Chianti Classico 2011 Poggio Scalette

トスカーナ州の赤 > Poggio Scalette

更新履歴 2015/05/28
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キャンティ・クラッシコ 2011 ポッジョ・スカレッテ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ/ミディアム》


醸造家として数々の生産者の作品を手掛けているヴィットリオ・フィオーレ氏‥イタリア醸造技術協会理事や、国際醸造家組合執行委員なども勤め、イタリアワイン界の重鎮であり、その功績は計り知れません。1978年、病気がちな妻の体調を気遣い、環境のよいトスカーナに移住することを決意。またこれまでの経験と知識、理想を具現化するために自身のワインを造るべく畑を探し始め、ついに1991年、グレーヴェ・イン・キャンティ地区のルッフォリに理想の畑を見つけ出します。

1800年代後半、フィロキセラの害により、イタリアの畑は全滅しますが、その後‥第一次世界大戦後に初めて植えられたサンジョベーゼがある、この畑を、当時の農夫達が「イル・カルボナイオーネ」と呼んでいたことから名付けられました。

そこに植わるサンジョベーゼは、サンジョベーゼ・ディ・ラモーレと呼ばれるオリジナルのクローンで、樹齢70年を越える古樹が大事に育てられています。キャンティ・クラッシコエリアではありますが、その土壌は石灰やガレストロではなく、砂岩質や、砂質が主体で、水はけの良く、その標高の高さは、日夜の寒暖の差をもたらし、風が吹き込む独特の山肌に広がる畑は、夜9時になっても、葡萄は太陽の光を浴びながらも、涼しく、病気から葡萄を守るミクロクリマとなります。

1968年に生まれのがヴィットリオの息子であるユーリ・フィオーレ。1992年にブルゴーニュのボーヌ醸造学校「Beaune Technicien Supereur en Viticolture ed Oenologoe」にて醸造課程を終了し、1993年から偉大なる父、ヴィットリオと共にポッジョ・スカレッテ働き始めます。そして現在は実質的にユー李が主導し、イル・カルボナイオーネのみならず新しいワインにも挑戦しています。2007年が初ビンテージというカベルネソーヴィニョン、メルロ、カベルネフラン、プチヴェルドを各25%混醸したカッポガットや、かつてはピンキオーリ専売だったメルロ100%のピアントナイア、シャルドネ100%となりリキアーリも一度飲んでみたいワインですね。


基本的にそのサンジョヴェーゼから、良いものをひとつだけ‥というコンセプトで1992年に生まれたイル・カルボナイオーネ‥。その品質に満たないものは、すべてバルクワインとして販売しておりましたが、その量は生産量の約55%にも及びます。販売先では、それをキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァとして販売している蔵元もあり、もちろんその質はイル・カルボナイオーネ未満としても素晴らしいもので、長年、各国の取引インポーターからキャンティ・クラッシコも瓶詰めしてみては?というリクエストがあったそうです。

ユーリは約20年、父であるヴィットリオが始めたアジェンダで働くことになったわけですが、ポッジョ・スカレッテでは原産地呼称ワイン(DOCやDOCG)のワインを生産しておりませんでした。もちろん畑はキャンティ・クラッシコDOCGエリアの中にありながらも‥。ユーリのチャレンジ精神と(きっとオヤジのやってないことをしたい‥という息子的な考えはあると思うよ‥うんうん)、前述の市場からのリクエストもあり、2009年からキャンティ・クラッシコDOCGを造ることとなりました。

ポッジョ・スカレッテと言えば、サンジョベーゼ・ディ・ラモーレとなりますね。もちろんこのキャンティ・クラッシコも、サンジョヴェーゼ・ディ・ラモーレが100%使用されています。ただし、比較的樹齢の若い区画から‥とのこと。現在、ポッジョ・スカレッテが所有する葡萄畑は22ha‥その内、サンジョヴェーゼは15haとなり、そこからイル・カルボナイオーネとキャンティ・クラッシコの葡萄が収穫されますが、その樹齢が80年の区画、40年の区画、10〜20年の区画と分かれており、どの区画の葡萄もイル・カルボナイオーネにもキャンティ・クラッシコにもなる可能性を持っていますが、やはりイル・カルボナイオーネになる葡萄はたいていが高い樹齢からの葡萄となるそうですが、収穫後、アルコール発酵とマロラクティック発酵が収量する11月〜12月後半の段階で試飲をして、最終的に振り分けられているそうです。

標高350m〜550mの西南西の畑は、砂質、砂岩質(水はけに優れた石だらけ)と、少々のガレストロ、泥質の土壌に、コルドーネスペロナートとグイヨで仕立てられた樹齢30年〜35年のサンジョヴェーゼは、若い畑はhaあたり7250本の高い植樹率、古い畑はhaあたり3000本の植樹率となります。収穫されたサンジョヴェーゼはセメントタンクにて15〜18日間の醸しとアルコール発酵の後、マロラクティック発酵が施され、セメントタンクの中で約10ヶ月の熟成後、40ミクロンという非常に軽いフィルターで濾過された後瓶詰されます。2010年の生産本数は公式発表で15000本とのこと。日本入荷量はさほど変更ありませんので、この2011年も同程度かと思われます。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


そのカポガットは異端ですが、基本的にポッジョ・スカレッテのラベルデザインは共通項が多い。中でもこのCCの色使い好きなんですよね。まだキャンティ・クラッシコDOCGのガロネロマーク入りの帯封はピンク色なのも赤とのグラデーションでいいですね。またボトルもCCにしては良い(≒高コスト)なボトルとも言えます。表ラベルに記載のアルコール度数は14度、コルクはもうちょっとがんばって欲しい4.5cm。グラスはヴィノムのキャンティ型です。注ぎながらたつ泡は紫混じり…エッジもピンクなんだけどちょっと紫がかってみえるのが、ポッジョ・スカレッテらしいですね。とても深いルビー色です。注いでいる途中にも素晴らしい香りが上がってきますね。とても甘味あるスミレの香りが華やかで、香りの輪郭はまろやか‥熟したアメリカンチェリー、ブルーベリー、鉄分を感じるプルーン、とけこむスパイスと紫に濡れるハーブ、14度という度数と熟度がちょっとエキスィですがリキュールっぽい‥ほどまでではない。

口に含みますと、とても綺麗で透明度のあるミディアムボディ。含み香も香りの要素がしっかりと強いですね。とても芳香で口の中から鼻孔までスミレ主体の香りで満たされます。固過ぎないミネラル、透明度のある密度が面白いなぁ‥含み香あるスパイスが楽しい。酸味もじゅんわりとしているが、若さからくるメリハリも感じられる。華やかさにエレガンスも感じますね‥実はサンジョヴェーゼ・ディ・ラモーレらしさはイル・カルボナイオーネよりもあったりするかも?いや、キャンティ・クラッシコらしい表現なんですよね。

初ビンテージの2009年、2010年のアルコール度数は13.5度表記だったので2011年は度数が上がってるということはポッジョ・スカレッテとしては良いビンテージだったのかもしれませんね。

たっぷり注いだ一杯目をしばらく放置プレイ(イル・カルボナイオーネと交互に毒味しています)。ほぅ‥甘味あるスミレの香りにどこかカランとしたベッコウ飴的な甘味が加わったぞ。いや、ブドウ味のキャンディー香ちっくかな‥。やはり含み香もアロマちっく‥芳香でいいですね。すんなりとミディアムで飲みやすい。いやぁイイねこのキャンティ・クッシコ!

二日目もヴィノムのキャンティ型で。初日同様に甘味あるスミレとブルベリー系の果実香がいいですね。飲み口はミディアムですが、香りはほんとたっぷりだし、濃厚にも感じる。イル・カルボナイオーネ同様に陰干しブドウの皮のようなニュアンス+スパイス香がアクセントですね。口に含みますと、スミレの蜜、果実味はまとまり一段深み‥奥行きを感じます。基本的にスミレの要素が顕著でそこから派生とリンク…がなかなか複雑な香味を持つのですが‥これまた安いなぁ。同じキャンティ・クラッシコでもほんと生産者によって(地域特性やクローンの違い+生産者のスタイル)違いますよね。もちろん、幅広い意味で私はサンジョヴェーゼが好みなものですから、それなりにストライクゾーン広めですが、まぁ多種多様だこと。この二日目はアルコール感も馴染んできましたし、ほんと美味しい。戻り香に鉄分的な冷ややかなミネラルの香り。

三日目もヴィノムのキャンティ型。二日目にグッと深くなったことで三日目はほど良く力が抜けた感じ(果実感や密度が抜けたのではない)。よりエレガントになり酸味の伸びが特徴的。相変わらずドライフルーツの皮的な果実とスパイス香が楽しい。アルコールも強過ぎずポッジョ・スカレッテらしいバランス感ですね。初日から終始わかりやすいスタイルで、これはこれでひとつのキャンティ・クラッシコらしさであり、サンジョヴェーゼらしさである。うん、これはコスパ◎だな‥今年も人気必死だ。

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