Brunello di Montalcino La Casa 1996 Caparzo
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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・ラ・カーサ 1996 カパルッツォ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》
モンタルチーノ中心部の北側でアルテジーノの南側にアジェンダを構えるのが、このテヌータ・カパルッツォ。海抜は約220mに位置し、南から南東向きの畑を持ちます。ブルネッロの畑が9ha、カベルネソーヴィニョンの畑の2.5ha、シャルドネや、ソーヴィニョンブラン、トラミネールなどの白品種を植える3ha、ロッソ・ディ・モンタルチーノ用の3haと、サンジョベーゼを1haに、モスカデッロを1.5ha所有します。IGTのワインも醸していますが、もちろんブルネッロ・ディ・モンタルチーノが主軸。
なかでも単一クリュとなるラ・カーサのブドウ園は海抜275mに位置するカパルッツォご自慢のクリュ。その隣のアルテジーノが醸す"モンテソーリ"の名は、丘の名前なんですね。そう、ラ・カーサはモンテソーリの丘の傾斜にある畑となります。
テクニカル情報は近年のものですので1996年当時とは違う可能性がありますが、収穫されたサンジョベーゼグロッソは、28度から30度に温度管理されたステレスタンクで最初の一週間のアルコール発酵後、10日から15日間は澱と接触させデレスタージュが施されます。20度から24度に温度を下げてのマロラクティック発酵。フランス産のトノー樽(500l)で12ヶ月の熟成後、フランス産の大樽(30hl)で24ヶ月熟成されます。瓶詰後8ヶ月の瓶熟成期間を経てリリースされます。このラ・カーサの単一クリュは1974年に取得、初ビンテージは1977年と歴史のあるもので、カパルッツォの代名詞と言えるブルネッロ・ディ・モンタルチーノとなります。
さて‥状態は、ラ・カーサは何度もご紹介していますが、お馴染みのラベルデザインですね。少しの擦れや汚れはあるかもしれませんが、全体的にとてもキレイな状態ですね。キャップシールもとても良い状態。DOCGのピンクの帯封に褪せはありますが、問題なし。シール裾を跨ぐように縦貼りとなっていますが、全てのボトルでシールは動きますので回りますねこれは。液量も十分な量を保っており液漏れはないはずです。すべてのボトルにバックラベルも付いており、スラヴォニアさんのボッテとバリック併用での樽熟成と書いてあるような気がします。
液色は十分な赤がまだまだ深さがありますね。透明度もありとても状態がいいですよ。瓶底の凹みには経年相応の澱があり、一部はゆらゆらとしますが、基本沈む澱ですので全体を濁らせたり、モヤらせる澱ではありません。ちなみに表記のアルコール度数は13.5度となります。
1996年はモンタルチーノ協会は★★★の並年ですが個人的には悪い印象はありませんね。1995年と1997年に挟まれた過小評価気味なのおは1998年にも似てお買い得ビンテージの印象ですね。状態も良いのでさらなる熟成も可能ですが、そろそろ飲んでみたい頃合いでもあります。
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