Zamo Bianco 2011 Le Vigne di Zamo
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ザモ・ビアンコ 2011 レ・ヴィーニェ・ディ・ザモ
《イタリア/フリウリ/白/シャルドネ30%、ソーヴィニョンブラン30%、フリウラーノ20%、リボッラ・ジャッラ20%/辛口》
ウディネの街の南東に位置するマンツアーノ地区、その先にはコルモンス、さらに先にはゴリツィアの街があり国境に‥そんな感じですね。ザモ家がマンツアーノのオステリアを開業したのが1924年のこと。1978年にはロッカ・ベルナルダに5haの畑を所有することになりました。大司教教皇庁から借り受けていた"アッバツィア・ディ・ロサッツォ"の畑は現在はザモ家が所有しているようですが、ここらへんって裁判になったんだかなんだったんだかがあったはず(遠い記憶)。現在では67haの畑をロッカ・ベルナルダ、ブットーリオ、ロサッツォに所有し、現在はトゥリオ・ザモ氏とその息子である、ピエルルイージ、とシルヴァーノが経営を行っています。常勤のエノロゴはアルベルト・トソ氏との記載ですが、フランコ・ベルナベイ氏がコンルタントに就いており、フリウリらしい品種構成で多種多様なワインを生産しています。4種類のブドウはそれぞれの成熟期に手摘みで収穫されプレスされます。16〜18度に温度管理されたタンクで品種別に醸造となり、マロラクティック発酵は施されず、果皮と接触させたままなシュール・リーの状態で6ヶ月タンク内で熟成され、各品種をアッサンブラージュ後瓶詰します。
なで肩瓶、コルクは圧縮の約4.5cm。冷蔵庫キンキン温度、オヴァチュアです。色は透明度があるまさにレモンイエロー。ミネラリーで石灰香、ほとばしる寸止めの柑橘の皮、レモンだけではなくもう少しオレンジの風味ある柑橘、ほんの少しのハーブのヒント、苦味を連想させるブドウの皮、南国のフルーツの青味、フリウラーノやリボッラの厚みもありますね。グレープフルーツの白いピロピロもあるし香味が複雑ですね。そのシュール・リーを実感できる様々な品種の香味の複雑さ‥なのかもしれません。あ、ちなみにラベルに表記のアルコール度数は12.5度です。
これが菜の花の酢みそ和えにビッタシ!!カレイの唐揚げ(レモン搾るで)にも合う!!
シャルドネはそれほど(まだ)顔を見せませんが、フリウラーノにリボッラが補助、ソーヴィニョンのヒントですね。温度や時間経過によって構成が変わって行くという複雑さの演出は混醸の利点‥楽しみですね。
二日目も冷蔵庫キンキン、オヴァチュアです。初日同様にミネラル感があり、柑橘主体で果実味に密度があります。旨味があり、酸味もじゅんとしています。香りはフリウラーノかなぁ。味わいはソーヴィニョンっぽい‥温度変化でまた表情は変わるんだけどねぇ。
三日目も冷蔵庫キンキン、オヴァチュアです。三日目にしてまとまりを感じます。外向的溌剌さは大人しく感じ、ほんのりとした苦味が酸味と立ち位置を交代した感じもありますが、まったくオチやヌケはありません。甘味を伴う旨味に酸っぱさがある。とても美味ですね。フリウリらしさがあるんだもんなー。これまでは、フリウリはちょい高めな価格帯がネックの部分があったんですが、こういうのがあると‥アルト・アディジェ危うし!!笑
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