Chianti Classico 2015 Poggio Scalette

トスカーナ州の赤 > Poggio Scalette

更新履歴 2017/06/14
販売価格

2,380円(税込)

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キャンティ・クラッシコ 2013 ポッジョ・スカレッテ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ/ミディアム》


醸造家として数々の生産者の作品を手掛けているヴィットリオ・フィオーレ氏‥イタリア醸造技術協会理事や、国際醸造家組合執行委員なども勤め、イタリアワイン界の重鎮であり、その功績は計り知れません。1978年、病気がちな妻の体調を気遣い、環境のよいトスカーナに移住することを決意。また、これまでの経験と知識、理想を具現化するために自身のワインを造るべく畑を探し始め、ついに1991年、グレーヴェ・イン・キャンティ地区のルッフォリに理想の畑を見つけ出します。

1800年代後半、フィロキセラの害により、イタリアの畑は全滅しますが、その後‥第一次世界大戦後に初めて植えられたサンジョベーゼがあるこの畑を、当時の農夫達が「イル・カルボナイオーネ」と呼んでいたことから名付けられました。

そこに植わるサンジョベーゼは、サンジョベーゼ・ディ・ラモーレと呼ばれるオリジナルのクローンで、樹齢70年を越える古樹が大事に育てられています。キャンティ・クラッシコエリアではありますが、その土壌は石灰やガレストロではなく、砂岩質や、砂質が主体で、水はけの良く、その標高の高さは、日夜の寒暖の差をもたらし、風が吹き込む独特の山肌に広がる畑は、夜9時になっても、葡萄は太陽の光を浴びながらも、涼しく、病気から葡萄を守るミクロクリマとなります。

1968年に生まれのがヴィットリオの息子であるユーリ・フィオーレ。1992年にブルゴーニュのボーヌ醸造学校「Beaune Technicien en Viticolture ed Oenologoe」にて醸造課程を終了し、1993年から偉大なる父、ヴィットリオと共にポッジョ・スカレッテ働き始めます。そして現在は実質的にユーリが主導し、イル・カルボナイオーネのみならず新しいワインにも挑戦しています。2007年が初ビンテージというカベルネソーヴィニョン、メルロ、カベルネフラン、プチヴェルドを各25%混醸したカッポガットや、かつてはピンキオーリ専売だったメルロ100%のピアントナイア、シャルドネ100%となりリキアーリも一度飲んでみたいワインですね。


基本的にそのサンジョヴェーゼからなる「良いものをひとつだけ」というコンセプトで1992年に生まれたイル・カルボナイオーネ‥。その品質に満たないものは、すべてバルクワインとして販売しておりましたが、その量は生産量の約55%にも及びます。販売先では、それをキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァとして販売している蔵元もあり、もちろんその質はイル・カルボナイオーネ未満としても素晴らしいもので、長年、各国の取引インポーターからキャンティ・クラッシコも瓶詰めしてみては?というリクエストがあったそうです。

ユーリは父であるヴィットリオが始めたアジェンダで働くことになったわけですが、ポッジョ・スカレッテでは原産地呼称ワイン(DOCやDOCG)のワインを生産しておりませんでした。もちろん畑はキャンティ・クラッシコDOCGエリアの中にありながらも‥。ユーリのチャレンジ精神と(きっとオヤジのやってないことをしたい‥という息子的な考えはあると思うよ‥うんうん)、前述の市場からのリクエストもあり、2009年からキャンティ・クラッシコDOCGを造ることとなりました。

ポッジョ・スカレッテと言えば、サンジョベーゼ・ディ・ラモーレとなりますね。もちろんこのキャンティ・クラッシコも、サンジョヴェーゼ・ディ・ラモーレが100%使用されています。ただし、比較的樹齢の若い区画から‥とのこと。現在、ポッジョ・スカレッテが所有するブドウ畑は22ha‥その内、サンジョヴェーゼは15haとなり、そこからイル・カルボナイオーネとキャンティ・クラッシコのブドウが収穫されますが、その樹齢が80年の区画、40年の区画、10〜20年の区画と分かれており、どの区画のブドウもイル・カルボナイオーネにもキャンティ・クラッシコにもなる可能性を持っていますが、やはりイル・カルボナイオーネになるブドウはたいていが高い樹齢からのブドウとなるそうですが、収穫後、アルコール発酵とマロラクティック発酵が終了する月から12月後半の段階で試飲をして、最終的に振り分けられているそうです。

ポッジョ・スカレッテの畑の規模であれば、年間10万本ほどのワインの生産が可能。ながらこれまではその30%にあたる3万本のみのイル・カルボナイオーネを中心に、あとは極少量のワインばかりで残りの70%はバルクで販売していたわけですが、現在は25%の規模に相当する約2万5千本ほどのキャンティ・クラッシコをリリースしています。とはいえ、残り45%に相当する4万5千本相当は変わらずバルク売りのようですね。

標高350mから550mの西南西の畑は、砂質、砂岩質(水はけに優れた石だらけ)と、少々のガレストロ、泥質の土壌に、コルドーネスペロナートとグイヨで仕立てられた樹齢30年から35年のサンジョヴェーゼは、若い畑はhaあたり7,250本の高い植樹率、古い畑はhaあたり3,000本の植樹率となります。収穫されたサンジョヴェーゼはセメントタンクにて15日から18日間の醸しとアルコール発酵の後、マロラクティック発酵が施され、セメントタンクの中で約11ヶ月の熟成後、40ミクロンという非常に軽いフィルターで濾過された後瓶詰されます。

 ■2015年のビンテージ情報

 発芽は早かったが霜などによる被害はなく、安定した春。また初夏も温暖で
 理想的とはいえ、7月終わりから8月初めにかけてベレーゾン期を迎えました。
 8月と9月は暑く、乾燥しましたが、適度な降雨により水分不足のストレスも
 なく理想的な状態で2015年の収穫となりました。

 ワインは2014年と比較すると、特にファーストノートに広がりがあります。
 チェリーの砂糖付けのニュアンス、リコリスなるの香りを筆頭に、香りの間
 口が大きく感じます。ボディはまだ少しまとまっておりませんが、今年の夏
 以降にはより一体感が出て楽しめると思います。一方、後半は主張ある酸に
 よってゆっくりと閉じていきながら、長い余韻となり、この地、ルッフォリ
 の高標高で、しかも日当りと風通しが抜群に良い砂質砂岩土壌によりゆっく
 りと成熟したサンジョヴェーゼを感じさせます。活き活きとした果実風味で
 スタイリッシュなヴィンテージ2014、非常に真面目な落ち着いた2015年とい
 ったところでしょうか。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


ポッジョ・スカレッテらしいラベルデザインが踏襲されています。この鮮やかな赤がポイント色となるこのCCは好みの色使いです。012年から新しいデザインのDOCGの帯封に変更されています。2011年の度数は14度でしたが、2012年からこの2014年は13度ですが、この2015年は13.5度となっています。

コルクはまあまあの質の4.5cm。例年、ポッジオ・スカレッテのサンジョヴェーゼ(・ラモーネ)は少し黒紫っぽさがあると書くことが多いのですが、この2015年は黒赤ですね。泡立った部分やエッジにも紫っぽさがありません。なお、グラスはヴィノムのキャンティ型一択です。

香りが非常によく開いています。そして力強い。いや、力強いのは例年同様ですけどね。少し濃縮したようなスミレの深さ、酸味を抱えたカシス、ブルーベリー、アメリカンチェリーもお馴染みの要素。これは2014年もそれ以前も同じですね。ポッジオ・スカレッテの香りのイメージはやはり黒紫な部分がある。カーボン、スパイス、プラムの赤ワイン漬け、うーん、香りにはまったく継ぎ目やヌケがないパツンと詰まった状態。

口に含みますと、やさしさを感じる輪郭、口の中を満たす液体にほどよいミネラルの硬さ、十分な密度がありますね。ほんのりと香ばしい含み香、注意深くなりたい中盤にヌケ、ユルみがない。十分な酸味がありますが2014年ほどイガっとしない。2014年も決して悪くはなかったのだが‥まあ、華麗にスルーしたんだから気に入らなかったのだと思うがその要因はやはりどこか密度不足と感じる肉付きの悪さ、どうしても酸や渋味のゴツゴツ感があったんですよね。

でも2015年にそれは感じない。もちろん過剰な肉付きもない。いいバランスですでに一杯目から美味しい。これ大事ですね。イル・カルボナイオーネは一杯目はガチガチでもいいんです。そういうクラスのワインですから。でもこのCCはイキナリ美味しいのが理想。

味わいも力強さを感じつつもガチムチではなくすんなりと飲めるスムーズさがある。ミネラル推しでもなくあくまでも果実味主体。熟れ、ジューシーに酸味と旨味が絡み合うとても良いワイン。余韻も不足感なく十分。スカレッテのCCは本当はもう少し大きめのグラスでも良いのではないか?と思いつつもCCの基準としてこのグラスで納まっている。

一杯目はまだまだ甘味は寸止めですが、少しずつ旨味と甘味が増してきました。

で、二杯目です。うん、やっぱり二杯目からよねえ。初日と二日目同様に二杯目にも増したまとまり感がある。石灰やミネラルの白い感じがこの2015年は控えめ、しっかりと熟し、発光ダイオードのような赤々しい光のような果実味がいい。

甘味も嫌味がないねえ。とって付けた感は「ゼロ」。そう、実は樽熟成させていないので樽のニュアンスは皆無ですが、スレンレスタンク熟成ではなくセメントタンク熟成ならではの穏やかな酸化熟成感がやわらかい。

思い切ってグラスをヴィノムのブルネッロ型に変更しました。いいじゃない、いいじゃない‥濃密さ、サンジョヴェーゼの小豆感マシマシ、香ばしく甘味が広がります。

ヴィノムのキャンティ型のようなタイトさがなくなりいい意味で力の抜けた広がりを感じます。そこを脱力と感じるか、小さなグラスを萎縮と感じるか‥いずれもネガティブですね。ここは「好み」の領域でしょうか。どちらにしても、ヌケない、崩れないキチンと整った酒質が嬉しい。

二日目はやっぱりヴィノムのキャンティ型。タイトというよりは集中、コンセントレートな果実香、スミレと色の濃い目のチェリー、ベリーがいい。飲み口にミネラルの瑞々しさを感じさせつつも果実の密度や集中もしっかり。でも硬くは感じません。すでにやさしさを感じさせるスムーズなもの。

旨味も、旨味推しというわけではなくキレイな酸味とのバランスも良好。トゲトゲしくなく、過剰な濃さもなく、飲みやすさがある‥これ大事。でも、ヌケてない‥はさらに大事です。

いいですねえ。2,500円以下のCCとして秀でた酒質、これはビッビアーノの良きライバル登場、そしてそれぞれ個性、らしさがあっていい。

キャンティ・クラッシコらしいサンジョヴェーゼの粉っぽさが甘味と旨味を帯びて濡れる感じがまたよい。このワインも食事栄えする。

三日目もヴィノムのキャンティ型。二日目と印象は同じ、やわらかに熟したフランボワーズ、スミレも深みがありますね。よりなめらかな飲み口、しっとりとまとまっています。2014年のようなヌケ、薄く感じる部分はない。いい意味で一定の密度感をキープしている。そして暴れない酸味もいい。やはり肉付きがいいので酸味や渋味がゴツゴツと露出していない。アメリカンチェリーやプラムの風味、密度がありながらも、バランスの良いミディアム、飲み飽きないほどよいアルコール、酸味、渋味‥うう、やっぱり2015年は旨い。

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