Poggio alle Gazze 2015 Ornellaia
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ポッジョ・アッレ・ガッツェ 2015 オルネッライア
《イタリア/トスカーナ/白/ソーヴィンニョンブラン61%、ヴィオニエ23%、ヴェルメンティーノ14%、プチマンサン3%/辛口》
ロドヴィコ・アンティノリが生んだオルネライア。紆余曲折を経て現在はフレスコバルディ家の所有に。オルネライアと言えば、その名もオルネライアと、今は独立したマッセートというツートップが君臨しているわけですが、ロドヴィコのもうひとつのコダワリ、実は心血を注いだいたのはソーヴィニョン・ブランだったんですね。。オルネライアはボルドー左岸、マッセートをボルドー右岸、ならばボルドーの白となればソーヴィニョンブラン?という白までもボルドーブレンド、ボルドースタイルにコダワったのかどうかは本人に聞いてみなければなりませんが、当時はボルゲリでポッジョ・アッレ・ガッツェを造るのみならず、オルネライアのアグロノモを勤めていた経歴のあるダニエル・シャスター氏が彼が故郷ニュージーランドに保有していたワイナリーでも、マウント・ネルソンというソーヴィニョンブランを造らせ、オルネライアの流通網で販売していた時代もあります。それだけソーヴィニョンブランが好きだったんでしょうね。
ロドヴィコがオルネライアを失脚後、後に兄ピエロ・アンティノリも参画してスタートさせたのがビッボーナのカンポ・ディ・サッソ。現在ではビセルノや、ピアナーリというアジェンダ(ブランド)も増えましたが、ニュージーランドでのマウント・ネルソンのソーヴィニョンブランもリリースし続けておりました(今は知らん)、またハンガリーでトカイまで造らせていたようです(今は知らん)。ただし、ダニエル・シャスター氏はもう引退されたそうですけどね(ワイナリーも今はありません)。
ポッジョ・アッレ・ガッツェは2001年が最終ビンテージとされていました。ロドヴィコ失脚後、モンダヴィの傘下からフレスコバルディ家との共同所有となった頃になるんだったかな‥。最後にはそのモンダヴィまで失脚しフレスコバルディ家の単独所有となっわけですが、2001年をもってディスコンされた‥そう思っていました(よね?)。前述のようにソーヴィニョンブランにどうやら思い入れがあるロドヴィコ亡き後、フレスコバルディ家は‥なぜにソーヴィニョンブランなどと思った可能性はありますよね。そして、ラインナップから外した…という経緯があったかもしれません。
現在のオルネッライアの公式サイトには2009年からのテクニカルシートが掲載されています。オルネッライアの流通はボルドーのプリムールと同じ形式になりましたので、日本市場に正規輸入元はありません。手を挙げた輸入元が仕入れることができるともいえ、みんなが正規輸入元でもあります。空白の時代があったようですが、ソーヴィニョンブランは栽培され続けており、醸造もされていたようです。公式サイトを紐解くと、2010年まではソーヴニョンブラン100%だったようですが、2011年はソーヴィニョンブラン93%、ヴィオニエ7%となっています。2013年にはヴェルメンティーノに加えてヴェルディッキオが、2015年にはプチ・マンサン(現在のところプチ・マンサンは2015年のみですね)がブレンドされるなど、地中海品種を飛び越えて、色んな品種を栽培、その年号で良いものを混醸するスタイルに変わりました。
異例ずぐめの2014年の後、2015年は教科書通りの良年となりました。氷点下になる日が数日あったものの、雨の多い穏やかな冬。春先に氷点下となる日もあったが、春は雨は降らずに穏やかで乾燥し、晴天に恵まれました。5月末には開花が進み、6月以降、特に7月は暑く乾燥し、連日30度を超える日が続きました。この熱波と雨不足が重なり、ブドウの成熟は緩やかになり早期の収穫が必要になるのではないかと心配されましたが、8月10日に大量の降雨があり成熟が栽培されました。ソーヴィニョンブランとヴィオニエは8月17日から9月初旬まで、完璧なコンディションで収穫できました。ヴェルメンティーノは涼しい晴天に恵まれ9月末までの成熟期間を延長しました。
収穫は早朝に。15kg入りの小箱に手詰みされ、セラーに到着後すぐに冷却されます。入念な選果は酸化を防ぐ最新の注意が払われます。12時間かけて澱を沈めた後、モストの23%は新樽バリックに、27%は古樽バリック。他の50%はステンレスタンク、コンクリートタンク、大樽など併用に入れられてアルコール発酵を。マロラクティック発酵は行わず、シュールリーの状態で6ヶ月熟成後アッサンブラージュ。軽い清澄の後、瓶詰めし12ヶ月の瓶熟成後リイrース。
ジェームス・サックリング/93点
This is a focused and fruity white with plenty of dried mango and peach character. Medium to full body and a flavorful finish. I always like this. Sauvignon blanc.
ワイン・スペクテイター/90点
A ripe, fleshy style, with tropical notes of mango and apricot, accented by hints of melon and herbs. Finishes with a hint of white pepper and balancing acidity. Sauvignon Blanc, Viognier, Vermentino and Petit Manseng. Drink now through 2020.
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