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Etna Bianco 2014 AltaMora / Cusumano

イタリアの白ワイン

	更新履歴 2016/07/05 通常特価 3,024円(税込) 販売価格 1,980円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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エトナ・ビアンコ 2014 アルタ・モーラ／クスマーノ
《イタリア／シチリア／白／白／カリッカンテ主体／辛口》


その創業は2000年という若さは、いい意味で積極的。シチリア島の北西、パレルモ近郊のパルティコ地区の生産者であるクスマーノですが、県内外からの進出目覚ましいエトナにもしっかり進出してきました。現時点では、このエトナ・ビアンコとエトナ・ロッソを基本とし、赤はグアルディオーラのコントラーダ（クリュ）もリリースしています。

流行、高級・高額なワインを造るにはエトナに進出した方がいいのかしら？なんて、性格の悪さ全開の思想も少なからずありますので、クスマーノよ‥お前もか。と、思っていたのですが、これが案外本気度が高い。エトナDOCは、エトナDOC内に醸造所も持たねばならない規定で（たぶん）、それなりにハードルも高いのですが、それ相応、本気度の高い投資も行っていますし、出来上がったワインを飲めば、思ってた以上にレベルが高い。しかも、クスマーノらしい価格でかなりコスパが高いことがご理解いただけると思います。


白はエトナの土着品種であるカリッカンテを中心とした混醸。樹齢は15年ほどのようですがエトナは混植または、品種不明のまま（確証がない）の場合もありますから、その他土着品種数種類とお茶を濁す感じですね。空気圧でのソフトプレス。低温のまま上澄み果汁のみを18度から20度に温度管理したステンレスタンクでアルコール発酵。4ヶ月ほど澱と接触させての熟成後瓶詰めされます。

なかなか重量感あるブルゴーニュ型ボトル。エトナのワインはブルゴーニュ型が嬉しいですね。黒地のラベルにはモダンなフォントがバランス良く配置されています。キャップシールは黄色。コルクはディアム社製の圧縮コルクでこの上ない幸せ。冷蔵庫キンキン温度、グラスはまよってブルゴーニュ型。色合いは結構な濃さがありますね。はっさくの皮のような、ゴールドじゃないんだけれども、パイン色？シャルドネとはまた違うパイン果汁、火山性土壌由来のミネラル香りは白いスモーキーさが少しある。パイン果汁に高音の甘味が少し、洋梨、びわ、桃。香りに火山を少し感じましたがカチンコチンのミネラルではない。かなり密で重みを想像させる香りですね。

口に含みますと、潮風に汐、うん、海からの塩がありますね。思ったよりも甘くはない。ミネラルもしっかりしてて、酸味もキュン。柑橘の未熟という意味ではなく熟れ過ぎない果汁。含み香にも火山を感じます。

うん、旨いぞこれ。色合いからしてもう少し甘味のあるスタイルかと思いましたが、しっかりと密度感があり、柑橘やパインの熟れ過ぎない果汁に酸味と塩気が食欲をそそる。エトナらしい冷涼さもあるのですが、その山下の港で水揚げされる青魚、アンチョビとも合いそうですし、真っ赤に熟れ過ぎないトマトともいいはず。12.5度というアルコールも重過ぎないと感じさせる要素のひとつ。

二日目もヴィノムのブルゴーニュ型。火山性土壌由来のミネラルは良く溶け込んでいます。少し柑橘の風味も一つ前に出てきました。みかんの果汁、熟れ切らないモモ、やわらかいパイン、酸味と塩気の関係も良くドライに終息するのもいい。

三日目も変わらず。強いというよりも、キチンと「体」、揺るぎない構成があるので崩れない感じですね。カリッカンテらしい果実味はエトナのミネラルと相まって‥そうエトナ・ビアンコってこんな感じです。テッレ・ネレや、ベナンティのスタンダードなエトナ・ビアンコも遜色のない出来栄。後発進出組になりますが、ちゃんとしてますね。とても安心して飲めるエトナ・ビアンコに仕上がっています。