Guardiola 2010 Passopisciaro

イタリアの白ワイン

アンドレア・フランケッティ

更新履歴 2014/06/07
販売価格

3,980円(税込)

在庫数 SOLD OUT

グアルディオーラ 2010 パッソピッシャーロ
《イタリア/シチリア/白/シャルドネ/辛口》



テヌータ・ディ・トリノーロを率いるアンドレア・フランケッティ氏のシチリアプロジェクトであるパッソピッシャーロ。彼が醸す唯一の白ワインがこのシャルドネからなるグアルディオーラなんですね。2007年が初ビンテージで、この2009年は三年目となります。アンドレア・フランケッティ氏の鬼才と呼ばれる元凶は、その実験魂かもしれません。結果、シャルドネが‥商品化されましたが、シチリアに畑を買った当初はヴィオニエなども栽培していた‥と聞いておりましたし、今でも、色んな品種を実験的に植えているはずです。既に、カタログ落ちなディスコンとなった、シチリアでのデザートワイン‥「ビアンコ・ドルチェNV(2007)」では、シチリアの土着白品種のブレンドでした。もちろん、その品種達は彼が植樹したものではなく、自生または、買い葡萄からかな‥と想像しますが‥。

「グアルディオーラ」という名ですが、マルク・デ・グラツィア氏が所有するテッレ・ネッレにもヴィーニャ・グアルディオーラという畑名のワインがあります。標高の高い区画で、そんなグアルディオーラの区画(畑)の中に、5haのシャルドネを畑をアンドレア・フランケッティ氏が所有しているということになります。なお、チェザネーゼ・ダフィーレやプチヴェルドもグアルディオーラの区画との情報です。

畑の面積は約5ha。標高850m〜1000mというエトナ火山の山肌に位置します。深さ30mの溶岩灰は非常にミネラル分が高く、元々の肥料に富む土壌。haあたり12300本の株密度で、列と列の間隔、葡萄の樹同士の間隔はいずれも約90cmとなっています。地面から約60cmの地点でのグイヨ仕立てでシャルドネが栽培されています。

2003年に植樹したので、樹齢は8年となりますね。散布されるのは、プロポリ、銅、硫酸塩となります。haあたりの株密度がなんと12000本という尋常ではない高い密植で栽培されており、9月の6日〜15日の間に収穫された葡萄収穫後は5度に冷やされた部屋に運ばれ醸造が始まります。低温で圧搾されたマストは、約17度のステンレスタンクで約15日間の発酵。50hlのコンクリートのヴァットに移され短期間のマロラクティック発酵が施され40hlのオーストリアの樽で約3ヶ月の樽熟成後、またコンクリートのヴァットに移され3ヶ月落ち着かせてから瓶詰めされます。公式サイトの情報ではその生産本数は10000本とのこと。

その標高の高さを感じさせる冷涼なシャルドネで、その火山性のミネラルがしっかりと溶け込んだ酒質は、フランケッティ氏が醸すワインは決して濃いだけが持ち味ではないのを再確認させてくれるかもしれません。彼の思い描くシャルドネはこんなスタイルなんですね。



ボトルはなあなかズッシリとしたブルゴーニュ型。お馴染みのラベルデザインながらキャップシールはシルバーで、黄緑色瓶なので、すぐに白のグアルディオーラと理解できる。表記のアルコール度数は13度。冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュアとブルゴーニュ型の併用にしてみようかと思う。コルクは並質の4.5cm。

透明度がありながらも、黄緑のニュアンスのあるしっかりとしたレモンイエロー。樽を使わないシャルドネらしい、ミネラリーで、白と黄色の花に華があり、熟した柑橘の皮、軽いハーブの香り。口に含みますと、重さは感じないが、密度はしっかりと詰まっており、冷ややかな輪郭部分の中に、しっかりと‥そしてゆっくりと熟した果実味が存在する。酸味に線香花火的なフレッシュさを感じるが、溶け込んだ酸味もあり抜栓したてにしてはバランスを保っている。樽由来の過剰な風味も、甘味も皆無‥酸っぱいわけではないが、キチンとした酸味の中に優しい甘味がほんのりと存在するのみで、味わいはしっかりとドライ‥ながら、乾いたと感じさせる香味は少なめ。

ひょっとして‥という想像力に素直に従うべく、オカンの差し入れである新サンマと剣イカの刺身に添えられている擦り下ろした生姜を箸の先でツマむ程度を口に含む。

うん、いいねぇ‥生姜に合うかも。

というか、生姜が持ち合わせる清涼感、辛味と同じ要素を持ってるかも知れぬな。あ、ちなみに‥オヴァチュアで飲んでおります。ブルゴーニュ型グラスはどっぷりとしたシャルドネには似合うが、ミネラリーなこういうタイプは無理にブルゴーニュ型にしなくてもいいのである。

とはいえ、温度がちょい上がってきた二杯目はブルゴーニュ型で飲んでみる。グラスでこれほど香りが違うか?と、思わせるなぁ。ブルゴーニュ型なら、もちろん表面積の広い分、香りの量は多いわけだが、柑橘の熟度を良く感じられますね。どちらか‥と問わればブルゴーニュ型(どないやねん)。

口に含んでも、その膨らみ、スケールはオヴァチュアで飲むよりも二回り大きい。もちろん、温度差もあるのだが、旨味もよく感じられますね。

では、生姜を口に‥

うーん、違うなぁ。ブルゴーニュ型グラスだと生姜が合わない。でも、オヴァチュアだと合う(温度もあるけどな)。

その剣イカの刺身を、あえて生姜も醤油もかけずに‥イカのまたーりした食感と甘味がこのグアルディオーラに合いますねぇ。そこに、塩というミネラルを加えるとさらにイカの味わい、甘味がクッキリ生きてくる‥そして口にシャルドネを満たすと‥さらに旨い。新サンマを何も付けず‥生臭くなることはない。新サンマに塩‥うん、大丈夫。

では、塩だけを肴で‥

うおっほ♪塩だけで、立派な(この)シャルドネの肴になるやん♪

だなんて、遊んでないで‥。と、思われそうですが、毎日イタリア料理を食べるわけではない食生活(俺文化)なので、オカンが予想外に差し入れするオカズに合うか合わないか‥ではなく、合っているところを探す姿勢こそが、家飲みの飲み手の粋だと信じて疑わない。(それにしてもイカって塩がいいですね)

さて、ワインは‥と、言えば、やはりこのワインにはブルゴーニュ型グラスの方が似合うな‥と感じる。

二日目です。冷蔵庫キンキンでブルゴーニュ型。初日よりも香りが開いて感じますね。柑橘の中にメロン、綺麗に冷えた飲み口にクリアなミネラルを感じますが、さすが二日目のまとまり、美しい密度が素晴らしい。薄らとトロミもあるんですが、酸味の質がとてもいい‥旨いなぁ。

二日目のワインの肴は、イワシの酢漬けに、やっぱり生姜とか‥素晴らしいなオカン。

三日目も冷蔵庫キンキンブルゴーニュ型。もちろん、落ちる感じなど皆無。ちょっとだけ香ばしい甘味が出て来たかな?シチ
リアらしさ‥というよりも、エトナらしさ溢れるシャルドネ。これは美味しい。

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