Vulcaia Sauvignon del Veneto 2013 Inama
| |||||||||||
"ヴルカイア" ソーヴニョン・デル・ヴェネト 2013 イナマ
《イタリア/ヴェネト/白/ソーヴィニョンブラン/辛口》
ジュゼッペ・イナマ氏がソアーヴェ・クラッシコ地区の中央、モンテ・フォスカリーノの上部斜面に位置する最良の畑を購入したのは1950年。移行60年余りが経過しますがコンサルタントに頼ることなく自らの経験や研究、蓄積したノウハウによってソアーヴァの第一人者となりました。
ソアーヴェはイタリアを代表する白ワインでありヴェネトを代表する地酒でもありますが、大量生産品のイメージを持たれるかもしれません。大量生産品には二種類あります。粗悪なものと、上質なもの。上質なものを少量のみ造るよりも上質なものを大量(≒安定)に造るのとでは後者の方が困難を極めます。
ジュゼッペ・イナマが目指すのは‥どちらも。かもしれません。世界市場にも通用するガルガネーガの表現、ソアーヴェの品質向上に寄与してきました。また、ソアーヴェ・クラッシコの土壌は火山性土壌。そこで彼がまず選択したのはソーヴィニョンブランでもあります。以降、シャルドネや赤ならカベルネ、メルロにも挑戦していますが、1990年にコッリ・ベリチ地区に畑を購入しそこで栽培されていたカルメネーレにも注力しています。
現在、息子のステファノの代になり益々ブラッシュアップされたイナマ社。ソアーヴェを軸に、ソーヴィニョンを二種、シャルドネを一種。赤はカルメネーレを主体または混醸した三種類をリリースしています。
イナマの白の代表はソーアヴェ・クラッシコで間違いありませんが、同じ火山性土質(玄武岩溶岩)で成功しているのがソーヴィニョン・ブラン。ソーヴィニョンブランもソアーヴェ同様にステンレスタンク仕上げのものと、発酵と熟成をバリックで行うものの二種類が存在し、実はイナマの白で一番高額なのは、樽熟成させたソーヴィニョンブラン。今回ご紹介するのは、ステンレスタンク仕上げのもの。
ソーヴィニョンブランは、モンテフォルテ・ダルポーネとソアーヴェ地区の2haの畑で栽培されるもので海抜は150m付近。南から西向きの畑で樹齢は10年から20年。
収穫されたブドウは除梗し3時間ほどのスキンコンタクトの後、12時間ほどのコールドマセラシオンが施されます。ステンレスタンクでのアルコール発酵と熟成が行われ、無清澄、無濾過で瓶詰めされます。
飲んでみました。
イナマの白はブルゴーニュ型瓶。ソアーヴェもソーヴィニョンもボルドー型のイメージなんですけどね。このヴィルカリアは棟が見える街並みの絵。コルクはもう少しがんばってほしい4cm。冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュア、表記のアルコール度数は13度となります。
透明度のある麦わら色。レモン味のラムネ、青さは皆無でガルガネーガの熟度を感じる黄色味の強いソアーヴェ。火山的スモーキーさはないが、白だけではないミネラルを豊富に感じさせますね。柑橘に、ラムネ粉、黄色と白の花、まろやかな果実香。口に含むと少しフレッシュな刺激と酸味に若さも感じますが、前述の通り青さがない。
これはソーヴィニョン・ブランなのか?それともソアーヴェ(ガルガネーガ)なのか?ソーヴィニョンだから猫のおしっこを感じなければならないわけではないが、一般的にソーヴィニョンの個性とされる猫のおしっこや、ハーブっぽさがない。では、それはソーヴィニョンブランとしての個性の欠落か?実は少しだけハーブっぽさがある。
そんな緑の要素よりも、その柑橘主体な黄色の要素の質の高さが素晴らしい。二言目にはミネラル、ミネラルと言うが、実際に特に白ワインにとってはその質が問われるし重要。水という意味のミネラルは硬度の高低とその溶け込み。鉱物的なものは香りにも影響するし、塩っ気もミネラルのひとつでもある。
ガルガネーガ同様に、イナマの火山性土質にソーヴィニョンブランが似合うのが証明されるミネラル感。もちろん火山性土質に様々あるだろうからエトナでソーヴィニョンブランやガルガネーガが成功するかどうかはわからないが誰か試してみて欲しいものですね。
まだガルガネーガの樽熟成に対する解釈が明確ではないので、今回は華麗にスルーしたが、イナマのソアーヴェの樽熟成であるヴィネッティ・ディ・フォスカリーノは緻密な密度があり、硬さをしなやかさの共存を感じる素晴らしいワインだと思う。それと同様の密度感がこのヴルカリアにもあり、それは果実にミネラルが溶け込んでいるのか、それともミネラルに果実が溶け込んでいるのか‥いずれにせよ、いいクリアな厚みがあるのも選択の理由。
ステンレスタンクでの仕上げだが、ヴィン・ソアヴェよりも、価格が高い分、ミネラルの質は高い。そして、樽熟ソアーヴェのフォスカリーノ同様に二日目、三日目と日を追うごとにそのミネラルのしなやかなかつ緻密な密度の質が向上し、単一品種らしい一体感とまとまりに、思わず「ほほお」と感心するほどの旨さがある。
もちろん上質な酸味や、柑橘の風味があり、暑苦しいワインではないが、サッパリと飲み過ごすタイプではない。重さも厚みもあるがクリアでとても上質な酸が疲れさせないけれども。
ステン仕上げのシャルドネも試した。決して火山性土壌にそのシャルドネが合っていないという意味ではなく、アンバランスな部分があり華麗にスルーしたが、イナマの場合は(ガルガネーガを除くと)シャルドネよりもソーヴィニョンブランの方が合っているのを確認できた。
イナマのソアーヴェと相性の良いお客様はもちろん、猫のおしっこがどうも苦手‥というお客様もお試し頂きたいソーヴニョンブラン。低い温度から高い温度まで‥二日目以降のまとまりもバッチリで酒質が高い!そう実感させてくれる良いワインです。
TOPに戻る |
イタリアワイン通販 nishino yoshitaka +plus
大きな地図で見る |
[運営] 株式会社ニシノ酒店(会社概要詳細)
[住所] 544-0032 大阪府大阪市生野区中川西2-12-4 [電話] 06-6731-7406(実店舗専用) [電話] 090-1899-4351(ネットショップ専用) こちらに掲載の商品に関しましては、上記携帯電話までお問い合わせ下さい。 [URL] http://www.nishino-yoshitaka.com/ [MAIL]nishino@nishino-yoshitaka.com [MAIL]ypsilon@bk2.so-net.ne.jp |
365日24時間ご注文受付。平均24時間(最長48時間)以内に正式な受注確認メールを配信いたします。毎週月曜日は定休日となっております。日曜の夕方から月曜日にご注文、お問い合わせの場合は、火曜日以降のご連絡となります。 | |
お買い物全般に関することで何か疑問がございましたら、まずは[総合案内所]をご確認下さいませ。様々なご質問に対する回答を掲載しております。 | |
|会社概要|プライバシーポリシー|特定商取引法|送料|決済方法|サイトマップ|お問い合わせ| |
TOPに戻る |