Brunello di Montalcino Ugolaia 2005 Lisini
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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ ウーゴライア 2005 リジーニ
《イタリア/トスカーナ/赤/ブルネッロ/フルボディ》
モンタルチーノの南、サンタンジェロ・イン・コッレの街のすぐ東にアジェンダを構えるのがこのリジーニ。畑の面積は17.5ha程度ですが、モンタルチーノ地区でも、古い歴史を持つ家系。
リジーニと言えば、もちろんブルネッロ‥数年前には、プレフィッロセッロという、いわゆる‥プロフィロキセロな、平均樹齢100年以上の古樹のサンジョベーゼ・グロッソからなるワインをリリースしたことでも話題になりましたね。それもこれも‥を考えると長らくエノロゴを勤めたフランコ・ベルナベイ氏の助言は大きく影響しているかもしれません。マッサル・セレクションでその地に適したブルネッロが栽培し続けられています。
さて、現在はもちろんオーナーはリジーニ家ではございますのが、アグロノモとエノロゴを兼任するフィリッポ・パオレッティ氏のワイン‥と言えるかもしれません。今年参加したブルネッロ・ディ・モンタルチーノの展示会でもフィリッポ・パオレッティ氏が前面に出てましたからね(食事会にもいらしてました)。
そんなリジーニのブルネッロ・ディ・モンタルチーノのフラッグシップと言えば‥このウーゴライアですね。海抜300〜350m‥南西向きの1.5haのウーゴライア畑の土壌は始新世の凝灰岩質で、haあたり3300〜5400本の株密度で樹齢20〜30年のサンジョベーゼグロッソが栽培されています。収穫量はhaあたり約16hlで、28〜30度に温度管理されたステンレスタンクで約28日間の発酵とマロラクティック発酵を経て、1000〜2000hlのスロヴェニア産の樫樽で42ヶ月の熟成後、栗樽で6ヶ月熟成されるのが面白いですね。瓶詰後約8ヶ月熟成されます。ラベルには名乗ってこそいませんが‥いわゆるリゼルヴァ仕様となります。
輸入元からのビンテージ情報
2005年は2004年と比較して非常に緻密でエレガントなボディを楽しめる年。気候は厳しい年であり、葡萄の選定を通常以上に行ったために生産本数は半分以下となりましたが、その努力によって収穫は素晴らしい状態で迎えることができた。他ヴィンテージよりも樽熟成期間をとっており、醸造家のフィリッポ氏はウーゴライア独特のキメの厚みを楽しむには1-2年後抜栓を待って欲しいとの事。
再三申しますが、2005年はビンテージ評価としては並となりますが、とても美味なワインが多い。もちろん完熟できずに未熟な青さを持っているワインもあるかもしれませんが、生産量が減れど葡萄を厳選すれば、良いビンテージにありがちな過熟のないエレガントでスクっと均整のとれたワインも生まれるのが並のビンテージの良いところかもしれませんね。キャンティ・クラッシコもエレガント(薄いという意味ではない)がタイプも多かったしね。手の付けられないバッドビンテージや、暑過ぎるビンテージよりも2005年はアベレージが高い印象です。
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