Chianti Classico 2016 Bibbiano
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キャンティ・クラッシコ 2016 ビッビアーノ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/ミディアム》
ビッビアーノ家がアジェンダを興したのは1865年。現在は5代目となるトンマーゾとフェデリコ・マッロッキエージ・マルツィが運営しており、カステッリーナ・イン・キャンティの海抜270mから300mの丘に約23haの畑を所有します。栽培するのはサンジョヴェーゼ(・ピッコロ)とサンジョヴェーゼ・グロッソ、少量のメルロとコロリーノとなります。
ビッビアーノと言えば、かのジュリオ・ガンベッリ氏が手がけていたことでも有名ですね。1925年、ポッジポンシに生まれたジュリオ・ガンベッリ氏は14歳の頃からトスカーナ最大の生産者であった「エノポリオ・デ・ポッジ・ボンシ」で働き始めました。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの基礎を築いたタンクレディ・ビオンディ・サンティに才能を見いだされ、サンジョヴェーゼの研究も行います。1942年、ジュリオ・ガンベッリが17歳の時に初めて手がけた生産者がこのビッビアーノだったんですね。ジュリオ・ガンベッリが1950年にモンタルチーノから移植したクローンを栽培し、ビッビアーノの土壌に合うように改良されてきたそうです(つまり出所は‥)。
2012年に没後は2000年から参加した若きエノロゴ兼アグロノモのステファノ・ポルチナイ氏が継いでいます。
キャンティ・クラッシコ・グラン・セレツィオーネや、CCRモントルネッロ、最近はクリュを名乗らないCCRも始めましたし、実験的な白やロゼにも挑戦中です(試飲しましたが華麗にスルー)。ビッビアーノをスタンダードなCCはブラックラベルと呼ばれており、軸になるワインでもあります。
このスタンダードなキャンティ・クラッシコは全上級クラスの共通セカンド的な位置づけでもあり、ビッビアーノが所有する畑合計27haの全てからのブドウが使われています。
なお、植樹は1966、1998、2000、2002、2005年のもの。畑は南西と、北東向き、すべての畑が対象ですが基本的には若い樹からのブドウが使用されます。2013年の5%、2014年の3%とコロリーノの比率が減っていましたが2015年からはサンジョヴェーゼ100%となります。醸造はスチール製のヴァットでの醸しと発酵、セメントタンクでのマロラクティック発酵と熟成が行われ、樽は使用されません。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
この2016年からラベルデザインが変更になりました。ビッビアーノの公式サイトも改装中で情報がありませんが気にしない、気にしない。コルクはもうひと踏ん張りしてほしい4.5cm、2012年からバックラベルには「Zero Emissioni CO2」との記載があり、CO2の排出量はゼロという意味で、酸化防止剤としてのSO2の話ではありませんので悪しからず。グラスはヴィノムのキャンティ型一択。アルコール度数は2012年から2015年までの4年連続で13.5度でしたが、この2016年は14.5度と1度高い記載となります。そんなアルコール度数の上昇と、ラベル変更、ちょっと慎重に毒味したいと思います。
グラスに注いでいる途中から「開いている」実感がありますね。明るすぎず、適度な暗さのある赤、特に2014年にも感じましたが、樽熟成(または、一部樽発酵とか)してる?と思わせるような少し香ばしいようなスモーキーなニュアンスもあります。テクニカル情報が確定していませんので、樽熟成に関しては未知ですが、たぶん、これはサンジョヴェーゼ特有のホックリ小豆感の一部で、樽ではないかと思われます。ビッビアーノのCCらしい果実香のピュアさ、スミレは前過ぎず、チェリーや、ベリーの果実味がとてもクリアでピュア、汚れがないのが嬉しい。
口に含みますと、うん、一杯目の感じではそれほど1度のアルコール度数の上昇は感じないし、飲みやすさは変わらず。うーん、確かにボディ感が増したようにも感じますが、アルコールのカロリー的な熱さはありません。ミディアムの範囲内ですが、2015年よりは少し濃く感じるかもしれませんが、ピュアな果実味、ヌケのない密度もいいですね。相変わらず、いい意味でシンプル。粗野という意味ではなく、サンジョヴェーゼ100%な単一品種ならではの、一本気な果実味がいい。そう、それは単純という意味でも複雑さに欠けるという意味ではなく、それこそ、「ピュア」においしいと感じさせる。
キャンティ・クラッシコも色々。その質もお値段も‥そこで釣り合ってるものもあれば、不釣り合いのものもある。でも、このビッビアーノのCCはお釣りザクザクのコスパなんだなあ。2016年も同じ‥2,080円税込とか信じられない。抜栓仕立ての一杯目からそれなりに旨味もあり、すぐにたのしめるおいしさ‥これも嬉しい。
ビッビアーノのサンジョヴェーゼだなあ‥と、赤い果実のミナギリがとてもおいしい。余韻もほどよよく、益々キャンティ・クラッシコにおけるカテゴリーキラーぶりを発揮していますね。ましてやこの2016年は、アルコール度数の上場によりボリュームUPでなおさら。どうしてもアルコールは気になる部分ですが、決してバランスが悪くなるわけではない。
甘味を感じる果実味とタンニン、まだ熟れを期待するが十分な質量の酸。甘味のあるタンニンに、少しスパイス感もあるし、単一品種だけどもほんと単調ではない、2000円ちょい‥というのがスゴイわあ。これで十分と書いてしまうと、これよりも高いCCが売れなくなるから書かないけれども、基本、これよりもお値段の安いCCは必要ない。2,080円税込無理ならやめといた方がいいし、2,080円税込で、3,000円近くまで迫れるんだからこれは外せない。
二日目もヴィノムのキャンティ型。スミレに新鮮さ、ミンティとかラムネとはちょっと違う清々しさ。果実香はしっかり熟度を感じるし、ほどよく甘い。二日目にもなるとウマウマの旨味があり、甘味も増す。微かに燻した感じがあるが樽ではないのだろう。タンニンもしっかりと感じ甘過ぎることはない。やはり2015年よりも、一段深みがあるしボリュームも感じる。二日目でも高いアルコールは上手くコントロールされていていいバランス。
旨いですね。一応ミディアムなんですが、もう一回り大きく感じさせる。2,080円税込‥まさしくカテゴリーキラーになる。まとまりも感じるんだけれども果実味はとても力強いですね。外交的で、ワンンから近づいてきてくれる。タンニンもたっぷりでとてもいいな。
ワイン単体でも飲める旨味や甘味があり、渋いところは渋く、酸味は酸味で、そして果実味ギラギラ、メリハリがあるので、そこに複雑さも感じるし飽きない。もちろん、このワインに負けないようにしっかり味付けの肉料理もいい。プルコギとかどうやろう。いや、豚肉の脂、ヒレではなくロースカツやソテー、バラ肉の生姜焼き、角煮がいいかな‥やっぱり。そこそこの脂身があってもいいと思うよ。
三日目もヴィノムのキャンティ型。うーん、スミレも果実香とまとまってきました。決して旨味や甘味推しではい。終盤にしっかり渋味もあるし、酸味も感じる、キャンティ・クラッシコらしいサンジョヴェーゼの表現で古臭くない洗練も感じますね。アルコール度数もまさか1度も上昇したとは思えないし、14,5度もあるとは思えないほどスムーズ。いいキャンティ(・クラッシコ)だなあ。ほんとお値段が安過ぎる。これでも通常特価ですからね。でも、これにイチ・キュッ・パーを求めてはイケナイとも思う。すでにオツリがザクザクなんだから。
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