Chianti Classico Riserva 1995 Riecine

トスカーナ州の赤 > Chianti

更新履歴 2018/01/21
情報 蔵出し古酒!
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6,980円(税込)

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キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ 1995 リエチネ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》


ガイオーレ・イン・キャンティ地区。1971年にイタリア人の妻パルミラを持つイギリス人のジョン・ダンクリーが避暑地としてバディア・ア・コルティブォーノの近くにある1.5haほどのブドウ園がついた修道院近くの別荘を購入。使い古された醸造設備を補修と、ブドウの植え替えを行い本格的にブドウ栽培とワイン生産を始めたのがリエチネの始まり。

初めてのキャンティ・クラッシコは1973年ビンテージで1975年にリリースされました。ジョン・ダンクリー氏はDOC法では認められながらも決してカベルネ・ソーヴィニョンを栽培するつもりはなかったらしく、「バロン・フィリップ・ド・ロートシルトがサンジョヴェーゼを植える時こそ、私はカベルネ・ソーヴィニョンを栽培し始めるでしょう。」だなんて名言も残しています。

リエチネのワインは80年代にも高い評価がされました。ラ・ジオイアはサンジョヴェーゼからなるスーパータスカンとしてご存知の方も多いでしょう。リエチネの醸造を勤めていたショーン・オキャラハンは1988年にリエチネを訪れ、ジョン・ダンクリーに出会います。1990年までは他の生産者の元で醸造を行っていましたが、1991年にジョン・ダンクリーから畑や醸造設備を引き継いだショーンがオーナーとして再出発をします。しかし、1996年に経営状態が悪化し出資者を募ります。翌年にはニューヨーク在住のガリバーマンの出資により再建、1998年には元々セラーだった場所に醸造所を移設し経営を再建後はまたショーンが継続して醸造を担当していました。

新しい出資者のもと2012年には設備も一新、セラーも拡充されました。新しく清潔な醸造所に、流行りの(語弊あり)卵形セメントタンク。もちろん栽培だってビオに移行している途中かと思われます。それが今‥なんですよね。ブドウ栽培だって醸造だって、少なからずトレンドがあるものです。

再建後は実験的に"improvvisazione(即興)"というシリーズでピノ・ノワールやメルロに挑戦したり、新しいサンジョヴェーゼ100%のワイン、その名も「リエチネ」をリリースするなど順風満帆だった‥はずでした。

ショーン・オキャラハンがリエチネで本格的にワインの醸造を始めたのが1991年、1996年には経営難に陥りますが、出資者が決まり1998年に新たに設備投資もされ、その醸造方法も変化します。次に出資者が代わるのが2012年ですから、1995年と1997年は第一世代、1998年と2006年は第二世代となるかもしれません。2012年以降、しれーっと辞めざるを得なくなる2016年あたりまではショーンが手掛けた作品で第三世代(最終世代)となるかもしれませんね。


ガイオーレの街を見渡す標高450mの南斜面せ栽培されるサンジョヴェーゼ100%。1970年から1973年に植樹したサンジョヴェーゼは徹底したグリーンハーヴェストと収穫制限でhaあたり25hlの低収量。収穫は手摘みでおこなわれ。厳しい選果により未熟なブドウや、腐敗果を完全に取り除きます。

1995年の収穫は10月2日から12日。暖かい春先、適度な降雨があり温暖な夏、心地よい暖かさが続いた秋。非常に良いビンテージでしたが、唯一の難点は収穫直前に嵐にみまわれたこと。果実の表面についた雨が乾くのを待ってからの収穫となった。収穫が始まれば快晴が続いた。

収穫されたブドウの発酵は10月5日から30日までの25日間。全体で約15%の果汁をセニエで抜き取りました。発酵温度は18度から33度まで。プレマセレーション時には一日に4度のポンピングオーバーを行い、アルコール発酵期間中は2回までに減らします。果帽は毎日一度のパンチダウンが施されました。暖かい日が続いた1995年は果実はしっかりと熟成、粒も小さいことから香味の濃縮した果汁を得ることができました。

熟成はトスカーナで古くから使われていたボッテと、ステンレスタンク、バリックの古樽を併用して24ヶ月の樽熟成後1998年の2月に瓶詰め。1995年の清算本数は、フルボトル8,900本、マグナムボトル150本。表記のアルコール度数は13度となります。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


グラスはヴィノムのキャンティ型、表記のアルコール度数は13度となります。さすがにエッジにオレンジが射しますが、まだまだ深さ、暗さもある赤色。なかなかディスクに照りもありますし、グラス内壁を垂れる脚もゆったりとしたもの。一杯目ということもあり、熟成香が一番前ですが、すでに覆うような果実香がなめらかに広がります。古酒になるとスミレに枯れを感じますね。口に含みますと、柑橘香を連想させる酸味、溶け込み、なめらかなミネラル、乾いた石灰とタンニン。軽く白いハーブ。ドライさが前ですが旨味もありますね。そこに(現時点では強くはないが)甘味も感じます。枯れとスパイス、ほのかな甘味はトータルでシガー的、でもあくまでも火を着けていない葉巻、スモーキーさはないし。

1995年、現行比約20年ですね。それを思うとまだ若さもあると思います。もちろん、熟成も感じますが、抜栓直後の一杯目でこの状態ならまだまだ旨味、甘味が増し、熟成香は溶け込むはずですしね。華やかさもある。注いでる時なんて、まさか1995年とは思えない感じ。ということで二杯目。確実に熟成した香りは落ち着き馴染む。だから減ったと思わせるし、果実香が前になる。ミネラルがキチンとありますね。渋味、酸味とともに、このワインをダレさせない構成に寄与しています。

うん、二杯目もじっくりと時間をかけると、さらに熟成のニュアンスよりも果実が前に来る。旨味も徐々にジワってくるし、果実味のピュアさもとてもいい。

二日目もヴィノムのキャンティ型。ある程度の塊となった澱もあるのですが、ゆっくりと注げばクリアな液体が取れます。最後の一杯を残していますが、濁りは一切ありません。スミレや果実香が華やかですね。熟成香もありますが、グラスに入れてからはそう目立ちません。キレイなフルーツの香り、スパイス、バルサミコ、ミネラル。渋味、酸味ともに心地よい状態ですね。ほどよい甘味と旨味、食事栄えしますね、これは。二日目でもぜんぜん酸化が進んだニュアンスはない。なんなら二日目の方がしっくりとバランスがいい。

三日目もヴィノムのキャンティ型。最後の一杯とはいえ、澱の部分を思うと一杯は取れないのも想定して余分に残してあります。より新調に、そして欲張らずに注げば、クリアな液体の部分のみ注ぐことも可能。ただ、最後の一杯ともなれば、濁っててもあたしは平気ですけれども。

ふわっと熟成香がしますが、これもすぐに落ち着くのもわかっている。まだまだフルーツもたっぷりあり、そして健全。口に含んでも酸味がキツく感じることもないどころか、あっさりとしながらも旨味があり、甘味も出てくる。真っ当な状態、1995年、なるほど、おいしいです!

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