Ciampagnis Chardonnay 2021 Vie di Romans

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ヴィエ・ディ・ロマンス

チョメチョメ先行案内対象ワイン(VDR2021)

更新履歴 2023/07/15
販売価格

4,980円(税込)

在庫数 SOLD OUT

チャンパニス・シャルドネ 2021 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/白/シャルドネ/辛口》

フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール。

17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。

創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。

流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。

2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。

イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。

イソンツォ川の南部は粘土質や石灰質が多い土壌で、畑での仕事量は半端ない。グリーンハーヴェストは二度行い、一本の樹から収穫されるブドウは600g、一本のワインを造るに1000gのブドウが必要と言われているので、そのためには二本の樹から収穫したブドウを使うことになりますね。

また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです。

 2021年のビンテージ情報

 1980年代のようなクラシカルなビンテージ。全体的に生育サイクルはゆった
 りで、ブドウにしっかりと酸が残った状態で収穫ができました。ミネラル分
 と糖とのバランスも取れた仕上がりとなっています。厳しい冬の影響で萌芽
 は遅れました。4月上旬に例外的な霜がおり、成育初期段階の新芽を襲いま
 したが、生育サイクルがゆったりだったために被害は限定的でした。非常に
 乾燥した4月の後、5月には多くの降雨があり、広範囲にベト病の被害が出た
 ため、いくつかの畑では手作業で被害を受けた葉や房を除去する必要があり
 ました。6月中旬には天候が回復、特に早熟の品種では、例年よりも10日か
 ら13日ほど開花が遅れました。夏は温暖な日と冷涼な日が交互に訪れ、ブド
 ウが成熟。最終的に降雨量は例年を下回り、その後も好天が続いて平年より
 も遅れながらも9月1日から3日に収穫を迎えました。

 ヴィエ・ディ・ロマンスの熟成樽に関しての追加情報

 西野嘉高もテクニカル情報を書きながら気になっていたのが熟成樽の容量の
 情報なんですね。225Lと228L‥その3Lの違いに何があるのか?輸入元さんか
 ら回答が来ましたので追加情報として記載しておきます。

 樽の製造メーカーによってブルゴーニュタイプである228L容量の樽と、ボル
 ドータイプである225Lの樽のが異なるそうです。元々ヴィエ・ディ・ロマン
 スではブルゴーニュタイプの228Lの樽を使用したいたそうですが、樽メーカ
 ー(ダルジュ、バロン)がブルゴーニュタイプ(228L)の樽の製造を止めて
 しまい、以降はその樽メーカーからボルドータイプ(225L)の樽を購入する
 ことになったので、熟成に使用する樽の容量が複数あるようです。

 なお、現在ヴィエ・ディ・ロマンスのワインの熟成に使用されている樽のメ
 ーカーとタイプは下記の通り。なお、3Lの差はワインに及ぼす影響はないと
 のことです。

 ・タランソ  :ブルゴーニュタイプ
 ・セゲンモロー:ブルゴーニュタイプ
 ・ダルジュ  :ボルドータイプ
 ・バロン   :ボルドータイプ

海抜32mに位置する約7,83haのチャンパニスの畑(2016年ビンテージから拡張)。平均樹齢は21年となります。2019年の9月12日、27日、28日に収穫。収穫されたブドウは、約8度に温度管理されたステンレスタンクでのコールドマセラシオンの後、16度から19度に温度管理されたステンレスタンクで20日から22日間のアルコール発酵。マロラクティック発酵は施されず、澱と接触されたまま9ヶ月の熟成を経て2022年の7月12日から13日に瓶詰め。8ヶ月以上の瓶熟成期間を経てリリースされます。

アルコール度数は2009年が14.31度、2010年が13.84度、2011年は14.27度、2012年は14.40度、2013年は13.93度、2014年は13.20度、2015年は13.50度、2016年は14.03度、2017年は13.5度、2018年は13,94度、2019年は13,77度、2020年は14,32度、2021年は13,86度となります。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

お馴染みのデザイン。コルクの質は良質の5cmです。冷蔵庫キンキン温度。グラスはシュピゲラウのデフィニションのボルドー型です(ブルゴーニュ使い)。色調からして樽ドネとの差別化が理解できます。クリアで中程度のレモンイエロー。とはいえ、香りは非常に深さと層を感じます。新鮮なパインと熟したパイン、アプリコットの果汁、フレッシュなグレープフルーツと熟したグレープフルーツ。さすがに樽熟成させてないんだから、樽の要素は感じませんが、果実の香りがとてもクリア。

口に含みますと、樽ドネと同様に非常に密度の高い果実味がたっぷりと口の中を満たしますが、ハッキリとしたメリハリのある酸味があり、とてもおいしい。樽ドネのようなハチミツっぽい甘味はなく、熟したフルーツの甘味主体。ながら、キュンと効いた酸味が密度のある果実味を重たくは感じさせない。ミネラルも感じますし、ステドネなので、ミネラル推しかと思いましたが、やっぱり果実推しなのがいい。樽熟成させてないので、樽ドネのようなクリーミーな風味はありませんし、樽ドネはミックスジュース的でしたが、こちらは、それのミルク抜き。様々なフルーツの複雑さを持ちつつも、新鮮さがとてもいいですね。うまいですね。樽ドネは樽ドネでめっちゃおいしかったんですが、やっぱりシャルドネ好きなんですね。

甲乙付け難いというよりも、これはシチュエーションですよね。樽ドネは最高潮に樽ドネなんだけど、このステドネもとても良い。お料理との相性としても樽ドネは、リッチな重めのソース対応だけれども、ステドネはやっぱりこの柑橘のみならずなフルーツの風味と酸味を思うと、何かしら柑橘を絞るお料理、もしくは、インサラータなら、フレッシュなオレンジも加えるとかね。そう、シャルドネですが、インサラータでもそう配慮があればぜんぜんあり。なぜか浮かんだけどミモレットとかね、チーズと柑橘、パインや柑橘のドライフルーツなんかもいい。ひょぅっとして豚肉のローストに少しだけマーマレードとかもいいのかもしれません。やはりキーとなるのは柑橘の酸味、そして樽じゃないこと‥となりますね。

二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはシュピゲラウのデフィニションのボルドー型です(ブルゴーニュ使い)。あっれー、なんか初日飲み過ぎてるわ。暑いわ、飲みやすいわが原因かもしれません。香りは初日同様、マンダリンオレンジとかかな。皮の色温度は幅がありますね。いわゆるレモン系の柑橘もあるんだけど、マンダリンやネーブルのような温かみのある柑橘の風味もある。飲み口にもそういう色温度の高い柑橘の果汁もあるし、少し白桃っぽさもあるね。焼きパイン、樽は使ってないんだけども。とにもかくにも単一品種なのにこれだけの複雑さが出るのはシャルドネという類い稀なる品種が理由でもあるが、ヴィエ・ディ・ロマンスの凄さですね。温かみのある果実の風味はあるんだけれども、酸味はしっかりとある。旨味もあって、旨酸っぱさでもある。

三日目の冷蔵庫キンキン温度。グラスはシュピゲラウのデフィニションのユニバーサルにしました。香りは初日からレベルが落ちないですね。要素も複雑さも続いています。飲み口は馴染みと旨味が出てやわらかさが出てきました。酸味もしっとりと果実味に溶け込み、馴染んでいますね。おいしいですね。一時期は樽ドネもチャンパニスも変わらない印象があった時代もありましたが、近年はそれぞれの個性はしっかりと区別されていますね(差別じゃないわよ)。もちろん樽ドネはとてもおいしいし、2020年からレベルが上がった印象。ではチャンパニスはというと、これまた、果実味の力強さや複雑な要素がハッキリとでるメリハリのあるチャンパニスにしか表現できないスタイルを確立しつつあるというイメージ。まあヴィエ・ディ・ロマンスは間違いありませんね。

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