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Cianpagnis Vieris 2009 Vie di Romans

イタリアの白ワイン > Vie di Romans

→ ヴィエ・ディ・ロマンス

	更新履歴 2011/08/05 販売価格 3,180円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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チャンパニス・ヴィエリス 2009 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア／フリウリ／白／シャルドネ／辛口》



例年‥樽熟成させたソーヴィニョンブランであるヴィエリスと、このステン仕上げのシャルドネであるチャンパニス・ヴィエリスは扱っていなかったのですが、某所でグラスでこのワインを飲んで‥「おっ!!やっぱり暑い時はステン仕上げがいいね♪」なんて思っちゃうと素直に扱うことにしました。

フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するイソンツォDOCに所属するマリアーノ・デル・フリウリのカンティーナ。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい、平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール‥17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならず、イタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。

なんでも‥創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの‥かのカリフォルニアの大規模な生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権云々で1986年に名称の変更を余儀なくされたとか‥。そして、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、葡萄品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと‥。また「テロワールに最も適した葡萄を栽培すること」「凝縮した葡萄を作ること」「完熟期を迎えた葡萄を最高のタイミングで収穫すること」など‥当たり前っちゃー当たり前‥理想と言えば理想‥でも、その理想を具現化できている生産者が少ない中‥こんな当たり前の事を目標に信念に掲げるのが彼‥流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に作る‥ある意味、エゴイスティックなワイン達は、確かに、彼のヘンコな一面を垣間みれますし、彼の話‥を聞けば聞く程‥神経質そうな‥几帳面な性格を伺えます‥しかし、彼の作品を飲めば‥ただの趣味、わがまま‥では済まられない素晴らしい作品であることに間違いありません。


　■ビンテージ情報

2007年と2009年は気候的に似ている年。比較的に雨の多い年だったが、成熟期の天気はさほど悪くない。よって、ブドウはきれいに成熟し収穫された。2004、2006、2008年のような非常に良い収穫年ではないが、バランスの取れたヴィンテージ。フルなワインでは無い分、それぞれのワインの個性が早い段階から感じられる。ミネラル感、酸味、繊細な果実味が特徴。

ジャンフランコ氏の2009年ヴィンテージの印象は、出来上がり自体は自身なりに満足の出来るレベル。豊かな果実味を出すよりも、フレッシュな果実味を考えていたので考えていた通りの味わいになった。


　■テクニカル情報

約4,61haのチャンパニス・ヴィエリスの畑で栽培される平均樹齢18年のシャルドネは、haあたり6000本の株密度で、海抜は32m。手摘みでの収穫後、約8度でタンクで醸され、約20日間、16〜19度に温度管理されたステンレスタンクで発酵されます。マロラクティック発酵は施されず、澱と接触されたまま6ヶ月の熟成を経て2010年の三月中旬に瓶詰され、約11ヶ月の瓶熟成期間を経てリリースされます。正式なアルコール度数は14.31度。生産本数はフルボトルで23,876本で、マグナムとハーフが若干量詰められるようです。



独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味




すっかりお馴染みのデザイン。バックラベルに記載のアルコール度数は13.5度となりますが、実際には14.31度とだそうです。相変わらず、ヴィエ・ディ・ロマンスのワインはバックラベルに注意書きがあるのですが、今年は液面に関する情報となり、昨年までの澱や酒石に関する情報は省かれております。


「生産者の意向により瓶内の空気を極力減らす為、通常に比べコルク下いっぱいまでワインが充填されております。その為、通常よりも温度変化に敏感で、わずかな温度変化によってもワインが液漏れする恐れがありますので、取扱にはご注意下さい。冷暗所での保存をお薦めしております。」


コルクはなかなかの5cm。冷蔵庫キンキン、グラスはブルゴーニュ型で‥。透明度がありながらも16金なゴールド。輸入元さんの資料にバナナやユリ‥と記載があったのですが、確かに熟れたバナナ、フレッシュながら熟したパイナップルの果肉、とても新鮮で、香りからミネラルも感じますが、さすがのヴィエ・ディ・ロマンスらしい密度を感じさせる果実香は、ステン仕上げでも、そのシャルドネ加減はどぷーり。ユリや、キンモクセイ的な黄色い可憐な花、黄色のスミレ、香りはキンキン温度でもしっかりと開いて感じますね。

口に含みますと、蜜な甘味を持つ輪郭部分が綺麗に冷えているのはミネラルの恩恵。舌の上にも、しっかりと甘味を持つ旨味が乗っかり、存在感は十分で、まるで樽熟成させたシャルドネにもにた重量感は、ステン仕上げだと感じさせない。ちょっとスパイスな香味がアクセントで、終盤に向け酸味がシュルっとした感じ。もちろん、酸不足は感じさせない。重たいと感じるんだけれども、香りはシュっと新鮮で美味しい。

二杯目は、放置プレイでちょい温度を上げてみる。アルコールではなく揮発するようなミント、香草、口に含むと‥ちょいトロっとした感じね。樽熟成させたヴィエ・ディ・ロマンスの方は同じビンテージでもまだトロっとはしないのですが、ステン仕上げの方がトロっとするのは早いのかな？スワリングすると、ぶおんぶおん‥とシャルドネらしいトロピカルと柑橘混じりの香りが立ち昇る。実は、そんなに重くはないんだが、キッチリと密度があり、その香りの量が重く感じさせるのかな。一杯目の一口目ほど甘味は感じさせるバランスがとれてきた。

さらに温度が上がってきましたが、温度が上がったが故の酸味の舌に感じる辛さのような何か‥を感じさせるダレないで美味しい。

二日目です。冷蔵庫キンキンブルゴーニュ型。初日と変わらずだが、どこか乳酸っちっくな香りがふんわりと上がってくる。これがドを越すとドボンとなり、緩さに繋がるが、ヴィエ・ディ・ロマンスはそうはならない。初日の一杯目ほどの甘味は香りからは感じず、落ち着きまとまる。緑の草原がやや干され茶色味を帯びてきたあたりに吹く一陣の風のような香り、口に含むと、綺麗に冷えてますね。鋭角的ではなく丸みはあるが、その黄色い果実の香味にどこかクリスタルな部分があって美味しい。

シャルドネだなぁ‥含み香りにどこかやはり緑色の草原的な香りがあり、その乳酸ちっくな何かを加えると、モーモーとなく牛が好みそうな牧草にも感じる。もちろん、柑橘や、それほど強くはないが南国系のフルーツの香味が主体だけれども。

ブルゴーニュ型グラスでもぜんぜん耐える‥いや余裕。いわゆる一般的な白ワイングラスでもいいが、香りの開きを考えるとやはり表面積は広い方がいいと思う。温度はキンキンからでも十分に楽しめるし、やや上がってくると、とてもまろやかに感じる。

三日目です。冷蔵庫キンキンから10分ほど放置プレイでブルゴーニュ型。いいねぇ‥この三日目が一番好きかもしんない。この状態になると良いマコンの風味が出てくる。チャンパニス・ヴィエリスって旨いやん（笑）。ふっはーこれはイイ。この三日目めっちゃ好きや。ヴィレ・クレッセとか‥ほら、そこらへん‥（コンセイエやろうに）。派手なご飯咀嚼100回ではないが、ご飯咀嚼なシャルドネのあの風味が出て来たよ。

これは旨いっ!!

四日目はしれーっと飲ませてもらいます（ぐふっ）。