Barbera d'Alba Superiore Scudetto 2010 Giuseppe Mascarello
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※受注確認は年始6日以降の予定です。
バルベーラ・ダルバ・スペリオーレ・スクデット 2010 ジュゼッペ・マスカレッロ
《イタリア/ピエモンテ/赤/バルベーラ/フルボディ》
バローロの伝統的な生産者のひとつであるジュゼッペ・マスカレッロ。1881年に一代目のジュゼッペ・マスカレッロがモンフォルテ・ダルバにブドウ畑を購入したのが始まり。1904年には現在でも単独所有を続けているクリュであるモンプリヴァートを購入します。
現在はバローロ村とモンフォルテ・ダルバ村の間に位置するモンキエロの氷貯蔵庫を熟成庫に改築し、醸造所も兼ねているようです。バローロDOCG認定エリア外であるモンキエロに醸造所があることが唯一認められている生産者だとか。
現在の当主は三代目となるマウロ・マスカレッロ。農民(栽培家)としての経験に基づき、ジュゼッペ・マスカレッロの伝統を守りつつも進化させます。1970年には畑ごとの醸造に切り替えました。
モンプリヴァートを筆頭に、サン・ステファノ・ディ・ペルノ、ヴィッレロなどのクリュ・バローロを三種類(特別なビンテージは各畑を混醸した村名バローロあり)を醸していますし、ピエモンテの生産者らしくバルベーラや、ドルチェットもしっかりとリリースしています。醸すバルベーラは三種類、すねてクリュを名乗り「コダモンテ(コダーナと同じかな)」「サント・ステヴァノ・ディ・ペルノ」この「スクデット」となります。公式サイトには、いずれもスペリオーレの表記がありませんが、この現物にはスペリオーレの表記がありますね。
スクデットのクリュはサント・ステファノ・ディ・ペルノのクリュにある教会の下にある斜面、もちろんnモンフォルテ・ダルバ地区となります。果房を浮かせた状態での醸し発酵を15日から20日間行った後、スラヴォニア産の中樽で数ヶ月の熟成を経て瓶詰めされます。ヴェロネッリ誌2018年では2013年ビンテージ(90点)が紹介されていますので、約3年ほどのバックビンテージ、そして絶好の2010年となります。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ラベルはお馴染みのジュゼッペ・マスカレッロらしいもの。瓶型はALBEISAの共通瓶。コルクはなかなかの質の4.5cm、グラスは迷ったのですが、リーデルのサイトでバルベーラに合うグラスを検索するとシラー型が選ばれるんですよね。残念ながらヴィノ
ムのシラー(シラーズ)型は持っておりませんが、ご存知の通り、ブルネッロ型、ボルドー型(カベルネソーヴニョン、メルロ)とシラー型のボウル形状サイズは同じ。飲み口のカットの高さがブルネッロ型から、シラー型になるにつれ高く(直系は狭く)なります。とりあえず、ボルドー型を持っておりますので今回はそれで。ちなみに表記のアルコール度数は14.5度となります。
さすがに暗い暗黒の世界。真っ赤と真っ黒の果実の熟度の高さ、確かにアルコール感もあるが浮き足立つものではない。それらの甘味も不自然さはなく、キレイに樽香とマッチしています。濃さ、エキスの高さも伺えますがウザくない‥のが香りからの第一印象。雑さのないスパイスがうまく、果実香や、樽にコーティングされなおさら、なめらか。香りからも継ぎ目のなさが伺えますね。
口に含みますと、うん、さすがジュゼッペ・マスカレッロらしい透明感のある濃さ‥。ただただ濃いのではない。瑞々しささえ感じるミネラルと、ピュアな酸が濃い果実味を伸びやかにさせてくれる。乾いたカーボンなタンニンも豊富だし、果実味にも胡椒
的なスパイスを感じるけれども、すでに完成され、丸みさえ感じる。だから飲みやすい。
旨味もあるんだよな。甘味というよりは甘味ある旨味。うん、そんな甘味もありますがしっかりと渋味を感じ、伸びやかな酸味もありしっかりと辛口に仕上がっています。
ジュゼッペ・マスカレッロ‥バルベーラも旨いですね。14.5度も飲めば感じさせない。イノシシがいいかなあ。ロースト、バルベーラを使ったソースでもいいし、やっぱり煮込みもいいなあ。根菜も欲しい。
なるほどねえ。もっとシャバっとした酒質を想像していたのですが、しっかりと凝縮も感じれるバルベーラに仕上がっています。
うん、バルベーラ旨いじゃないか!
正直、得意な品種ではないのですが(そう言えば、シラーもそうだ)、その振り幅なんでしょうね。サンジョヴェーゼなら、その振り幅の範囲を理解しているのですが、バルベーラとなるとまだまだ経験不足なので、ん?と思うこともシバシバなのかもしれません。
二日目もヴィノムのボルドー型にします。これぐらいの大きさはやっぱり必要かな。たっぷり感がありますからね。スパイス混じり、野生ちっくな果実香がいいですね。初日ほど樽香は強く感じませんが、果実香の深さが前に出ています。口に含むと‥こ
れがおおいしいバルベーラなんだよなあ。渋味を感じさせるこの香りが独特、バルベーラの個性をよく表現しています。旨味、甘味もありますが、過剰ではない、馴染みがありとても飲みやすささえあるフルボディ。
うん、このバルベーラは好きやわ。14.5度ですのでジュゼッペ・マスカレーゼにしては派手なのかと思ってたんですが、まったくそんなことはない。
三日目もヴィノムのボルドー型。変わらずスパイス香も混じりますが、ブドウやベリー系の果実味がしっかり開いています。樽の白い甘味が少し前に出てきました。輪郭も変わらず滑らかで奥深い旨味があります。サラっとした渋味がザワーっと広がり、伸びやかな酸味がやっぱり果実味を余韻まで繋げます。非常においしいバルベーラ、ワインとしての質が高いですね。
やっぱり肉がいいですね。ロースト、赤ワインのソースか、シチューも間違いないんじゃないですか。そこそこ脂のあるお肉でもいいし、このタンニンと酸はその脂のためにあるとも言える。
これは、ぜひ飲んで欲しいバルベーラですね。ほほう‥と唸りますよ!
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