Blanc de Morgex et de La Salle RAYON 2011 Lu Cave du Vin Blanc de Morgex
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ブラン・ド・モルジェ エ・デ・ラ・サッレ・レイヨン 2011 ル・カーヴ・ド・ヴァン・ド・ブラン・ド・モルジェ
《イタリア/ヴァッレ・ダオスタ/白/ブランドモルジェ(ピリエブラン)/辛口》
ピエモンテ州から国道を走り、アオスタの主要な産地を通り抜けて最後に辿り着く聖地ともいえるのがモルジェー村。モンブランを望む‥断崖絶壁に位置する畑は、最も高い標高で1200mにもなる僻地‥とも言えます。厳しい自然環境の中、それに耐えうる品種が限られることは逆に土着品種が継承されてきた地でもあります。一年を通じて極端に気温が上がる事はないが、断崖絶壁という斜面に燦々と降り注ぐ直射日光だけではなく残雪による白い山‥モンブランに反射した日射も葡萄生育に重要な役目を果たします。
そんなモルジェー村で1983年に設立されたのが、この「カーヴ・ド・ヴァン・ブラン・ブラン・ド・モルジェ」協同組合となります。ヴェロネッリ誌の情報では、合計20haの葡萄園を持ち、ブラン・ド・モルジェからなるスプマンテを二種類、スティルワインは畑違いなどで4種類‥ひとつデザートワインもあるようです。
こんな僻地での最大の問題は、春先の遅霜‥発芽準備に入った葡萄の芽は、霜によって全滅してしまう年もあると言うほどの厳しい環境。無事芽を付けたとしても丁寧な摘葉、摘房をしてようやくその熟度を保てることとなります。最終的に、熟度が足りない葡萄を選別すると1haあたり3000本に満たない生産量となってしまうそうです。
そこで、この地で土着品種として息づくのが、このブラン・ド・モルジェ。フランスではプリエ・ブランと呼ばれる品種となります。ブラン・ド・モルジェは、少ない日照でも生育しやすく、発芽から完熟までの期間が短いために、この厳しい環境に適合した‥と言える品種となっています。冬の間の強風や、霜にに対して被害を受けないように、したては極端に低いペルゴラとなっていますが、低い仕立ての方が、熱を葡萄樹に取り込みやすいという利点も。また、急斜面である畑は、トラクターなどの農作機械が入れないために、毎日の畑仕事や雑草対策‥収穫を考えても、低い仕立ての方が良いそうです。
あまりの標高の高さは、カビや病原菌が繁殖し難いというのも地域的な特徴。よって除草剤や、防カビ剤も必要なく、銅や硫黄由来のものを若干量使用するに留まります。醸造責任者のジャンルカ氏はこう言います。「フィロキセラもここまではこれなかった訳です。生きている原種のプリエ・ブランの枝を地中に一度通し、枝を切り離さずに地面に付け、土を被せて根を出させ、その後、親樹から切り離して増殖させていく方法を取り、プレ・フィロキセラのプリエ・ブランを現在に残しています。」
バルテア川を望むラ・サッレ地区とモルジェ地区の畑からの葡萄のポジティブにセレクトしたものが、このレイヨンとなります。1000mを越える位置‥最も標高の高い畑は1200mを越える畑からの収穫後は、16度〜18度に温度管理されたステンレスタンクでの低温発酵の後、そのままタンクで熟成を経て瓶詰めされます。
清く・正しく・美しく。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みのボルドー型瓶に、ロイヤルブルーのキャップシールとラベル枠。誰かの絵画はいまだに誰かはわからないし調べるつもりもない。ビンテージ表記はバックラベルに移動しました。2009年、2010年ともにアルコール度数表記は12.5度でしたが、この2011年は13度の表記となります。やはり北イタリアは暑かったのですね。コルクはモンブランが描かれたお尻と頭にビンテージ刻印のあるなかなかの質の4.5cm
色はシルバーがかった薄い麦ワラ色。液体にフレッシュな酸のぷちぷちが見えますがグラス内壁にへばりつく感じではない。冷蔵庫キンキン、グラスはオヴァチュアです。いつもながらも白桃のジュースを薄めたような香り、2010年は注ぎたてからハーブやミントのヒントも感じたが2011年はあまり感じない。そんな白桃とともに洋梨のソルベな香りが冷ややか。
口に含みますと、硬質なミネラルがクリアに冷えていますね。山の岩肌を舐めたような塩気あるミネラル、果実味が派手ではないが、しっかりと密度があるのはミネラルだけではない。味わいはしっかりとドライ。含み香のフルーツに甘味は少なめ。苦味はあまり感じず、硬度の高い岩清水洋梨か、岩清水白桃の趣き。私が経験してきた中で一番ドライで、旨酸っぱいビンテージかもしれません。そう酸味にとげとげしさはないが、しっかりと酸が旨味に乗ってますね。昨年感じたハーブは鳴りを潜め、その変わりに白いピロピロがいっそうドライに感じさせる。
二日目‥飲めませんでした(すんません)。三日目です‥ブラン・ド・モルジェらしい白桃と白い花のニュアンスがソフトに感じられますね。山のミネラリーさ、初日ほど塩っ気は感じませんが、やはりこの2011年は、甘味控えめで引き締まった塩気を伴うミネラルが特徴。口の中での存在は決して軽くはない。やはり山の幸、新鮮(ミネラリーに瑞々しい)山菜の天ぷらとか良さげ。
昼にこの輸入元の試飲会があり抜栓仕立ても経験した上での四日目。うん、やっぱり2011年は甘さ(味というよりも香りの部分がより顕著)控えめ。旨酸っぱさもあり、四日目とはいえミネラリーで崩れない。ただ、温度に(上昇)によって旨味の部分とともに果実の甘味は出てくる。
もちろん、ブラン・ド・モルジェらしいやわらかな白い花や桃の風味もあるが全体的にこの2011年はドライでカチっとした印象です。
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