Nosiola Dolomiti 2016 Pojer e Sandri

イタリアの白ワイン

更新履歴 2018/05/10
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2,280円(税込)

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ノジオラ・ゴロミティ 2016 ポイエール・エ・サンドリ
《イタリア/アルト・アディジェ/白/ノジオラ/辛口》


フィオレンティーノ・サンドリが1975年にトレンティーノに畑を購入。醸造家であるマリオ・ポイエルによってトレンティーノ・アルト・アディジェ州はファエド地区に設立されました。トレントの街の北、ボルツァーノの南‥同じ谷沿いですね。当初は2haの畑とガレージに置かれた簡素な醸造設備でボトリングは(なぜかフリウリの)イエルマンで行われていたそうです。

 「フェウドは特別な地だ。谷が多く日陰の土地が多いトレンティーノにおいて、
  谷が大きく開けていてトスカーナと同等の日照量が確保できる。」

標高の高いフェウドの下に位置するサンミケーレ・ディ・アディジェ地区はトレンティーノ・アルト・アディジェで最も気温が高いことで知られています。さらに暑い夏場にはガルーダ湖からの冷涼な風邪がファエドの谷に吹き込み、ブドウを健康を保ちます。

この地域の土壌は2億5000万年前のアフリカで起こった噴火で断層が縦に隆起した珍しい土壌で氷山に押し出された石灰岩が主体の堆積土壌と、モレフィドと呼ばれる火山岩と粘土の重たい土壌が主体ながら、標高の差異によって様々な品種に適しているとも言えるし、それを選ぶ必要もあるそうです。

現在は6つの村にまたがって細かく畑を所有し、各畑の個性に合わせた品種を選定、栽培し、ブレンドすることでバランスを保っているそうだ。

醸造も独自の考えがあるようです。収穫したブドウは発酵させる前に約6度の冷蔵庫で冷やして一晩置く。この作業は、薬剤をほとんど使わずに育てた健康なブドウには必ず存在する虫を除去する為のもので、果実内に忍び込んでいるハサミムシ(特にピノ・ノワール)は冷気に弱く、冷蔵庫内で冷えた果実から外に這い出して冷蔵庫内で死滅するのだとか。

さらに、ジャグジーのような装置を使い、クエン酸を1%加えた水でブドウを洗うそうです。クエン酸は硫黄と銅を落としてくれるそうです。その際に野生酵母も半分ほどは落ちてしまいますが、雑菌も落とす事によりキレイになったブドウは数時間後には収穫時の1.5倍まで酵母が復活するのだとか。硫黄や銅は菌類に働くために酵母の動きさえも弱めてしまう。この洗浄の作業で逆に野生酵母を増やすことができ、発酵を誘発するためにスターターと呼ばれる培養酵母すら使用せずに済むそうです。

そんなポイエール・エ・サンドリは、他のトレンティーノ・アルト・アディジェ地区の生産者や協同組合同様に、その細かな環境の違いから様々なブドウ品種も栽培。クラッシックラインは単一品種が主体でそれらの個性を、リゼルヴァクラスは混醸モノもありますね。

今回ご紹介するのはクラッシックライン(エントリークラス)からアルト・アディジェらしいノジオラのご紹介。コヴェリ・エルティと呼ばれる海抜300mの丘からのブドウと、プラ・グランドと呼ばれる海抜550mの丘からのブドウが混醸されます。醸造は発酵熟成ともに酸化を避けるためにステンレスタンクで仕上げられます。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


お馴染みのバグパイプのような楽器のような何かを持つオッサンのエチケット。最近ビオ系の生産者に流行り(?)のディアムではなくノマコルクの圧縮コルクでブショネの心配なし。というか、コルクの樹を保護するうんちゃらなんちゃらで自然にやさしい的思想かもしれません。冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型、ちなみにバックラベルに記載のアルコール度数は12度となります。

シルバーがかった麦わら色。朝の爽やかな森林、ハーブ、やわらかなミネラル香、緑の皮、果肉の黄色の濃過ぎない柑橘の皮のダッシュ。飲み口にもミネラル、クッキリとした輪郭のある柑橘と、やわらかい果実味、舌の上に残る酸味。白く乾いた風味もありドライに終息する。ふむ、実は猫のおしっこのニュアンスのないソーヴニョン的でもある。確かにノジオラの特徴と言われる青リンゴの風味もありますね。辛口ですし、塩味も少しありますが、果実の甘味、まろいミネラル由来のしなやかさもある。いい酸味があるのがまたいい。疲れない。

二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型。旨くまとまり、閉いていないという開きを感じます。確かにソーヴニョン的ジンジンとした緑の要素が青リンゴの皮の香り、それを繋ぐ酸味がいいですね。サッパリと切れの良さがあり、疲れません。12度という低め(語弊あり)のアルコール度数もそうさせるのかも。その緑、青さがあるのでサッパリともしているが、心底はミネラルに厚みもあり決して軽やかなわけではない。柑橘ももちろんあるんですよ。果汁感はまさに柑橘。

三日目も冷蔵庫キンキン温度。うん、やはりちょっとソーヴィニョン似、終盤、喉越しのホロっとしたスパイス。鼻に抜ける香り。青リンゴは熟れ過ぎない。ほんのりと甘味もあるが後ろ。酸味は豊富だけれども鋭角なわけではない。ノジオラという品種の個性、でも癖じゃない。アルト・ディジェの冷涼さもあるが、傾斜ゆえの日照も感じる熟度。ノジオラの個性が面白い。単体でもいいんだが、カメレオンのように使いやすいのではないだろうか。春から夏にかけてのミネラル感ある野菜達、少々のエグ味すら見方につける。いいですね。こういう土着の表現は大歓迎です。

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