Langhe Chardonnay Sermine 2016 Ca del Baio
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ランゲ・シャルドネ・セルミネ 2016 カ・デル・バイオ
《イタリア/ピエモンテ/白/シャルドネ/辛口》
バルバレスコ村の南、トレイゾ村の北端あたりに位置するカ・デル・バイオは、4世代100年にわたりワイン造りを行っている歴史ある生産者ですが、初代のルイージ、二代目のエルネスト、そして現当主であるジュリオ・グラッソが2001年に近代的な醸造設備を持つ新しい醸造所を作ったのを転機にメキメキとその実力が開花した生産者です。現在はパオラ、ヴァレンティーナ、フェデリカの3人の娘(なかなか美人!)も加わる家族経営の生産者。エノロゴは設立当初からピエモンテでは名の知れたジュゼッペ・カヴィオラ。当主であるジュリオ・グラッソ氏は2016年度のガンベロロッソ誌で最優秀ブドウ栽培家にも選出されたブドウ栽培のスペシャリストでもあります。
合計約26ha所有する畑の内14haがネッビオーロで、お馴染みのバルベーラやドルチェットも栽培していますが、白はシャルドネとモスカート以外にリースリングも栽培しています。バルバレスコはクリュのみで、アジリとポーラ(バルバレスコ村)ヴァルグランデとマルカリーニ(トレイゾ村)の4種類。いずれの土壌もバルバレスコらしい石灰質泥灰土。
石灰質、泥炭土、砂質など、トレイゾ村のいくつかの畑に1989年の植樹したシャルドネが使用されます。カ・デル・バイオでは、ルナ・ダゴストという2006年と2012年に植樹したシャルドネをタンク熟成したものもあり、このセルミネは上級クラスとなります。
低温のステンレスタンクでのアルコール発酵後、半量はトノー樽でマロラクティック発酵。また、発酵後の半量は新樽比率100%のフランス産の500Lの樫樽で6ヶ月熟成後、ステンレスタンクで熟成したキュベとアッサンブラージュされ瓶詰めされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ボトルはお馴染みのALBSISAの共通瓶。ラベルはカ・デル・バイオらしいデザイン。シャルドネにしては珍しく(?)深い紺色地のラベルにシルバーの跳ね馬。キャップシールもシルバーなのがいいですね。コルクは、リースリング(2015年)は生コルクでしたが(なかなかの質)このランゲ・シャルドネはディアム社製の5.0cmのコルクとなります(これでいい)。冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのブルゴーニュ型となります。ちなみに表記のアルコール度数は13度。
決して色が濃いわけではない(薄くもないけど)。グラス内壁にプチプチがありフレッシュな印象。樽発酵、樽熟成併用を思わせる樽香、栗っぽい樽香と、南国系のフルーツの香りが深く樽ドネらしさがありますね。とはいえ、パインは新鮮さも感じさせるフレッシュな部分も。甘い香りもあるが決して派手なものではない。
まずは口に含みますと、うーん、甘味旨味に深さがある果実味にもしっかりと樽の風味が溶け込んでいますがヴァニラではない、木質さ的でもなくやはり栗やナッツ系の樽の風味が旨い。
少し温度を上げてみました。もちろん柑橘の風味もありますが、新鮮さもある南国系フルーツも十分。樽も効き過ぎることはないが、しっかりと樽ドネらしさも味わえますね。13度ですので、ボリュームも大き過ぎることもないし、不足感もない。十分にランゲ・シャルドネとしておいしいし、樽ドネとしてのコスパはとてもいい。
ほんのりと苦味もある酸味はしっかり。これは二日目、三日目も楽しみな酒質ですね。温度帯での味わいの変化も含めて。
二杯目。うん、まだ新鮮さがある。いや、2016年なんだから当然でもある。最近は全量樽発酵、樽熟成よりも、一部樽発酵、樽熟成のシャルドネが増えたようにも思う。これはどこかミネラル、その地由来のものを損なわないように‥というメッセージにも思えるし、そこにイタリアらしさも感じるが、あまりにもミネラル推しのシャルドネが多い中、このカ・デル・バイオのセルミネは絶妙な樽の効かせ具合だとも言える。決して何十年も熟成させるタイプでもないのだろうけれども、数年、または抜栓後の時間経過でさらに樽ドネとして旨くなる要素を感じる。
二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのブルゴーニュ型。少しナッティで、ご飯咀嚼100回(久々だ)、柑橘とパインに深みある果実香、ヴァニラじゃないんだけど樽ドネらしい樽香がある。口に含みますと0.5回り大きくなり一回り深く感じますね。全体的により立体感が出てきました。初日から終盤に酸味に近い部分に軽い苦味もあり、13.5度らしくアルコールの甘味ではない果実の甘味だけ、最後にしっかり辛口なのもいい。初日のようにグラス内壁はぷちぷちもせず、馴染んできましたね。とはいえ、2016年の樽ドネ、まだまだ新鮮さもあります。
三日目は冷していません。13度前後だと思います。グラスはヴィノムのブルゴーニュ型。初日からあまり変化はありませんね。一貫したカ・デル・バイオの樽ドネらしさです。冷してませんが‥いいですね。冷さなくてもよかったんだ。よりまろやかに感じますし、旨味も増え、幾分甘味が増したように思います。相変わらず、ナッティまたはご飯的な樽のニュアンス。まるみのあるパイン、決してバナナちっくにはならないし、マンゴーよりでもないのは、柑橘もしっかりあるんだな。でも、柑橘もまるい。ヴァニラな樽ではないので、そういう意味では樽を強う感じないかもしれませんが、紛れもなく樽ドネ。決してミネラルが全面でもないので、なおさら塩梅がいい。それほど苦味も気になりませんね。
この価格でランゲ・樽ドネ、生産者の中では上級クラス、どうかなあ?と思ってたのですが、これまたコスパ非常に優秀ですね。
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