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Langhe Chardonnay Scapulin 2013 Giuseppe Cortese

イタリアの白ワイン

	更新履歴 2014/09/20 販売価格 3,000円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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ランゲ・シャルドネ スカプリン 2013 ジュゼッペ・コルテーゼ
《イタリア／ピエモンテ／白／シャルドネ／辛口》


ピエモンテ州はバルバレスコ約8haのブドウ畑を所有する小さな造り手がこのジュゼッペ・コルテーゼ。1971年の創業はきっと自社醸造と瓶詰めを始めた年だと想像します。現在はジュゼッペの子供であるピエル・カルロとティツィアナが中心となり、義理の息子であるガブリエーレも加わった家族経営の生産者となります。

所有するブドウ畑は合計8haと小さな規模。バルバレスコになるネッビオーロのほとんどはラバヤの区画にあり、シャルドネやドルチェット、バルベーラはトリフォレーナの丘に畑を持ちます。姓はコルテーゼですが、コルテーゼ種（ガヴィになる品種ね）は作っていないようです。

トリフォレーナの畑は海抜200m〜300mの丘にありジュゼッペ・コルテーゼが醸す二種類のシャルドネは別区画ながらこの丘のもの。ステン仕上げのシャルドネは0.3haの畑から、樽熟成させるこのスカプリンは0.2haの畑からのブドウが使用されます。収穫したブドウは新樽比率40%のフランス産のバリックで9〜10ヶ月の熟成。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


ジュゼッペ・コルテーゼらしい細やかなフォント使い、陰気なようで上品なラベルですね。コルクはまあまあの4.5cm。冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのボルドー型です（あえてブルゴーニュではない）。なお表記のアルコール度数は14度。

少しだけ若さという緑色がかる濃い目のレモンイエロー。グラスからの香りはすでに樽ドネらしい樽香をまといますが、完熟がゆえの酸味も感じさせるパイナップルや、マンゴーのピューレ、アプリコットと黄桃のコンポート。新鮮なハチミツ、シャルドネが満開ですね。

まずは口に含みます。うん、樽ドネらしいフルボディな厚みと密度。嫌なアルコール、雑な酸味、そして無理なエグ味がないんです。

旨いねえ。

酸味には柑橘を連想させるものもある。決して温い感じではないグレープフルーツ。シャルドネの果実がとても健全。素直に樽熟成させた結果なので無理がない。このワインは過度な抽出や、濃縮を感じないから無理、ストレスがない濃さがある。

樽香は真っ白い米菓子のクリスピーさがあり、決して焦げていない。含み香から鼻に抜ける香りにバニラも感じるが甘過ぎることもないし、乳過ぎることもない。あくまでもシャルドネという青果としてのブドウを引き立てるような役割。柑橘の旨酸っぱさも美味しい。温度が上がってもエグ味は出ませんね。良い樽ドネの証拠だと思いますよ。

二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのボルドー型です。ヴァニラ香とは別の樽ドネらしさ、ご飯咀嚼100回の向こう側や、醤油使わない真っ白な米菓子のクリスプな感じですね。初日よりも一段深みある色になりました。アルコール感とは違う酒粕的な香りもやはり米を連想してるのかな。香りからも初日のフレッシュさが一段落ち着いたのが伺えます。果実はパインよりもアンズが増してきたかな。酸味は柑橘を連想させますが、酸味に旨味が深い、濃い、重い‥まさに樽ドネの醍醐味です。

良い天津甘栗なんですよね。渋皮に包まれてホクっと甘味がありしっとりなめらかなんです。悪いのは、渋皮のエグ味や、ローストし過ぎて焦げを感じる。甘味なくパサつくんですね。樽ドネの善し悪しと似てると思うんです。

三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのボルドー型です。一周してのパインに新鮮さ、上品なヴァニラ香と感じるのは、2013年は柑橘もキレイに出てるからかな。口に含むとやっぱり樽ドネ、三日目でもダレない酸とミネラルがあるね。余韻もふんわりと長く続きます。低い温度からも楽しめますし、少し上がってからは樽ドネらしさがムンムンしてきますね。ほんとに美味しいシャルドネだと思います。もちろんその価格も魅力ですね。

やっぱり、このワインの欠点はブルゴーニュ型ボトルに入っていないことだけかな。