St.Magdalena Muller Thurgau 2017 Cantina Bolzano
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サンタ・マッダレーナ・ミュラー・トゥルガウ 2017 カンティーナ・ボルツァーノ
《イタリア/アルト・ディジェ/白/ミュラー・トゥルガウ/辛口》
2001年の9月1日にいずれも協同組合組織だった「カンティーナ・グリエス」と「カンティーナ・サンタ・マッダレーナ」が合併してできたのが「カンティーナ・ボルツァーノ」。アルト・アディジェDOCに包括される「サンタ・マッダレーナ」はサンタ・マッダレーナ醸造所で、それ以外はグリエス醸造所で醸されます。
協同組合組織ながら「成果主義」であることもボルツァーノのワイン達の品質向上に一役立っており、ブドウの質によって報酬の支払額を決めるというのですからブドウ栽培農家も手を抜けませんね。アルト・アディジェの生産組合らしいコスパに秀でたワインが揃っている素晴らしい造り手です。
ボルツァーノのミューラー・トゥルガウはヴァッレ・イサルコとレノン地区に位置する海抜600mから700mの高地。丁寧に搾られた果汁はステンレスタンクでの発酵と熟成。マロラクティック発酵は行われません。
飲んでみました。
この地域のこの品種らしいスラリとしたボトル。ラベルもシンプルですね。コルクは頭とお尻以外は圧縮コルクのあれです。冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型です。ちなみに表記のアルコール度数は13度。
少しシルバーがかった14金のゴールド。リースリングを起源とする説もある品種ですので、リースリングにも似た花の香りがありますね。皮の黄色が濃すぎない柑橘のピール、苦味、果肉、果汁、酸。サッパリともしていますが、ヌケのない密度がありアッサリしているわけではない。果実本来のほんのりとした甘味は酸味を際立てる脇役に徹しています。酸味は新鮮さがあり、青すぎないリンゴ、黄色いハーブ、少しのスパイス。単一品種ですが、飽きさせませんね。
リースリングほどオイリーではありませんが、蜜のような甘味があるわけではないのがいい。いい意味でニュートラルな品種で、食中酒に似合うスタイル。シャキシャキのサラダ。パプリカやアスパラもいい。シンプルにオリーブオイルと塩でもいいが、クドくないドレッシングもあり。擦った玉ねぎのドレッシングもいいかもしれません。
二日目もキレイに冷えています。白い花に華やかさを感じつつ、柑橘の果実味と豊富な酸味が引き締まってダレないユルまないは大事ですね。甘味もあるけども、しっかりドライでね。チューブ系の香りが皆無なのもいいね。良質のサッパリ系イタリアワイン。サッパリはしてるけど、ヌケはないし、軽過ぎることもない密度がちゃーんとあるから大丈夫。二日目でこのレベルなら大合格よね。おおしいです!
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