Bro Bianco Forli 2014 Noelia Ricci
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ブロ・ビアンコ・フォルリIGT 2014 ノエリア・リッチ
《イタリア/エミリア・ロマーニャ/白/トレッビアーノ・ロマーニョ/辛口》
トスカーナの北、東西に伸びるサンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ。アドリア海寄りとなる東部地域は標高100mの平地ですが、このノエリア・リッチが位置するプレダッピオ・アルタは標高が400mを超える丘陵地でそのラッビ丘陵に1941年から荘園を所有しているのがリッチ家。故ノエリアが1970年に土地のポテンシャルに気付きブドウを植樹、以来リッチ家がブドウを栽培し続けています(金持ちかどうかは知りません)。
「当時は平地で造られる安くて濃いワインが求めれたいた。
繊細で軽やかなブレダッビオのワインは理解されなかった。」
「海洋性気候の影響もない。標高400mの急斜面は冷涼で水はけも良い。
そして硫黄含有率が多くミネラル分が強くなる。」
「急斜面なので生産効率は悪い。冷涼なのでブドウの生育も遅い
硫黄が多いので濃厚さはでない。だから誰もが軽視してきた。」
最も標高の高おゴデンザ畑は周囲を森で囲み海風の影響を受けないようにしている。樹齢は40年にもなり土地のミネラルが表現されている。その昔はプレダッピオ・アルタのブドウには強さがないのでスプマンテに使用されてきた。
現在は全ての畑で有機栽培が実践され認証を受けれる年数には達しているものの、満足していないので取得はしていないそう。発酵、熟成ともにステンレスタンクを用いるのはニュートラルな品種には何も加えないことが重要と考えるから。樽は強過ぎて全てを隠してしまうとのこと。
同じサンジョヴェーゼでもトスカーナのサンジョヴェーゼとはまた違う。ロマーニャのサンジョヴェーゼは房が大きく粒も大きい。しかし果皮は薄い。果皮が薄いのでタンニン量も少なく早飲みできるワインに仕上がる。決して突出した要素があるわけではないので樽熟成や長期のマセラシオンは、土地や品種の個性を隠してしまう。
現当主はマルコ。醸造責任者は親子二代に渡りサンジョヴェーゼ、サンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャを専門とするフランチェスコ・ボルディーニ氏。
現在リリースしているワインは三種類。トレッビアーノからなる白が一種類と、サンジョヴェーゼが二種類。それぞれブルゴーニュ型瓶に詰められ、曰くある動物、昆虫などの画のある大きなラベルも特徴です。クジラの絵が描かれる唯一の白であるこのワインはクジラの骨の化石が出土した畑かから造られます。砂が多い畑でミネラルは軽め。トレッビアーノ・ロマーニョは良い畑のものでないと個性が出ない。少し熟成するとペトロール香が出る。少しのタンニンも感じる。醸造などに関しての詳しい資料は現在はありません。また追記するかも。
ブルゴーニュ型瓶。ほぼ一周しそうなイキオイのラベル。半分はセンスある書体、半分は‥このブロの場合はクジラの画、潮も吹いています。冷蔵庫キンキン温度、グラスは迷ってヴィノムのキャンティ型、表記のアルコール度数は12度となります。
透き通るような透明度、薄めの麦わら色。正直この手の生産者(偏見です)のワインは苦手かもしれないが恐る恐る。あら、キレイじゃないの。押し付けがましい強さはない洋梨と桃、ミネラルも臭くない。とても冷涼な趣、口に含みますと‥うん、ミネラリーですね。乾いた白い石、酸味もとても繊細、全体的に線が細いスタイルなのですが、なにも小ささや、軽さに結びつくものではない。そういう意味でキャシャという表現も当てはまるような、当てはまらないような。
とてもミネラリーな、いわゆる硬度感じるミネラルウォーターに、柑橘の白いピロピロや、果実果汁のフレーヴァー、その土壌由来の白いミネラルが溶け込んだ液体でもある。花の香りまで可憐。
あまりにもエレガント。では、この中味がこんな洒落たデザインのボトルではなく、チープな透明瓶に入ってつまらないデザインのラベルで1,000円そこその価格だと言われての毒味だしたらどうか?
「水のようなワイン」と「水っぽいワイン」はまた違う。どちらも瑞々しいのだが、この継ぎ目とヌケのないミネラル感、ここが分かれ目だと思いますね。トレッビアーノという品種だからこその幅の広さの要はミネラルか。
旨酸っぱさがあり、ミネラルと酸味にはどこか厳しさもある。クリーンですよね。汚れがない。時間経過、少しの温度上昇で旨酸っぱさが増し、柑橘を感じるようになりますね。
トレッビアーノはチープなワインばかり‥わかる。しかし、ペルティカイアのトレッビアーノ・スポレンティーノ同様に良いものもある。ノエリア・リッチもとてもいい。ただ、ペルティカイアの白はもっとやわらかく大きなミネラルがあり、豊かな感じ。こちらはスレンダーな美人、貧乳のシルエット。
二日目も冷蔵庫キンキン温度、そう、ペルティカイアのトレッビアーノ・スポレンティーノはブルゴーニュ型グラス推奨だったので、こちらもブルゴーニュ型で試してみましょう。最初はやはり洋梨や桃の香りが広がりますね。香りの量は多くないのですが閉じではない。繊細な感じ。ブルゴーニュ型だと口に含む量も多目、そして広がる。
ミネラルな骨格、か細い酸が張り巡らされている。ドライ、ミネラルなドライ、柑橘のドライ。ブルゴーニュ型でも崩れません。
旨いなあ。やはり柑橘、レモンかなあ。レモンを何に搾るか‥ですね。イワシの酢漬け、そう甘酢に漬けた感じの‥あの酸味にレモン、または最後にレモンひとふり、または最後にレモンピールのほそーく斬ったものを。
そう旨味は強くないんだけれども、ミネラルは貝類にもいい。でも生牡蠣+レモンではないような気がする。アクアパッツァ、オリーブやトマトの酸味にも合うだろうし、そこにレモンも入れて煮ちゃえばいい(振りかけるのではなく)。
温度が上がると、ペルティカイアのような豊かな感じではないのがよくわかる。やはりグラスでもう少しタイトにまとめてあげる方が似合うタイプ。
グラスをヴィノムのキャンティ型に。うん、納まりがいい。タイトなんだからタイトにした方がいいのかな。厳しく、乾いたドライさ。
三日目も冷蔵庫キンキン、グラスはヴィノムのキャンティ型。果実香は相変わらず控えめに感じます。しっかりとドライ、ミネラリーでとてもおいしい水(いい意味よ)。
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