Fontalloro 2006 Felsina

トスカーナ州の赤 > Felsina

更新履歴 2010/09/19
販売価格

5,980円(税込)

在庫数 SOLD OUT

フォンタローロ 2006 フェルジナ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ/フルボディ》




トスカーナ州は内陸部、フィレンツェとシエナに挟まれたキャンティ・クラッシコ地区の中でも、最も南に位置するのが、このカルテルヌォーヴォ・ベラルデンガ地区となります。そして、カステルヌォーヴォ・ベラルデンガ地区を代表する、サンジョベーゼの生産者と言えば‥そう、お馴染みのフェルシナでございます。

そのキャンティ・クラッシコをも、サンジョベーゼ100%に進化した昨今のフェルシナでありますが、かつてはサンジョベーゼ100%では、キャンティ・クラッシコを名乗れないから‥だけが理由ではありませんが、かねてからフェルシナにおいてサンジョベーゼ100%で作り続けられているのが、このフォンタローロなのです。

フェルシナが所有する畑は、最南端がゆえに、キャンティ・クラッシコDOCG境界内だけでなく、キャンティ・コッリ・セネージDOCG地区にまたがるわけです。そんなフェルナの、このフォンタローロに使用される葡萄は、キャンティ・クラッシコ地区内のフォンターロ畑、ポッジョ・アル・ソーレ畑、そしてキャンティ・コッリ・セネージ地区内のアルキドッシーノ畑と、カーサリーノ畑からのサンジョベーゼ。つまり、葡萄品種は同じ‥同じトスカーナながら、DOC法的には、キャンティ・クラッシコDOCGと、キャンティ・コッリ・セネージDOCGの葡萄のブレンドと見なされる‥セパージュ比率云々は別として、(どちらのDOCGも名乗れない)IGT格付け‥ということになります。

海抜400mの南西向き‥石灰質主体で、砂の混じる土壌となります。樹齢は50年以上ですが、1990年代に仕立てなどが見直されております。収穫は二度‥もっともよい房のみを手摘みで収穫します。28度〜30度に温度管理されたステンレスタンクにて、16日〜20日間の発酵中には、毎日パンチダウンの処理が施され、マロラクティック発酵もされます。その後、フレンチオークのバリックで18ヶ月〜20ヶ月の樽熟成を経て瓶詰め、8ヶ月〜12ヶ月の瓶熟成を経て出荷されます。

産声を上げたのは1983年。それ以降、この地区を代表するサンジョベーゼ100%のワインであることに間違いはありませんし、トスカーナにおけるそれとしては、ペルカルロや、レ・ペルゴレ・トルテと並ぶ、最もトスカーナらしいIGTでもありますね。

もちろん、醸すはサンジョベーゼのスペシャリストであるフランコ・ベルナベイ氏。何度も書きますが‥いつぞやフランコ・ベルナベイ氏にお会いした際‥「あなたの作品の中で一番好きなのはフォンタローロ!!」と申しましたら、嬉しそうに握手してくれたのを思い出します。2005年は華麗にスルーさせていただきましたが‥今年は待望の2006年の入荷でございます。

ヴェロネッリ誌では、その2001年、2004年が93点(G.B D.T)でしたが、この2006年は‥なんと95点(G.B)の、さらに高い評価。ヴェロネッリ誌の情報では、畑は6.18ha、生産本数は40000本とのこと。一目でフォンタローロと分かるラベルデザインですが、ちょっとづつ変わってきてるような感じ。この2006年はFELSINAの文字は黒色だったんじゃぁ?な感じかな。表記のアルコール度数は14.5度となりまして、2004年の13.5度よりも1度も高い表記となっております。

2006年‥フォンタローロにとっては稀な素晴らしいビンテージになりましたよっ!!




独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味




コルクは2004年から質が下がったように思いますが、十分な長さの5.5cm。お尻の染まりも綺麗な小豆色‥抜栓しただけで‥猛烈に旨そうな香りが広がります。グラスは、とりあえずヴィノムのボルドー型で。いい小豆色をしたエッジ、テカリ‥深い赤を秘めた黒。よく練り練りした新樽の香り‥ローストは強過ぎることはありませんし、ヴァニラは甘過ぎることもありません。濃いスミレの香りがフォンタローロを感じさせますが‥これは2004年よりも熟度の高さを感じますな‥。そんな濃いスミレの中にヴァルサミコ、砂糖を加えずに煮詰めたブルーベリーに、レッドカラント。スワリングすると、赤い紫蘇混じりのハーブ、アメリカンチェリーのヒント。どこかケーキのスポンジのような‥カステラ系の甘味のある香りがスーっとしてる。

口に含みます。予想以上にやわらかい‥とてもシルキーな舌触りでスルっと流れ込み、膨らみまでもやさしさを感じる。飲み込むと、非常にキメ細かい酸味が、じゅんわりとジューシー。渋味も微粉で、サンジョベーゼらしい粉っぽさがないわけではないが、まるで真珠の粉のよう。決して、14.5度という高いアルコールを感じさせることなく、若さも感じるがストレスは感じさせない。

ミネラルもよく溶け込み、香味は果実主体。赤いシルクのシーツに包まれるような感覚。過剰な抽出的エキスを感じさせることはなく、このアルコールの馴染みとともに、とてもバランスが良い。味わいは、しっかりとドライ。非常に密度を感じさせてくれますね。旨味な酸味を楽しむには、もうちょっと時間が欲しいが、すでに旨い。

ドが付くほどのサンジョベーゼですね。

2004年ほど樽のロースト香がないのも嬉しい。まったく抜けはない。この2006年は、ハッキリと内骨格構造の図が見えるわけではなく、内骨格構造なのだが、一見すると、外骨格構造に見える密度が詰まっていす。

二杯目です。2006年は、このエレガントなヴァルサミコの香りがポイントかな。酸化や熟成ではない感じのヴァルサミコ。今宵は残念ながらワインの肴がないのであるが、かつて、フォンタローロの90年代後半と、豚肉(大阪では良く売ってるU字形のバラ肉)をサッと塩胡椒で炒めたのが絶妙に合ったのよねぇ。と、思って塩味を探して‥雪印の6Pチーズしかなかったのだが‥これが‥合うのだっ!口の中にチーズの塩気があると、断然、口内で果実の香味のクッキリと開き、ワインの甘味が引き立ってくるんだな‥。やっぱりイタリアワインは食中酒‥だな!

二日目です。グラスをオヴァチュアに小さくしてみました。濃いスミレは相変わらず。若干、初日よりも甘味を帯びてきたかな?という感じ。エキスでもアルコールでもない味の濃さを感じ、その中にしっとりと旨味のある酸味が出て来ましたね。ヴァルサミコのニュアンスもほんのりと甘味。ほんのり加減が素晴らしい。

初日よりもまとまりを感じますが、渋味‥酸味ともにまだ元気。味わいに、スミレと葡萄のキャンディー的なカランとした甘味。旨い‥素晴らしいサンジョベーゼであり、フォンタローロ。小さめのグラスなので、各要素がギュッと詰まって濃く感じるのかもしれませんが、ボルドー型でも二日目でも何ともなく旨いはずです。

2001年を彷彿?2001年みたい‥ではないかもしれないが‥近年、稀にみる出来栄であることには間違いない。明らかに熟度が2004年よりも上だと思う。

思い切ってブルゴーニュ型グラス。スミレに、解き放たれた‥いや、インク壷を割ったような香。旨味が広がるなぁ‥とても旨い。どっちのグラスでもいい。

三日目です‥ヴィノムのボルドー型。正直に言いますが、二日目はボルドー型を洗うのを忘れてたのです。まぁ三日目とは思えない香りの出方。まだまだ強い証拠でもありますが、口に含みますと‥ようやく‥まとまり。酸味じゅんわり‥でも、まだダクってないのが、この2006年の凄さかな。将来的には、ダクるはずですが‥。ダク加減はまだまだほんの氷山の一角で‥つゆだく‥とはまだ表現できない段階。

旨味も徐々に‥まぁでも、初日とさほど変わらんかな。それにしても、密‥密度の高さ‥それが抜けがない‥特に、オフ的にバランスの悪い年のフォンタローロは終盤に抜けそうになる‥のがナイのがこの2006年。余韻は、近年の中でも、最も長い。

含み香の‥サンジョベーゼなスパイス香にヴァルサミコが交差する‥フォンタローロを感じるなぁ。ランチャと飲み比べもして頂きたいな‥と思うが、フォンタローロはやはりIGTらしさ全開だ。いや、この2006年の骨格‥構成感は、ランチャに通じるものがあるかも知れぬ‥。2004年は、もっと樽のロースト香も感じたのだが、この2006年にそれはない。非常に、真面目というか‥素晴らしいサンジョベーゼ。三日目くんだりで、醤油っぽくなることはない。

西野嘉高的には、2001年以来の出来栄だと感じます。

めっちゃオススメの太鼓判!


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