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Manna Vigneti delle Dolomiti 2010 Franz Haas

イタリアの白ワイン

	更新履歴 2012/06/23 販売価格 3,780円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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マンナ ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ 2009 フランツ・ハース
《イタリア／アルト・アディジェ／白／リースリング50%、シャルドネ20%、トラミネール20%、ソーヴィニョン10%／辛口》


アルト・アディジェ地方におけるワイン生産と言えば、比較的組合組織からなる生産者の銘柄が多いのですが、このフランツ・ハースは、1880年にモンターニャ・モンタン村で創業したという老舗の生産者。代々その名である「フランツ・ハース」を襲名るという‥まるで歌舞伎な一家で、現在の当主は1986年から‥8代目のフランツ・ハースさん（海老蔵ではない）。

アルト・アディジェらしく海抜240m〜800mにも及ぶ高地な斜面に約30haの葡萄園を所有しており、その土壌は大きく二種類の異なる地質が複雑に入り組んだドロミテ峡谷独特の地質だそうです。自社畑は9haのみで、借畑（つまり所有権がないだけで、畑の面倒はハーツ家が行っている）が30ha、そして契約栽培の畑が10haとなります。

他のアルト・アディジェの生産者同様に、赤であれば土着品種のラグレインのみならず国際品種であるカベルネやメルロ、そして絶品のピノネロを‥。白は、トラミネールや、ミュラートゥルガウ、リースリングなど、やはりドイツ圏の影響を色濃く受ける品種や、シャルドネなどを栽培しています。ボルツァーノは盆地‥昼と夜の寒暖差は大きく、しかも標高の差が激しいのでアルト・アディジェは栽培されている品種も多様になるんですね。

そんな、フランツ・ハースの白の最上級キュベが、奥様のマリア・ルイーザ・マンナの名前を冠したこのマンナ。ステンレスのヴァットで仕上げるリースリングをベースに、遅摘みのトラミネール、小樽での発酵が施されたシャルドネとソーヴィニョンブランの混醸となります。初ビンテージは1995年。品種ごとの発酵が施された後にブレンド。澱とともに約8ヶ月間熟成され瓶詰めされます。



独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味



ブルゴーニュ型の瓶は、グレーという陰気なラベル地ですが、相変わらず奇抜なデザインのロゴも健在バックラベルに表記のアルコール度数は13.5度で、2007年、2008年よりも0.5度高い表記である。コルクはなかなかの質の（弾力あり）4.5cm、冷蔵庫キンキン温度、グラスはブルゴーニュ型。色は透明度のある深い黄色な16金。キンモクセイ、白い花、キンカン、ライチ、ハーブ、熟れたレモン、グレープフルーツ、パイン、白桃‥他、なるほどリースリング、ゲヴェルツ、ソーヴィニョン、シャルドネ‥のブレンドが納得できる複雑さ。同じ要素を持つ香り、その品種にしかない香りの詰め合わせ。昨年とほんと印象は似ている。底からパインジュース、ほんの少し火打石というか線香花火の香り。

口に含みますと、さすがにボリューム、厚みを感じますが、うすはりグラスのような透明でエッジの効いた酸味が輪郭にあり、ダレない。2008年ようなサワーなフレッシュさはないし、甘味も少なく旨酸っぱいドライなフィニッシュ。非常に飲み応えを喉に感じるフルボディなタイプ。酸味とともに苦味、含み香りはシャルドネとソーヴィニョンが主体だが、液体自体は、リースリング的オイリーさもある。温度が上がるとハーブやスパイスの香味が上がってきますね。ゲヴェルツや、ソーヴィニョンっぽい。

二日目も冷蔵庫キンキン、ブルゴーニュ型です。色は一段濃くなったような気がします。ふぅ香りがいいですね。トラミーネール系の香り‥でも、甘い香りがダラダラしない。柑橘、トロピカルフルーツの香りは新鮮なシャーベット。口に含みますと、味わいも一段深みが増しましたね。ひょっとするとインセプションのように品種の数だけ階層があるのかもしれません。旨酸っぱさは相変わらず。余韻も長いですね。初日よりもすべての要素が複雑で、まだまとまり切れてない力強さを感じます。マンナ‥旨いな。

三日目も冷蔵庫キンキン、強気のブルゴーニュ型。あああ、やはりトラミネール系の甘味ある香りがいいですね。二日目と酒質はほとんど変わらず‥いい意味で強いですね。しっかりとしたストラクチャーはそう簡単に崩れません。ほんと柑橘の風味が旨酸っぱくていいですね。厚みにヌケがありません。密度が高くしなやかでもありますが、キッチリとミネラルが詰まっていて力強いワイン‥。2009年も間違いないです。