Chianti Classico Riserva Le Baroncole 2003 San Giusto a Rentennano

トスカーナ州の赤 > San Giusto a Rentennano

更新履歴 2014/08/15
販売価格

4,980円(税込)

在庫数 SOLD OUT

2014年8月17日更新
メルマガのリンクが間違っておりました。決して釣ったのではありません。

キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ ランチャ 2008 フェルシナの正しい商品ページは‥


こちら


す、すんません!






キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ レ・バロンコーレ 2003 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ
《イタリア/トスカーナ/サンジョベーゼ97%、カナイオーロ3%/赤/フルボディ》


すっかりお馴染みのサン・ジュスト・ア・レンテンナーノのCCRであるレ・バロンコーレ。西野嘉高にしては珍しく2002年というオフビンテージも扱っておりますが、今回ご紹介する2003年もオフビンテージとなりますね。雨が多く涼しかった2002年とは対象的に猛暑で過熟した2003年。サン・ジュスト・ア・レンテンナーノのワインに関しては良いビンテージの良さを感じるために、オフも一度は飲んでみて欲しいと思っています。要はオフならオフの味わい(パフォーマンス)が価格(コスト)に釣り合っていればいいわけなんですけどね。

2002年ご案内時にも振り返りましたが、ビンテージと生産本数、アルコール度数の関係を振り返ってみましょう。この情報はラベルに表示されている情報です。

  1999年  14290本 14.5度
  2000年  15261本 14.5度
  2001年  14513本 14.0度
  2002年  13156本 14.5度
  2003年  14020本 14.5度
  2004年  10072本 14.0度

一般的に優良年とされている2001年と2004年のアルコール度数が14度なんですよね。しかも2004年はアベレージよりもグンと生産本数が少ない。2000年も暑いビンテージ。結果ペルカルロとして瓶詰されなかった樽もブレンドされましたので、例年よりも増産となりますが、ペルカルロの1999年の生産本数は19870本、2001年は23398本ですから、2000年を仮に20000本としたとして、その分がそのまま生産本数として増えているわけではなく1999年比で約1000本ですからね。2000年のCCの生産本数46682本となっておますがその前後のビンテージの生産本数が不明ですので、スタンダードなCCが約20000本ほど生産本数が増えているのであれば、順繰りで格下げされたと考えてもいいかもしれませんね(どなたが1999年と2001年のスタンダードなCCお持ちでしたら、ラベル記載の本数教えて下さいね)。なお、2000年のバロンコーレはワイン誌の評価は低めですね。

2000年同様に猛暑となった2003年、生産本数もアルコール度数も特に問題はなさそうですが、結局ここらへんもその上位であるペルカルロと下位であるスタンダードなCCの情報をも統計して判断しないとね。ということで何もわかりません(あかんやん)。

さて、話はちょっと変わりますが、スタンダードなCCはもちろんビンテージの善し悪しや、状態にも左右されますが、リリースから5年をメドに飲みたいかな‥そう思っております。モンテヴェルティーネのピアン・デル・チャンポロなんかも同じ。スタンダードなそれらは、若い内の溌剌とした酸や、チャーミングな果実味を楽しむ用に造られてるとも言え、熟成は考慮されてないなぁ‥というのが実感。ただし、レンテンナーノならCCR、モンテヴェルティーネならモンテヴェルティーネ以上のクラスになると熟成もその上位同等にするかも‥という感じ。決して飲めないわけでもありませんし、不味いわけでもないんですが熟成してみる‥熟成した古酒を買うなら、裾ものよりも1000円、2000円高くなってももうひとつ上のクラスを買った方がいいと思いますね。もちろん、私の経験上のお話であって例外は多々ありますけどね。

さて、2003年のレ・バロンコーレです。2002年はご案内時に書いたと思いますが、ほとんど利益が出ておりません。オフビンテージを経験することで、良いビンテージをより美味しく感じてもらおうーイエーイ!イエーイ!という意図がありましたから…。今回ご紹介する2003年は、為替の影響もあり少し価格が上がりました。レンテンナーノの場合、レ・バロンコーレと名乗ってからの方が1999年までの古酒よりも1000円高い価格設定な4980円とさせて頂いており、本来はその価格帯となるワインです。しかし、そこはオフビンテージ‥同じ価格というわけにはいきませんからね‥2002年の価格は到底無理ですが、間を取ってこの価格…現時点では品質と釣り合った価格だと思います。

冒頭に書いたとおり、オフでもその理由は違います。冷涼で雨の多かった2002年は、他のビンテージよりも二周りほど小さく、密度も低め‥バランスは良好だが、やや平坦で余韻も例年よりも短め‥そんな印象でしたね。ただし、酸の質はさすがにレンテンナーノだし、まだ熟成したニュアンスも弱めでしたから、まだ先があるし、タイミングやTPOが合えば良年にヒケを取らないかもしれませんね。

では2003年はどうでしょうか。猛暑で過熟傾向…いい意味で言えば完熟したわけで、糖度も高く、高いアルコールのワインが生まれリリース時にはめっちゃ2003年旨いやん!と評判も上々だったわけですが、数年経過して圧倒的な果実味に対してやや酸味が不足しているかも‥いや、不足かな‥このままでは熟成しない‥早飲みした方がいいのでは?が一般的な認識かと思います。はい、私もそのような印象、イメージです。そういう意味でも2002年とはオフビンテージの理由が異なり、その後の扱いや飲み方に差があるとすれば‥面白いですね。

とはいえ、現行が2010年として約7年‥CCRやさらに上位クラスであればそれほど急ぐ話でもない。所有されているワインの中でどれから飲むか?という選択肢に迫られたなら2003年から‥その程度でもありますね。完熟が悪いわけではない‥皆それを目指してやって来たんだから‥ただ"過ぎたるは猶及ばざるが如し"ということですかねぇ。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


コルクはなかなかの質の5cm。グラスはヴィノムのキャンティ型。確かによく熟した果実香がありますが過熟とまでは思えない。らしさのあるややモダンな甘味ある香りは、果実からも樽からも‥軽いロースト香も伴いますね。グラス内壁を垂れる脚もゆっくりです。口に含みますと‥うん、確かに例年よりもジャミーかもしれない味わいにクレーム・ド・カシスやミキプルーンがあり甘味がある。決してミネラルや土壌由来の石灰的なニュアンスがないわけではないが、膨大で熟した果実味がありますね。とはいえ、きっとリリース時はもっとアルコール感が強かったんだろうなぁ‥と想像するも現時点では過度なアルコール感はありません。2002年よりも香味に濃厚さがあり、体自体は決して小さくはなく例年通り。前半にインパクトがあるので余韻は短く感じるかもしれないが、そうでもなくちゃんとある。酸味に関してもどの要素が前面であるか?目立つか?なだけで決して不足感はない。

美味しいやん。。。

ええ。とても美味しいです。酸とタンニンの角もまるまり、派手に開いているわけではないが、特に味わいに閉じは感じずほど良い旨味と甘味があってとても美味しい。スミレもヴァイオレットなリキュールで確かにアルコールやエキスィに感じモダン。2000年に似てますね。キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァというよりも、いわゆるスーパータスカン的な表情なんですね。ネガティブにオフビンテージとして紹介していますが、今飲んで凄く美味しいし満足感がある。確かに、その濃さを単調と思える節がないわけではないし、どこか終盤にかけての穏やかな酸味が、スカートなのに座ると自然と股が開いている女性っぽいユルさを感じるが、その奥底の▼ゾーンを思えばそれはそれでいい。

例えを変えれば、構成や骨格は本来は酸やタンニンの梁や柱で構成され、そこに果実味な肉付きがあり、そこのバランスなわけですが‥このような暑いビンテージは、柱や梁の数が少ないんですよね。特に酸が少ないからそう感じるし、果実味が分厚いのでさらにそう感じさせる。柱や梁が少ないのだが、ではどうやってその体を保っているか?となれば、その果実味の肉付きがあるのでそれで保っている感じですね。パンパンの果実同士がもたれあって支えている。ただし、それは年老いると同時にある程度痩せてくるとそこに隙間が出来る。しかし梁も柱も通ってない‥ヌケ落ちる‥暑いビンテージであるがゆえのオフビンテージの酸不足ってこんなイメージですね。

ただ、現時点では確かに、この果実味の内側には柱も梁もないんだろうなぁ‥と思わせる何かがあるのは確かですが、まだまだ十二分に果実味があり、それがしっかりと支え合っているのでユルさはそれほど感じさせない。

2002年とはまったく方向性が違うなぁ。良年とも確かに違う‥でも、森を見ればいずれもレ・バロンコーレだし、レンテンナーノらしいと思えるんだけどね。今宵のワインの肴はカルディが買った(砕いた≒いわゆる割れ)プリュッツェルのキャラメル味なんですが、キャラメル的香ばしい甘味があるんですよね‥このワインにも。

二日目です。グラスはヴィノムのキャンティ型一択です。エキスィな深い果実香が開いています。煮詰めた‥とまではいいませんがやはりジャミーでしっかりと熟した果実達。スパイスやヴァルサミコ的な香りも混じるますので甘ったるいわけではありません。口に含みますと、ふむふむ、輪郭がちょっとボヤけた感じがありますが、味わいにヌケはありません。香ばしい樽香も溶け込み、なめらか。喉を鳴らすコク味があり、ああ、俺‥…こういうのも好きやったんや‥を実感。

重みもあるのですが、濃いですね。余韻も決して短いわけではありません。舌の上に迫力も感じるし、これはこれで‥いや、これは美味しいじゃないですか。しかし、初日の感想にもある通り、いつものCCRらしさは希薄で、ある意味2000年に近いですね。とてもモダンなサンジョヴェーゼです。

ふむふむ‥グラスの中でどうなるか?ここが良年とオフでは違うんですよね。良年はどんどんと深みが増すし、酸もじゅくじゅくとジューシーになりますが、オフはどこか水に浮かべたティシュのようにほろほろっと崩れ、溶けてゆく様。

三日目です。グラスはヴィノムのキャンティー型一択です。香りは二日目とさほど変わらず、ローストした樽香にスパイス、若干の熟成香がないわけではないが軽いもの。よく熟したフルーツも変わらず。口に含みますと、うん相変わらず濃厚な果実‥プルーンやカシス、甘味が舌全体に広がります。いい意味で酸が前面に出て来たので二日目よりも構成感が出て来ましたね。

グラスもキャンティ型でいいと思います。もう少し酸に富めば大きめのグラスも可能だったかもしれません。今回はとてもネガティブな毒味ですが、正直な感想は思ったよりも美味しいです。酸味が低く感じるワインは膨大な果実味や、樽香の目立つワインにはありがちで(実際に不足しているかどうかは問わない)、ある意味モンダで飲みやすく、しっかりと満足感もあります。CCRとしてどうか?例年(優良年のバロンコーレ)と比較してどうか?と、問われればネガティブな評価になりがちですが、ワインとしては全然美味しいし、2003年は早飲みかと思いますが(酸が低めなので熟成ポテンシャルは低い)、それでもまだまだこのワインは持ちますよ。

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