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Piere Sauvignon 2011 Vie di Romans

イタリアの白ワイン > Vie di Romans

→ ヴィエ・ディ・ロマンス

	更新履歴 2013/05/04 販売価格 3,280円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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ピエーレ　ソーヴィニョン 2010 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア／フリウリ／白／ソーヴィニョンブラン／辛口》


フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するイソンツォDOCに所属するマリアーノ・デル・フリウリのカンティーナ。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい、平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール‥17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならず、イタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。

なんでも‥創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの‥かのカリフォルニアの大規模な生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権云々で1986年に名称の変更を余儀なくされたとか‥。そして、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、葡萄品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと‥。また「テロワールに最も適した葡萄を栽培すること」「凝縮した葡萄を作ること」「完熟期を迎えた葡萄を最高のタイミングで収穫すること」など‥当たり前っちゃー当たり前‥理想と言えば理想‥でも、その理想を具現化できている生産者が少ない中‥こんな当たり前の事を目標に信念に掲げるのが彼‥流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に作る‥ある意味、エゴイスティックなワイン達は、確かに、彼のヘンコな一面を垣間みれますし、彼の話‥を聞けば聞く程‥神経質そうな‥几帳面な性格を伺えますが、そのストイックさが作品に表れており、まさに彼のワインなんですね。


　■オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏による2011年のビンテージ解説。

2010年の冬から気候の状態が良く、安定した気温と降水量を保ったまま初夏を迎えました。それによってブドウは理想通りに育成し、8月中旬の一週間だけ気温が高くなりましたが、それ行こうも安定した気温と、適度が降雨から素晴らしいビンテージと言えるブドウが収穫できました。2010年に比べてボリュームがあり、アルコール度数も高く全体的に味わいが強い傾向にあります。特に樽熟系のワインはパワフルに仕上がり、出来栄としては2010年を超えると期待していますが、その分熟成を待って頂きたいビンテージです。


　■ヴィエ・ディ・ロマンスの熟成樽に関しての追加情報

西野嘉高もテクニカル情報を書きながら気になっていたのが熟成樽の容量の情報なんですね。225Lと228L‥その3Lの違いに何があるのか？輸入元さんから回答が来ましたので追加情報として記載しておきます。

樽の製造メーカーによってブルゴーニュタイプである228L容量の樽と、ボルドータイプである225Lの樽のが異なるそうです。元々ヴィエ・ディ・ロマンスではブルゴーニュタイプの228Lの樽を使用したいたそうですが、樽メーカー（ダルジュ、バロン）がブルゴーニュタイプ（228L）の樽の製造を止めてしまい、以降はその樽メーカーからボルドータイプ（225L）の樽を購入することになったので、熟成に使用する樽の容量が複数あるようです。

なお、現在ヴィエ・ディ・ロマンスのワインの熟成に使用されている樽のメーカーとタイプは下記の通り。なお、3Lの差はワインに及ぼす影響はないとのことです。

・タランソ　　：ブルゴーニュタイプ
・セゲンモロー：ブルゴーニュタイプ
・ダルジュ　　：ボルドータイプ
・バロン　　　：ボルドータイプ

また、新樽比率ですが、樽ドネが25%、デッシミスが15%使用されており、他の銘柄は新樽は使用していないとのことです。


1981年、1984年、1997年、2002年にhaあたり6000本の株密度で植樹されるピーレ畑は、8.03haでヴィエ・ディ・ロマンスの所有する畑の中では比較的大きな畑。ソーヴィニョンブランのステンレス仕上げは、このピエーレ。同品種の樽仕上げは「ヴィエリス」となります。

「ピエーレ」は「石」という意味で、砂利や小石を含む、赤味がかった肥沃な泥粘土質土壌で海抜33mに位置します。手摘みでの収穫、タンクで8度での低温マセラシオンの後、16度〜19度に温度管理されたステンレスタンクで25日間の発酵後、マロラクティック発酵は行われません。澱と接触させたまま約7ヶ月間、ステンレスタンクにて熟成され、瓶詰。10ヶ月以上の瓶熟成を経てリリースされます。2007年は15.06度で46,600本、2008年は14.8度で52,894本、2009年は14.84%で生産本数不明、2010年は13.82度で45853本、この2011年は15.24度で41700本の生産本数となります。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


コルクは良質の5cm。冷蔵庫キンキン温度。ラベルに表記のアルコール度数は14.5度ですが、実際には15.24度と知るとグラスはブルゴーニュ型にしようかな‥とも思ったのですが、まずはオヴァチュアにしておこう、そうしよう。色調は思ったほど濃くないですね。とても透明度のあるほんのりとシルバーがかった薄いレモンイエロー。

あああ、猫のおしっこ‥

ソーヴィニョンブラン特有のあの香りが、ミネラルを伴います。シトラスなどの緑の柑橘のピールや、白いピロピロ、それらはシャープな香りの要素なのですが、厚みある果実香もしっかり出てますよ。ただし、アルコール感は香りからは控えめです。ちょっと火打石の香り‥口に含みますと、うーん‥ステンな硬質さも感じますが、案外ボリュームがありますね。もちろんアルコールに由来もするかもしれませんが暑さはありません。そしてとてもシャープな酸味が一本筋が通ってる！

塩気もあるんですね。含み香にも猫のおしっこは健在で、なかなかハーブも複雑です。冷ややかな苦味があり、食事栄えしそうだなぁ。白いピロピロよりもグレープフルーツの果肉包む半透明（乳白色）の皮っぽさもあるよね。例年よりも味がしっかりしているかもしれない。ミネラルの量は半端ないのだが、それ以上にアルコールもあるのでキンキンではないんだ。でも暑苦しくなくハーブ香に白い花のスパイスが混じって複雑。味わい同様に余韻も長くとても美味しい。

温度が上がってくると甘味を感じる。いいなぁ‥とても旨いなぁ。比較的ピエーレは年号の差なく、毎年美味しいのですが、2011年は一回り大きく、一段深みがある。ワインの肴は焼き茄子‥生姜たっぷり。ネギもあるのですが、はい、生姜が合います。生姜のピリっとスパイシーな感じ‥とても合いますわ。生姜は緑の要素じゃないのですが、このワインの色合い‥バッチシです。

二日目も冷蔵庫キンキン、グラスはオヴァチュア。グレープフルーツの果肉が前に出てきましたが、猫のおしっこ的ハーブも健在。果実香に厚みとまとまりを感じますね。口に含んだ印象もより立体的でまとまりがあります。旨味に柑橘の酸味が溶け込んでいてとても美味しい。果実由来の甘味と、アルコールの甘味も感じますが非常によくまとまっています。厚ぼったくははく、シャープな一面もとてもいい。ピエーレも安定の美味しさですねー。

三日目も冷蔵庫キンキン、グラスはオヴァチュア。溶け込む猫のおしっこ‥果肉の甘味、口に含むとさらにまとまり内側へのベクトル。酸味と旨味がじんわりと漂います。グレープフルーツにシトロンのアクセント。クリアな柑橘の風味とミネラルがとてもキラビやかですね。フロールス・ディ・ウィスと比較するととても面白い。こちらは、ソーヴィニョンブラン単体なんですが、単体がゆえの精一杯の複雑味、ストレートな果実感で満足させる。温度があがると、味が濃く感じますね‥しっかりしてます。