Il Carbonaione 2014 Podere Poggio Scalette

トスカーナ州の赤 > Poggio Scalette

更新履歴 2017/02/05
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5,980円(税込)

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イル・カルボナイオーネ 2014 ポデーレ・ポッジョ・スカレッテ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》


醸造家として数々の生産者の作品を手掛けているヴィットリオ・フィオーレ氏‥イタリア醸造技術協会理事や、国際醸造家組合執行委員なども勤め、イタリアワイン界の重鎮であり、その功績は計り知れません。1978年、病気がちな妻の体調を気遣い環境のよいトスカーナに移住することを決意。また、これまでの経験と知識、理想を具現化するために自身のワインを造るべく畑を探し始め、ついに1991年、グレーヴェ・イン・キャンティ地区のルッフォリに理想の畑を見つけ出します。

1800年代後半、フィロキセラの害により、イタリアの畑は全滅しますが、その後‥第一次世界大戦後に初めて植えられたサンジョベーゼがあるこの畑を、当時の農夫達が「イル・カルボナイオーネ」と呼んでいたことから名付けられました。

そこに植わるサンジョベーゼは、サンジョベーゼ・ディ・ラモーレと呼ばれるオリジナルのクローンで、樹齢70年を越える古樹が大事に育てられています。キャンティ・クラッシコエリアではありますが、その土壌は石灰やガレストロではなく、砂岩質や、砂質が主体で、水はけの良く、その標高の高さは、日夜の寒暖の差をもたらし、風が吹き込む独特の山肌に広がる畑は、夜9時になっても、葡萄は太陽の光を浴びながらも、涼しく、病気から葡萄を守るミクロクリマとなります。

1968年に生まれたのがヴィットリオの息子であるユーリ・フィオーレ。1992年にブルゴーニュのボーヌ醸造学校

「Beaune Technicien Supereur en Viticolture ed Oenologoe」

にて醸造課程を終了し、1993年から偉大なる父、ヴィットリオと共にポッジョ・スカレッテ働き始めます。そして現在は実質的にユーリが主導し、イル・カルボナイオーネのみならず新しいワインにも挑戦しています。2007年が初ビンテージというカベルネソーヴィニョン、メルロ、カベルネフラン、プチヴェルドを各25%混醸したカッポガットや、かつてはピンキオーリ専売だったメルロ100%のピアントナイア、シャルドネ100%となりリキアーリ。そして2009年からはキャンティ・クラッシコDOCGをリリースしています。


標高350mから550mの西南西の畑は、砂質、砂岩質(水はけに優れた石だらけ)と、少々のガレストロ、泥質の土壌に、コルドーネスペロナートとグイヨで仕立てられた樹齢30年から35年のサンジョヴェーゼ(最高樹齢80年)は、若い畑はhaあたり7,250本の高い植樹率、古い畑はhaあたり3,000本の植樹率となります(古い畑からのブドウを中心に使用されているようです)。収穫されたサンジョヴェーゼはセメントタンクにて15日から18日間の醸しとアルコール発酵の後、ステンレスタンクとセメントタンクでマロラクティック発酵が施され、約15ヶ月の樽熟成が施されます。樽材の内訳は70%は350l、30%が225L(バリック)で新樽比率は35%、65%は一年落ちの樽となります。瓶詰め後の熟成期間は8ヶ月。ちなみに、表記のアルコール度数は13.5度となります。


 2014年ビンテージ情報

 例年よりも難しい年と言えますが、ポッジョ・スカレッテのあるルッフォリの
 地は、他のキャンティ・クラッシコ地区とは違い、標高が高く、日当りも異常
 なほど良い環境です。また、夏場に常時風が福ために難しい年でも健康なブド
 ウの収穫が見込めます。2014年ビンテージも納得のいく魅力のあるワインに仕
 上がっています。2014年は年間を通じて涼しく、降雨が多かった年で収穫期の
 9月は晴天に恵まれたものの、気温はそれほど上がりませんでした。畑の手入れ
 には例年の倍以上の労力がかかり平年よりも30%生産量を落としたスペシャルセ
 レクションです。イル・カルボナイオーネの真骨頂である豊かな果実味としっ
 かりしたボディは残しつつ、スタイリッシュ。ブルゴーニュで修行したユーリ
 氏好みの上品で繊細なスタイルとなり生産者自身も納得の仕上がりとなりまし
 た。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


お馴染みのラベルですね。実は昨年の2月は大人の事情でバタバタとしておりましたので2013年は毒味してないんですね。イル・カルボナイオーネを飲むのは2012年以来となります。ここでまずアルコール度数に言及しておきましょう。2012年は13度表記で実際の度数は13度を割る12.8度でした。2013年は、2011年と同じくアベレージとも言える13.5度。この2014年はアルコール度数が低くなるのでは?と思ってましたが、13.5度とアベレージを守っています。ちなみに、そのセカンドとなるキャンティ・クラッシコは2011年が14度、以降2014年まで13度の表記となります。直系のセカンドがあるので、ファーストラベルの品質の維持のしやすさもあるかもしれません。

コルクはなかなかの質の5cm、グラスはヴィノムのブルネッロ型にしましょうかね‥(ボルドー型と迷いました)。イル・カルボナイオーネのサンジョヴェーゼは赤じゃなく紫が強いんですよねえ。紫の強い小豆のほっこりした香りはそのままですが、樽のローストしたニュアンスは控えめ。穏やかさを保ちつつ香りは開いていますね。熟したカシスなど果実香も黒や紫がしっかり。決してインキーではないし、イマドキは14.5度も当たり前かと思うとアルコールを強く感じないのは13.5度の恩恵。なめらかな2Bの鉛筆の芯。

口に含みますと、うん、今年はとてもしなやかだな。しっかりと味わいには力強さも感じますが輪郭はなめらか。余韻も十分にありますね。紫の果実の旨味があり、凝縮ではないが、ヌケのない密度があるのがいい。CCはどこか中盤にヌケとも取れる空白を感じたんですよねえ。うん、密度不足ではない‥というのは重要ですからね。

豊富な酸味もありますが、果実味、旨味に濡れてしっとりとしています。渋味は穏やかですね。2014年らしさ‥とても飲みやすいんですよ。適切なアルコール、強いビンテージは拒否されるような厳つさがありますが、とても飲みやすくて美味しい。

健全な甘味、そう、果実由来の甘味のみは、まるで全糖のサイダーの様、舌に残らないんだな。しつこくない甘味。果実味のピュアさが際立ちますね。あと、鉄っぽさや、アメリカンチェリーの皮的な要素は2014年は控えめに感じます(ないわけではない)。

なんだ‥旨いじゃないか。CC2014年がどうにも腑に落ちなかったので、2014年のイル・カルボナイオーネもイマイチだったら飛ばしてもいいんだけど‥と思ってたのですが、さすがファーストラベルですね。収穫を30%落とし、さらにセカンドに格下げをすればファーストの品質は保たれるということです。

イル・カルボナイオーネの紫は、スミレの紫でもあります。アルコールが前に出ないクレーム・ド・カシス的なまろやかさもある。

二杯目は、そう、ブルゴーニュ型グラスにしてみよう。うん、さすがに表意面積やボウルの広さを感じますね。もちろんピノっぽいわけではないが、これはこれで似合っててとても美味しい。決して崩れず、酸味がキレイに果実と渋味を引っぱりますね。

三杯目はブルネッロ型に戻します。今回はこの三杯目で総量の半分かな。うん、やっぱりこっちのグラスの方が果実味の密度、紫感を感じるから好き、いや、らしいかな。

二日目もヴィノムのブルネッロ型。初日よりも香りは開いていますね。ヴァニラな樽香を溶け込ませた熟したカシスの香りまろやかです。樽香はホワイトチョコっぽさもある甘味あるヴァニラの香りと、少しローストしたようなモカ的な甘味を持つもの‥でも、甘過ぎるような樽香ではありませんよ。

うん、二日目はイル・カルボナイオーネの真骨頂ですね。しっかりと熟度を感じる紫、黒い果実、でも、アルコールが適切ですから過剰なボリュームや、エキスではない。バランスよく詰まった密度。うーん、美味しいじゃないですか。

全体的に「力強さ」で押すスタイルではないんですよね。でも、ヌケたり、軽いわけではない。2014年ならではのバランスは整っていますよ。収量を30%落とし、さらにセカンドとしてCCにも落とすことができるからこそですね。

三日目はヴィノムのブルネッロ型一択です。二日目同様の白いヴァニラ香と、黒と紫の完熟フルーツの香り。飲み口もクリアですね。果実がピュアなんです。ヴァニラが叙情にスミレに染まっていく様もいい。終盤にほろほろとした渋味があり、伸びのいい酸味とともに心地よい濃さ。くどくない飲みやすさがありますね。

2014年、ちょっと心配してたのですが、ちゃんとイル・カルボナイオーネですよ!

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