Dis Cumieris 2016 Vie di Romans

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ヴィエ・ディ・ロマンス

更新履歴 2018/11/04
販売価格

3,980円(税込)

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ディス・クミエリス 2013 ヴィエ・ディ・ロマンス
 《イタリア/フリウリ/白/マルヴァジア・イストリアーナ/辛口》


フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール。

17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。

創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。

流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。

2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。

イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。

イソンツォ川の南部は粘土質や石灰質が多い土壌で、畑での仕事量は半端ない。グリーンハーヴェストは二度行い、一本の樹から収穫されるブドウは600g、一本のワインを造るに1000gのブドウが必要と言われているので、そのためには二本の樹から収穫したブドウを使うことになりますね。

また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです。


 2016年のビンテージ情報

 年明けから平均年よりも暖かくなり、結果的に発芽が少し早まりました。
 春の後半からは雨が降り出し、5月下旬から6月中旬にかけて20日間続けて
 降雨がありました。その後、気候が回復し、日中の気温は30度を越え始め
 収穫期まで安定した気候が続きます。温暖なビンテージとなりましたが、
 昼夜の寒暖差もしっかりあり香りの熟成、タンニンの熟成も良く、完熟し
 たブドウを収穫できました。ワイン全体の出来は素晴らしく、味わいも豊
 かで香りには太陽の温かみがかなり感じられます。オーナーのジャンフラ
 ンコ氏もワインの出来には非常に満足しており、自身が作った年の中でも
 素晴らしい年のひとつと語っています。

 ヴィエ・ディ・ロマンスの熟成樽に関しての追加情報

 西野嘉高もテクニカル情報を書きながら気になっていたのが熟成樽の容量の
 情報なんですね。225Lと228L‥その3Lの違いに何があるのか?輸入元さんか
 ら回答が来ましたので追加情報として記載しておきます。

 樽の製造メーカーによってブルゴーニュタイプである228L容量の樽と、ボル
 ドータイプである225Lの樽のが異なるそうです。元々ヴィエ・ディ・ロマン
 スではブルゴーニュタイプの228Lの樽を使用したいたそうですが、樽メーカ
 ー(ダルジュ、バロン)がブルゴーニュタイプ(228L)の樽の製造を止めて
 しまい、以降はその樽メーカーからボルドータイプ(225L)の樽を購入する
 ことになったので、熟成に使用する樽の容量が複数あるようです。

 なお、現在ヴィエ・ディ・ロマンスのワインの熟成に使用されている樽のメ
 ーカーとタイプは下記の通り。なお、3Lの差はワインに及ぼす影響はないと
 のことです。

 ・タランソ  :ブルゴーニュタイプ
 ・セゲンモロー:ブルゴーニュタイプ
 ・ダルジュ  :ボルドータイプ
 ・バロン   :ボルドータイプ


1997年に植樹されたマルヴァジア・イストリアーナが元になると思いますが2013年から樹齢が8年となり、この2016年は11年と正当進化しています。ただし2013年、2014年の畑の面積は2haの情報でしたが、2015年からは1.5haと3/4となっています。ディス・クミエリスは「十の溝」を意味します。海抜32mの地点で土壌は砂利を含む赤味がかった土。

2016年の9月24日に手摘みで収穫されたブドウは、ステンレスタンクで約8度でコールドマセラシオンの後、約16度から19度に温度管理されたスンテレスタンク20日間のアルコール発酵。マロラクティック発酵は施されません。澱と接触させたまま約8ヶ月のステンレスタンク熟成。2017年の6月5日に瓶詰めされ10ヶ月の瓶熟成。2008年は14.9度、2009年は14.86度、2010年は14.14、2011年はは15度、2012年は14度、2013年は14度、2014年12.95度、2015年は13.20度、2016年は14.53度となります。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

お馴染みのラベルデザイン。コルクはなかなかの質の5cm、グラスはヴィノムXLのピノ型です。アルコール度数は2016年は2015年よりもアルコール度数が高めですが、このディス・クミエリスもラベルの表記は14度ですが、実際は14.53度とのことです。色調はテリのあるゴールドがいいですね。柑橘の黄色と、黄色い花の香りが華やか、かつ、馴染んだ厚みを感じさせますね。そもそも、なかなか優れたマルヴァジアはあんまりないのが現状。イタリア中部を中心に(たぶん)多産で、そう上質なワインを生むイメージも希少ですが、柑橘と花の香りはとてもいいですね。ヴィエ・ディ・ロマンスらしさか、どこかオイリーなまろやかさを香りにも感じ、そこに確かにアーモンドなどのナッツ類に近い部分がありますね。柑橘の中に、白桃や、洋梨系の果実味も溶け込んでいますよ。

口に含みますと、とても新鮮で行き届いた酸味が特徴的。グラスの中でプチるわけではありませんがフレッシュさを感じます。そんな酸味に誘発されるように果実味も華やかに開きつつ、とても穏やかで落ち着いた一面もある。なるほど、結構個性的(癖じゃない)、これが(上質な、フリウリの、ヴィエ・ディ・ロマンスの)マルヴァジアか‥と関心する。密度に不足感はないが、ヴィエ・ディ・ロマンスの他のワインよりも軽快な(軽いわけではない)飲み口もいい。ミネラルよりも、とても上質な酸味が前で、どこか、ミックスフルーツのシャーベットか、ガリガリ君的な冷涼さ、キレイに冷える(これはミネラルの質だろうな)タイプなものいいですね。シャリっとしてるんだな果実味が。

この旨味や味の出方って、他の品種にはないよね。他の品種に似てない。そういう意味でも新鮮。そうか、マルヴァジアって(上質な、フリウリの、ヴィエ・ディ・ロマンスだと)こうなんだ。関心します。

他のイタリア白品種同様の(語弊あり)、柑橘の果肉や果汁ではなく、いわゆるピール(皮)でもない、果肉を包む薄皮の部分や、白いピロピロ的な風味もありますね。これは、柑橘の風味とミネラルの間に存在するものでもあります。フレッシュさを保ちつつも、スパイシーな風味がムクムクしますよ。


二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムXLのピノ型です。白い花の香りのヴェールを被った柑橘香、初日同様に、密度もあるし、どこかオイリーさもあるんだけれども、飲み疲れない。決してミネラル推しでもないし、このワインのいいところは「キレイに冷える」ところかな。もちろん、ミネラルや酸味の質がそうさせる。余韻に少し苦味を感じ、穏やかに続く余韻は、決して味の強さ推しでもない。うん、やっぱりヴィエ・ディ・ロマンスの中でも異色(語弊あり)ともいえるがとてもおいしい個性。

確かにマルヴァジアなんだけどね。でも、ブラインドだとなんて答えるのかなあ。ディス・クミエリスは飲まないビンテージもあったのですが、これまで飲んだディス・クミエリスの中で一番好きかもしれません。フロールスの2016年が55%はマルヴァジア(・イストリアーナ)なわけですが、今年(2016年)は、混醸であるフロールスよりも、この単一のディス・クミエリスの方が好みかもしれません。青さは皆無でソーヴィニョン系とはかけ離れていますが、シャルドネでもないし、フリウラーノに近いかなあ。いや、近さを探ってはいけない。マルヴァジアはマルヴァジアなのだから。

三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムXLのピノ型です。果実の甘味もあるんですけどね。そんなに甘くは感じないかなあ。柑橘系と、白い果肉の果実味にミネラルと酸味がピンポイントのバランス、とてもおいしい。単一らしいストレートな良さが2016年のディス・クミエリスにはありますね。ワイン単体でもおいしいし、フレッシュなチーズや、オレンジを使ったインサラータとかいかがでしょうか?

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