の半乾きの風味がでてきました。果実味は変わらずたっぷりありますが、酸味の一部に柑橘系の風味を感じます。アルコール感を含めて全体的にまとまり、一体感がありますね。おいしいです。果実味やアルコールを軟派に突出させない酸味のググっとした感じがいいですね。こういう酸味があると食事との親和性が高まります。

三日目もザルトのユニバーサルで。果実香が濃密ですね。2,000円を斬る価格ですが、ちゃんと密度感があって軽いワインではない。2016年はアルコール由来のボリュームもあり、ボディ感は110%。この価格帯でも時間経過で真っ当に変化があっておいしい。砂質なミネラルのサラっとしたタンニン、タンニンというよりも渋味なのは茶葉系の風味。時間経過でさらに馴染みますね。ストレスのない赤い果実、ネッビオーロ。この価格帯ならロエロがいいですね。

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