Le Pergole Torte 2012 Montevertine

トスカーナ州の赤 > Montevertine

更新履歴 2016/03/21
販売価格

11,800円(税込)

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レ・ペルゴレ・トルテ 2012 モンテヴェルティーネ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》


キャンティ・クラッシコ地区の中でも比較的標高の高いラッダ・イン・キャンティにアジェンダを構えるモンテヴェルティーネはご存知の通り。1921年生まれで、それまでは鉄鋼メーカーで働いていたセルジオ・マネッティ氏が1967年に別荘として、海抜425mのその地を取得。1971年ビンテージからワインを醸造し始め、重鎮ジュリオ・ガンベッリの力もあり枠に囚われないサンジョヴェーゼの造り手として一躍トップに。2000年からは息子のマルティーノ・マネッティ氏の時代となり、父や尊敬する師の教えを守り続けています。

当時のDOC法にあったキャンティに白ブドウをブレンドすることを嫌い、1977年に古木から収穫されたサンジョベーゼ100%でのみ醸造、当時VDTととしてリリースされたのが、このレ・ペルゴレ・トルテです。その後も、DOC法に捕われないワイン造りを追し、1985年にはキャンティ・クラッシコ協会からも脱退してしまいました。

そんな革新派であるモンテヴェルティーネではありますが、その酒質は今となってはクラシカルに感じるほどブドウ品種‥サンジョベーゼの個性を素直に表現した作品に仕上がっており、キャンティ・クラッシコよりもキャンティ・クラッシコらしい‥という皮肉な結果をもたらします。

良くないと判断したビンテージにはこっそりと違う名前で詰めたレアボトルがあったり、甘口や、サンジョヴェーゼの白など遊び心のあったセルジオさんとは違い、後継者であるマルティーノは真面目過ぎて少しおもしろくないのでいつか言うてやろうと思います。

基本的に優良年のみの生産‥いや不良年は造らない‥そんな感じですね。近年では、2002年、2005年は生産されませんでした。個人的には、2005年のキャンティ・クラッシコ地区のサンジョベーゼは好みなのですが、微気候の影響でしょうか。ちなみに、この2012年は公式ビンテージチャートで★★★の並年となります。

レ・ペルゴレ・トルテは、畑の標高は380m〜500mにある、樹齢が約10年、25年、35年、40年の畑から収穫されたブドウで醸されますが、そのほとんどは約40年の古樹からのブドウとなります。株密度は、畑毎に異なりますがhaあたり3200本、もしくは5000本で、コルドンとグイヨーにて仕立てられています。モンテヴェルティーネがラッダに所有する畑は合計15ha、その内の5ha(分)がレ・ペルゴレ・トルテとなります。


 モンテヴェルティーネの公式サイト掲載の畑の情報を見てみましょう。


 ■LE PERGOLE TORTE
  planted in 1968, surface 2 hectares,
  exposed towards N-NE

 ■MONTEVERTINE
  planted between 1982 and partially replanted in 2008, surface 2.5 hectares, exposed   
  towards SE-S

 ■IL SODACCIO
  planted in 1972 and completely replanted in the year 2000, surface 1.5 hectares,
  exposed towards SE

 ■IL CASINO
  planted in 1999, surface 2 hectares,
  exposed towards S

 ■SELVOLE
  planted in 1997, surface 3.5 hectares,
  exposed towards SE-S

 ■PIAN DEL CIAMPOLO
  planted in 2003, surface 1.5 hectares,
  exposed towards W-NW

 ■LA CASA
  one part planted in 2000 and another part in 2008, surface 1 hectar,
  exposed towards S

 ■BORRO AI COLLI
  planted in 2000, surface 2 hectares,
  exposed towards S-O

 ■VILLANOVA
  replanted in 2010, surface 1.3 hectares,
  exposed towards S


2000年代初頭だったと思います。それまでレ・ペルゴレ・トルテはレ・ペルゴレ・トルテ畑からのブドウのみで醸造されていたはずですが、現在は複数の畑から収穫されるブドウの混醸となります。

ちなみに、現正規輸入元さんの資料ではレ・ペルゴレ・トルテ畑単一と記載があります。

レ・ペルゴレ・トルテ畑は1968年植樹で植え替えはまだされていませんが、生産終了となったイル・ソダッチオは2000年に受けかえられており、それを機に終了となったのだと思います。モンテヴェルティーネがリゼルヴァを名乗らなくなったのもこの時期でしたね。

合計18haのブドウ園の内サンジョヴェーゼが90%を占めるようですね。古い畑は株密度3200本ですが、1997年以降に植え替えられた際は5000本に高められています。

収穫後のサンジョベーゼは、セメントタンクにて一日二回のルモンタージュを行いながら、25日間のマセラシオン発酵(温度管理はしてません)、その後、マロラクティック発酵もセメントタンク内で施されます。18ヶ月のスラヴォニア産の大樽で18ヶ月の樽熟成の後、アリエ産のバリックで6ヶ月の熟成。セメントタンクにてアッサンブラージュされ酒質を均一にさせ、無濾過にて瓶詰されます。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


毒味は、ピアン・デル・チャンポロ2013年と、モンテヴェルティーネ2012年の毒味が終了した後になります。お馴染みのアルベルト・マンフレディが描く女性は‥‥ほお紅、真っ赤な口紅、ウェーブがかった短い髪、どうもデビッド・ボウイに見えるのは西野嘉高だけかしら‥。チンチクリンの短いキャップシール、コルクはレ・ペルゴレ・トルテに相応しくないもうひとがんばりの5cm。弾力は悪くないんだけどね。

さて、久しぶりに表ラベルを読んでみる。父であるセルジオ・マネッティと、ジュリオ・ガンベッリの名前はまだ記載があるが、セラーマスターであるブルーノ・ビーニも以前から名前が記載されていましたが、エノロゴとしてパオロ・サルヴィの名前があります。彼もセルジオ・マネッティと、ジュリオ・ガンベッリの意思を継ぎ、マルティーノ・マネッティとともにモンテヴェルティーネで醸造を行う人物だそうです。ロット番号は"L2 15"ですから2015年の瓶詰でしょうか。ちなみに、表記のアルコール度数は13度となります。

グラスは、いつもならヴィノムのボルドー型ですが、今年からはヴィノムのブルネッロ・ディ・モンタルチーノ型としましょう。さすがにモンテヴェルティーネと比較すれば一段深い色合い。香りのトーン、音階は同じ‥共通項を感じるサンジョヴェーゼのスミレやチェリー、プラムの香りがあります。でも、確かに色合い同様に一段の深み、凝縮を感じますが、決っして樽香を強く感じることはありません。あくまでもスミレや、果実香が主体で前。スパイスは微粉、たっぷりとした果汁感がありますね。すでに香りからもジューシーさを感じます。

口に含みますと、圧倒的な存在感はさすが。輪郭に密度、そこから内側への深いベクトル。酸味が逆流するように中心へ向い、そこに果実の肉付きが隙間なくある。

ああ、旨い。

やはり、モンテヴェルティーネと比較すると密度感が違いますね。あ、もちろんモンテヴェルティーネにヌケを感じているわけではありません。まだ少し張りを感じるミネラルが溶け込みきらない旨味があり、すでにとてもジューシーでつゆだく。非常に高いバランス‥

こ、これは‥2012年、めっちゃいいぞ!

レッツ・ダンスのような心踊るようで、チャイナ・タウンのようなミステリアスでオリエンタルな‥おいおい、無理矢理かい!

モンテヴェルティーネにはいわゆるアーシーさ(earthy)がある。複雑さにも寄与するし、ファンタ・グレープ的なブドウ感ではない、ブドウ本来の果汁感がある。カメラでいうシズる感にも似てるかな。

樽はある。確かにある。白いシャツが赤ワインに濡れたような樽がある。でも、赤に濡れてるのであまり目立たない。アーシーさと対になるように果実の甘味もありますが、いたって控えめ。渋味、酸味、ドライな飲み口。でも乾いちゃいない。

はあ、二杯目はやわらかさが出てきましたねえ。やわらかさは甘味にも通じます。くっそお、やっぱりレ・ペルゴレ・トルテは旨いのかああああ。しかも、一番若いビンテージなのにこの完成度ないわあ。

二日目もヴィノムのブルネッロ型。初日よりも開いて感じます。そして果実香とスミレがしなやかに濃密な香り‥。チェリーのみならずベリーな果実もふんだんで溢れんばかり。口に含みますと良質な酸味が牽引する果実味がやはりしなやかで濃密。グンと深みのある旨味です。余韻もながくチュパれる旨味がたまりませんね。

正直、公式サイトでのビンテージチャートは★★★の並年となりますが、非常にバランスがいい。そして硬すぎないので今、すごく美味しい状態(もちろん時間をかければ旨味倍増)。

三日目なんぞすっ飛ばして四日目もヴィノムのブルネッロ型です。少しスパイスとバルサミックなニュアンスが前、さらに深くなるスミレ、熟したチェリー、フランボワース、ブルーベリー果汁。口に含みますと、サンジョヴェーゼらしい酸味が旨味を。唾液を誘発し、口の中でより立体的に花が咲きます。

2012年、悪くないどころか‥めちゃくちゃ旨いじゃないですか。伸びがあり、無理がない。まったく旨いサンジョヴェーゼ。

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