Laurus 2008 La Fiorita
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※希望小売価格4200円(税込)→通常特価3380円(税込)→特別価格2780円(税込)
ラウルス 2008 ラ・フィオリータ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ70%、メルロ30%/フルボディ》
ヴェネト出身のロベルト・チプレッソ氏がモンタルチーノで醸造家として活動を始めたのが1986年、1987年からはチャッチ・ピッコロミーニの醸造を任され一気に著名なエノロゴの仲間入りを果たします。そんなロベルト・チプレッソ氏が自身のアジェンダを興したのが1992年。モンタルチーノ村の中心部から南東に‥カステルヌォーヴォ・デッラバーテに向う途中の僅か0.5haの畑から始まります。初ビンテージは1993年で、当時エノテカ・ピンキオーリが独占購入したこともラ・フィオリータの名前を世に知らしめることになりました。
現在所有する畑は約7haで、標高150m、南向きで粘土質の硬いポッジョ・アル・ソーレ畑と、標高350mのカレストロ土壌の斜面のピアン・ボッソリーノ畑を持ちます。前者はアンナータに、後者はリゼルヴァに使用されます。醸造は開放型の大高でアルコール発酵を行った後、バリックは使用せずに、新樽と古樽‥500Lのトノー樽と8000Lの大樽を併用して熟成さます。
ラウルスとは月桂樹を意味し、ロベルト・チプレッソ氏が、フィオリータのサンジョヴェーゼにはカベルネよりもメルロの方が相性が良いと判断した混醸モノとなります。今後はブルネッロ・ディ・モンタルチーノのアンナータとリゼルヴァの醸造に注力するために、IGTのラウルスはこの2008年が最後となります。
標高200〜400m、ガレストロ土壌にコルドン式で栽培される葡萄達はhaあたり3300本の株密度。樹齢は約15年で終了は1本の樹から約1.8kgとのこと。最大30度に温度管理されたスロヴェニア産の大樽で約14日間の発酵後は、ステンレスタンクと一部は8000Lのスロヴェニア産の大樽で約12ヶ月熟成され無濾過で瓶詰めされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
なかなかの肉厚、怒肩のボトル、円形のラベルには花のような何かは目立ちますね。バックラベルに記載のアルコール度数は13.5度、コルクはなかなかの質の5cmとなります。グラスは迷ってオヴァチュア。側面から光を射し入れると明るいルビー色が輝きます。エッジは、ほんのりオレンジ色が射しますが、熟成という意味ではなさそう‥な、甘酸っぱいフランボワーズ、チェリー系の香りが溢れ、よく開いて感じますね。嫌味な樽の要素は皆無‥小さなベリーの果実がよく熟していまずが決してジャミーではないのがいい。セパージュ的にはCCよりもややメルロが多い目‥となりますが、やはりサンジョヴェーゼの部分がモンタルチーノらしさを感じますね。(ブラインドで飲んでもわからんけどな‥)
口に含みますと、しっとりとした輪郭に、ガレストロ土壌を感じさせる香り、タバコ、熟成した梅‥だと古酒っぽいですが、決して熟成香というわけではなく味わいから来る香味。とても密度が高く、もう少し荒いのか?と思っていたのですが、渋味も酸味もトゲトゲしさはないですね。いい意味でIGTなんですよ。メルロを排除してロッソ・ディ・モンタルチーノを醸すこともできたかと思いますが、メルロを混醸したのは正解だし、サジョヴェーゼとメルロって相性いいのよね。果実達の中からほっこりと豆、小豆っぽさは、コーヒー豆い通じる部分もあるが、コーヒーやチョコレートではない。
美味しいですね(何を今更‥)。
ブルネッロのリゼルヴァ2004を飲んだ後の二杯目ですが、共通項がありますね。そしてより親しみやすさはやはりメルロの恩恵かな。スルスルっと‥でも、しっかりと密度(≒濃さ)を感じる。エキスというほどでもないが、コく味も少々感じさせる飲み応え‥ながら、アルコールに依存するわけではない。コスパいい‥うん。
二日目もオヴァチュア。アメリカンチェリー、ブルーベリー、熟した果実の甘味を感じます。口に含みますと、他のサンジョヴェーゼ主体のワイン同様に、二日目ならではのまとまりと、107%の密度に深みが出て来ました。余韻にミネラル、チョーク。まさかのかなりの旨さ。やはり樽使いが上手。酸味は豊富ですし、裏ではないのですが、この果実味とのバランスは、イタリア好き以外にもすんなりと馴染むはず(言うてる意味分かってもらえるかなぁ‥新世界的とかそういう意味じゃないの
よ)。
三日目もオヴァチュア。変わりなく開いて感じるフルーツの香味。さらにまとまる果実味はとてもなめらかで、旨味があります。全体を包み込むようなほんのりとした甘味、ほろ苦さもアクセントですね。いやぁこの三日目も素晴らしい美味しさがありますね。メルロが絶妙に効いてます。
もったいない‥
気付いてあげるのが遅かったか‥
なんで、ラストビンテージなんやろ。
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