Ciampagnis Chardonnay 2015 Vie di Romans

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ヴィエ・ディ・ロマンス

更新履歴 2017/06/02
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3,380円(税込)

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チャンパニス・シャルドネ 2015 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/白/シャルドネ/辛口》


フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール。

17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。

創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。

流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。

2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。

イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。

イソンツォ川の南部は粘土質や石灰質が多い土壌で、畑での仕事量は半端ない。グリーンハーヴェストは二度行い、一本の樹から収穫されるブドウは600g、一本のワインを造るに1000gのブドウが必要と言われているので、そのためには二本の樹から収穫したブドウを使うことになりますね。

また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです。


 2015年のビンテージ情報

 4月、5月は雨が少なく気温が高く素晴らしい春でした。6月、7月に適度に雨
 が降るも長雨にならず、水不足の心配もない非常に素晴らしい状態で初夏を
 迎えました。7月末から気温が上がり始め40度に近い日も何日かありましたが、
 初夏から収穫までの間は昼夜の寒暖差がかなりあり気温が上がった日でも夜
 は涼しく、ブドウの生育には完全にマッチし、パーフェクトな年になったと
 言えるでしょう。収穫は9月上旬から始まり、雨に当たることなく完璧な状態
 で行われました。ジャンフランコ氏がオヌヌメするのはソーヴィニョン、シ
 ャルドネ、ピノ・グリージョの3種。また、他品種は香りに品種の個性が良く
 出ており早い段階から楽しめますが、熟成ポテンシャル高いとのこと。2015
 年は記念すべき素晴らしいビンテージで自信に溢れる年になりました。


 ヴィエ・ディ・ロマンスの熟成樽に関しての追加情報

 西野嘉高もテクニカル情報を書きながら気になっていたのが熟成樽の容量の
 情報なんですね。225Lと228L‥その3Lの違いに何があるのか?輸入元さんか
 ら回答が来ましたので追加情報として記載しておきます。

 樽の製造メーカーによってブルゴーニュタイプである228L容量の樽と、ボル
 ドータイプである225Lの樽のが異なるそうです。元々ヴィエ・ディ・ロマン
 スではブルゴーニュタイプの228Lの樽を使用したいたそうですが、樽メーカ
 ー(ダルジュ、バロン)がブルゴーニュタイプ(228L)の樽の製造を止めて
 しまい、以降はその樽メーカーからボルドータイプ(225L)の樽を購入する
 ことになったので、熟成に使用する樽の容量が複数あるようです。

 なお、現在ヴィエ・ディ・ロマンスのワインの熟成に使用されている樽のメ
 ーカーとタイプは下記の通り。なお、3Lの差はワインに及ぼす影響はないと
 のことです。

 ・タランソ  :ブルゴーニュタイプ
 ・セゲンモロー:ブルゴーニュタイプ
 ・ダルジュ  :ボルドータイプ
 ・バロン   :ボルドータイプ


海抜32mに位置する約5,43haのチャンパニス・ヴィエリスの畑。2015年は一部栽培面積が広がり樹齢が若くなった銘柄もありますが、チャンパニス・ヴィエリスは樹齢も24年と昨年よりも1年積み重なる正常進化。痩せ、粘土質の少ない土壌となりま。

2015年は9月の12日、15日、165日の3日間に分けて手摘みで収穫。ステンレスタンクでの約8度でコールドマセラシオンの後、16度から19度に温度管理されたステンレスタンクで約18日間のアルコール発酵。マロラクティック発酵は施されず、澱と接触されたまま8ヶ月の熟成を経て瓶詰め。10ヶ月以上の瓶熟成期間を経てリリースされます。

アルコール度数は2009年が14.31度、2010年が13.84度、2011年は14.27度、2012年は14.40度、2013年は13.93度、2014年は13.20度、2015年は13.50度となります。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


お馴染みのラベルデザイン。昨年、2014年はダメ出ししましたね。グラスはヴィノムのブルゴーニュ型一択、コルクはなかなかの質の5cmで問題なし。アルコール度数は2014年よりも気持ち高めですが誤差の範囲内。もちろん冷蔵庫キンキン温度からスタートです。

なお、この2015年から「チャンパニス・ヴィエリス」ではなく「チャンパニス」に名称変更しております。

色は決して濃くはない透明度のあるレモンイエローでオレンジは射しません。完熟したパインやアプリコットなどのシャルドネ感あるクリアな果実香、カラカラんと高音かつチャーミングなキャンディ的甘味ある香り、すでに複雑さも感じる。

チャンパニスはビンテージによっては樽ドネとの違いがわからなこともままあるし、2015年の樽ドネが決して樽香は強くないタイプでしたので、近いのか?と思ってましたが、チャンパニスらしいステン感がちゃんとありますね。

よし、口に含みましょう。うーん、大丈夫!2014年よりもしっかりボディ感がありますね。ミネラルのやわらかさ、すでに旨味もほどよく感じられます。十分な酸味もありますが溶け込んでいてやさしい果実味。

2015年らしい熟度の高さを感じる厚みがありますね。樽のニュアンスこそ感じませんがミネラル、果実の厚みがあってとても満足度が高い。そして2014年にあったヌケはまったく感じない十分な密度があります。

温かみのある南国系の果実に、軽やかで冷涼な柑橘も複雑に入り交じる。柑橘は見た目や、香りは黄色ですが、味わいはやや温かいオレンジの果汁もあり、果実味と酸味の厚み、複雑さの所以になっていますね。

いやあ、旨いじゃないですか。冷蔵庫キンキン温度ですが、比較的カチンとは冷えて感じないのはフロールスと同様。ステン仕上げですがサッパリ、クッキリという感じではなく、シッカリ、ドップリとしています。

やわらかさや重さと旨味がリンクしますね。密度が高い分が硬くない。赤ワインではないが、ヴェルヴェッティなシャルドネ。

うわあああ、なんか「味濃いわあ」。その力強さとか、旨味、構成要素の濃さね。どろどろという意味ではないんだけれども。構成要素の濃さ=多さ=密度の高さにも通じるんだな。まったくヌケがない。

うーん、今年だけが特別ではないが南国系と柑橘系、それぞれのミネラル感もあって複雑。でも、やはりヌケがない。フロールスとも共通するが、2015年はキンキンには冷えて感じないほどの果実味の厚みや密度がある。決してミネラル感が少ないわけではないと思うのだが。

想像以上に「脂」が欲しいなあ。トンカツでもいいし、ローストでもいいんだけれども豚の脂で融点の低いの‥というか脂に甘味のあるヤツね。鶏もいい。塩麹、あ、豚も鶏も味噌漬けとかよさそう(白みそで)。そこらへんにも負けない味の強さがある。

二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのブルゴーニュ型。初日同様にパインやアプリコットの香りは白くやわらかなミネラルに溶け込んでいます。冷蔵庫キンキン温度でも萎縮することなく開いて感じますね。

キレイにミネラルが冷え少しシャリっとした感覚もある。ミネラルのやや硬さと旨味のやわらかさの共存。柑橘由来の酸味がほんのりとした苦味とともに出始めます。ピールの味の強さと白い部分の酸味、温かみのある南国系果実と、冷涼な柑橘果実なんですねえ。

ステン仕上げですが、チャンパニスらしいなめらかさ、ボディ感はやはりありますね。継ぎ目なく、ヌケがないのが2015年。単一品種ですがしっかり密度がありヌケがない。

三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのブルゴーニュ型。ほんと色は透明度のあるレモンイエローですが、香りはしっかり開いています。なめらかなレモンキャンディに甘味と硬過ぎないミネラルもいい。ステン仕上げのシャルドネらしい香味もとても美味しい。

複雑さとドストレート感の共存もいい。サクっとも飲めるし、注意深く飲むこともできる。決してドギツイシャルドネではない。あくまでも北イタリア、フリウリを感じさせ、ヴィエ・ディ・ロマンスを感じさせる特有のシャルドネ感が素晴らしい。2015年は樽ドネ同様、シャルドネがいいですね。キチンと住み分けもできてる。

価格も嬉しいんだなあ!

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