Etna Bianco 2016 Graci
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エトナ・ビアンコ 2016 グラーチ
《イタリア/シチリア/白/カリカンテ70%、カタラット30%/辛口》
元々、実家はシチリアでブドウ栽培農家だったがそれを継がずにミラノの投資銀行で働いていたというアルベルト・グラーチ氏。しかし、エトナを訪れてワイン造りを夢見るようになったのだとか。2004年、祖父の他界を機に実家に戻ったアルベルトはシチリアでは一般的な(語弊あり)質よりも量を重視していた祖父の荘園を売り、エトナに畑を購入します。
エトナは特別な土地。火山性土壌で、豊富な日照がありながらその標高の高さから冷涼。そして、100年を越える樹齢の高いブドウが現存していること。
アルベルト・グラーチの好むワインはバルトロ・マスカレッロや、ジャコモ・コンテルノのバローロだとか。規律の中に厳格さがあり、妖婉さや純粋さがあって野蛮ではない。そんなワインを造りたい。彼が購入した醸造所は100年以上の歴史を持つ建物で、古い大樽や、木製のプレス機もまだ残っています。発酵槽は大き過ぎて使えないので小型のセメントタンクを導入しています。
ステンレスタンクは発酵時に温度が一気に上がるので、温度がゆっくりと上がるセメントタンクの方が酵母の能力を最大限に引き出せるという考え方。
畑は、エトナの北斜面、最も注目されているエリアのひとつである「パッソピッシャーロ地区」にある。2004年に購入した畑は標高660mの「アルクリア」と標高1200mを越えるフランク・コーネリッセンの隣の畑でもある「バルバベッキ」の2つ。以前の畑の所有者がケチだったお陰で一切農薬が使われていなかったとか。剪定は効率的ではなかったが、土壌は痛んでおらずとても良い畑のようです。
アルクリアは25haの敷地の内、ブドウ畑は15haでネレッロ・マスカレーゼが90%、ネレッロ・カプッチョとカタラット、カリカンテが他に植えられている。1200mを越えるバルバベッキに至ってはフィロキセラも到達していない区画で、そのほとんどの樹が自根。あまりにも標高が高いので他にはオリーブとリンゴしか育たないとか。湿気や病原体は少なく、ブドウにまつわる病気はほとんどない。それは農薬を使用する必要もなく、ボルドー液さえ使わずに栽培することが可能ということ。ただ、極度の乾燥による自然発生する山火事が問題になる。
グラーチのエトナ・ビアンコは標高600m付近のアルクリアにあるカリカンテ(1.5ha)とカタラット(1ha)が混醸されます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
エトナロッソと同じ意匠。赤は赤色、白は黄色。下部の黒帯に、白抜きのGRACI、シェパードも健在、コルクはなかなかの質の4,5cm、冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュア、表記のアルコール度数は、テッレ・ネッレのエトナ・ビアンコ2016年と同じく12.5度。色もテッレ・ネレとそう変わりませんね。黄色味にオレンジが微かに射すように見えますが。白い花と、白いハーブの装い、テッレ・ネレよりも少し温度帯の高い柑橘の果汁。つまり、皮の色が白に近い黄色ではなく、オレンジとまでは言わないが、少し柑橘の風味は音域も高い。
口に含みますと、火山性土壌の表現としてはテッレ・ネレに一利あるが、十分なミネラルの溶け様があり、12.5度とは思えないボディ感もある。細胞レベルで溶け込んだ豊富な酸味が構成を成す。
飲み進めると、その酸味界隈にミネラルも一緒に溶け込んでおり、そのミネラルの中に火山性土壌らしさも感じる。テッレ・ネレほど塩味は感じない。テッレ・ネレはメリハリ、グラーチはまとまり‥。しかし、こうやって飲み比べるからこそ、違いや個性を感じるがいずれもエトナらしい白。
ふーむ。そう、一体感があるね。やわらかな果実味、硬質なミネラルが相互に溶け込む。少し、爽快さあるレモン味のラムネ、深い部分に火山性土壌由来の部分もしっかりと感じて頂けると思います。
二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュアです。ああ、こっちもいいな。はやりグラーチは白い花と、そのスパイスっぽさが混じり、そこにやわらかさがある。果実味は柑橘主体だけれども、その白い花っぽさもあいまって、白い果肉の果実や、柑橘でも少し温度帯は高く、音域は低い果実となる。ピールよりも果肉とも言える。
旨味と柑橘系の酸味が根幹にあり構成感もちゃんとある。うーん、これも旨いなあ。テッレ・ネレほどではないが塩味もあるんだよね。根底はどっちもエトナのワイン。
三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュア。毒味はテッレ・ネレと同時で順番はこちらが後攻ですが、三日目は先攻で。うん、やはりグラーチのエトナ・ビアンコの特徴は花の香り、ヴェルメンティーノっぽい。島の白らしさなのかな。三日目にして塩気も、ミネラルも顕著になってきましたね。甘味は過ぎずにドライな辛口。
うん、それほど旨味は前じゃないんだが、酸っぱさが旨味を引っ張りだしてくれる感じ。飲み口はそれほど花の香りが前なわけではないが、テッレ・ネレと比較するとより華やかで果実味も前、メリハリというよりも一体感のある酒質もいい。
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